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カン・スジンの破格バレエ、体に吸い付くような衣装でダンサーの体つきを強調…

韓国国立バレエ団、『春の祭典』『交響曲第7番』のリハーサル 

  • カン・スジンの破格バレエ、体に吸い付くような衣装でダンサーの体つきを強調…
「まるでレントゲン写真を撮影したかのようにダンサーの体を露出して見せる作品です」

去る2月に就任した韓国の国立バレエ団のカン・スジン芸術監督(49)が最初に選択したモダンバレエ『春の祭典』の衣装は破格的だ。バレリーナは体にぴったりつくユニタイツを着て、バレリーノ(男性ダンサー)はパンツだけ身に着けて踊る。1974年、グレン・テトリー(Glen Tetley、1926~2007年)の振付作で春の神に処女を生贄として捧げる原始祭典を込めた。

16~19日、ソウル芸術の殿堂で『春の祭典』と一緒に公演するモダンバレエ、『交響曲第7番』(振付・Uwe Scholz)の衣装も体型をそのまま露出する。公演を控えたバレリーノはダンスの練習だけでなく、筋肉づくりに専念している。

カン・スジン団長は国立バレエ団員を21世紀のダンサーにするという戦略で二つの作品を選択した。クラシックバレエとモダンバレエなど、すべてのスタイルをすべて消化することができる団体に育てるという目標を立てた。彼女は「クラシックバレエとモダンバレエを区別するのは、21世紀のダンサーではない」ときっぱりと言った。しかし、その道は容易ではない。 40分の間、休む暇もなく走って動く二つの作品は、体力の限界を持って来る。ダンサーが音符になって背景音楽であるストラヴィンスキーの『春の祭典』とベートーベンの『交響曲第7番』全体を演奏しなければならない。

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  • < 国立バレエ団のダンサーたちが『春の祭典』を練習している >

主役と群舞が平等な舞台、古典と現代の分類も崩す

『春の祭典』で大地の神役を引き受けたプリンシパル、イ・ヨンチョルは、「ライオンとサルのように動物的な感覚で続けて踊らなければならない。エネルギー消費が大きすぎて体力を作ることがカギ」と吐露した。テクニックもクラシックバレエと完全に異なっている。上体を固定して踊るクラシックバレエとは異なり、体のすべての部位を有機的に動かなければならない。『交響曲第7番』でメインソリストを務めたプリンシパルのイ・ウンウォンは、「空中で二周回り、方向を左右に交互に回転するので、男女ダンサーの呼吸を合わせるのが難しい」と打ち明けた。

カン・スジン団長は「両作品ともとてもパワフルだ。今回の公演をやり遂げれば別の境地に入ることができる。どの作品にも挑戦することができる」と強調した。

二つの作品は群舞(コール・ド・バレエ)と主役のダンサーたちが対等な位置でダンスを踊る。カン・スジン団長は就任初期に群舞のダンサーをもてなしてあげたかったと言った。今回は、群舞のダンサーもパ・ド・ドゥ(2人のステップ)を踊る。去る2月に入団した準団員であり、群舞のダンサーであるチョン・ウンヨウン(Jung Eun Young)が『春の祭典』の主役である大地の女神にキャスティングされる異変が起こった。

チョン・ウンヨウンは「練習の直前にもキャスティングされることを全く知らなかった」とし、「21歳で大地の女神の役割を引き受けることになって光栄」とした。カン団長は「群舞なく主役が生きることはない。責任感は誰でも同じだ。渾然一体になってこそ作品が完成される」と述べた。

去る4月には、ソリストのイ・ジェウが定期公演『白鳥の湖』のカーテンコールでプリンシパルに突如昇級した。舞台でダンサー昇格を発表したのは、国立バレエ団創立以来初めてだった。カン団長は「群舞のダンサーの中に主役級の人がいる」とし、「上手であれば、誰でも後押しして、機会を与えなければならならない」と述べた。 (02)587-6181
  • 毎日経済_チョン・ジヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-05 17:07:11




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