トップ > コラム > FOCUS > サムスン電子・現代自動車・ポスコなど、企業は対北事業に期待感

サムスン電子・現代自動車・ポスコなど、企業は対北事業に期待感

サムスン電子「北韓専門チーム」、現代建設「北SOCプラン」… 

  • サムスン電子・現代自動車・ポスコなど、企業は対北事業に期待感
最近、北韓(北朝鮮)高位層の訪問で南北関係の改善期待が高まり、各企業も徐々に北韓プロジェクト開始のためのウォーミングアップに入った。サムスンなどの一部の企業は社内に北韓専門チームを構成し、情報収集と研究を進めて、状況が緊迫したらすぐに稼働できるように万全の準備を行っている。

財界によると、サムスン電子は北韓の動向と東北アジア情勢などを分析し、定期的に報告するチームを構成して活動中だ。関連レポートは李在鎔(イ・ヂェヨン)副会長をはじめ、サムスングループとサムスン電子の最高位人士に直接伝達されると伝えられた。

サムスン電子はこのために、政界や学界で活動していたある北韓専門家をスカウトしたと伝えられた。この人材は北韓の調査分析と、北韓チームの運営に関与していると伝えられた。またサムスンは、サムスン経済研究所が必要に応じて北韓関連の情勢と動向を分析し、グループの高位層に個別に報告している。

現代・起亜自動車グループは、今は具体的な動きを見せていない。しかし、故鄭周永(チョン・ヂュヨン)名誉会長と息子の故鄭夢憲(チョン・モンホン)現代峨山会長が対北事業の先駆者の役割を果たしていただけに、遅れることなく対北経済協力のある種の役割を果たすだろうというのがグループ内外部の観察だ。財界関係者は、「現代建設・現代ロテムは北韓が切実に求めている高速道路・鉄道建設と関連があり、実際に南北関係が変化した場合に備えた具体的なプランも組んだと聞いている」とし、「自動車関連の系列社よりも彼らが先に北韓関係の糸口を開くと思う」と語った。

LSグループは6日午前に開かれた役員会議で、李光雨(イ・グァンウ)社長が「最近の南北関係が雪解けムードに入り、電気産業側で新たな機会を見出すことができるだろう」とし、「LS電線やLS産電などの関連系列社が‘電気産業統一研究会’に参加しているが、関心を持ってさきに備えよう」という趣旨の要請を行ったと伝えられた。

現代グループは南北関係の改善に大きな期待を見せながらも、やや慎重な立場だ。現代グループの関係者は、「現代峨山はいつも行ってきたように、迅速な対話・交流が行われ、これに合わせてすぐに対北事業を進めることができるように準備に全力を尽くしている」と語った。金剛山観光はいつでも再開できる事業であり、玄貞恩(ヒョン・ヂョンウン)会長が金正日委員長から約束された白頭山観光もまた、南北関係が改善されるとすぐに始められるという立場だ。

羅津~ハサン鉄道開発事業(北・ロシア共同物流開発事業)を推進しているポスコも、円滑な事業進行に対する期待感を表わした。去る7月、事業に対する第2次実地調査を実施したことに続き、事業進行の結果と事業の妥当性を慎重に検討していると伝えられた。SKグループの関係者は、「グループの外部では、中長期的にSKグループが対北経済協力と関連し、SKテレコムの移動通信事業、SKイノベーションの精油事業分野で協力すると見ている」とし、「しかし、このような事業は重要な社会間接資本であるのみならず、安全保障にも直結するだけに、グループが単独で動けない事業だ」と説明した。
  • 毎日経済_イ・ホスン記者/イ・ヂンミョン記者/ホン・ヂョンソン記者/写真=毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-06 17:22:49




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア