トップ > コラム > 「選挙の女王」朴槿恵、1737日ぶり赦免…大統領選で波紋よぶか
朴槿恵（パク・クネ）もと大統領は2021年12月31日午前0時に特別赦免手続きを踏、み、約4年9カ月ぶり（1737日）に自由の体になった。政界は過去「選挙の女王」と呼ばれた朴もと大統領の今回の赦免が今後どのような影響を及ぼすのかに触覚をせわしなく動かしている。同氏の一挙一動が保守層はもちろん、流動層の票心にどのような影響を及ぼすのかが注目される。
1日、政界と法務部によると、健康が悪いと知られている朴もと大統領は、来年のソルナル（旧正月）まで治療に専念する予定だ。
ウリ共和党のチョ・ウォンジン代表は昨年（2021年）12月30日、CBSラジオのキム・ヒョンジョンのニュースショーで「いまの医師の所見は、さらに6週間の治療が必要だとされた」とし、「ソルナル（旧正月／2月2日）まではいらっしゃるのではないだろうか。 現在（入院中の）病院で病気を治療するのが急務だ」と語った。
朴もと大統領は2020年の4.15総選挙を控え、未来統合党に力を与えるという趣旨の獄中メッセージを出した前例がある。特に同氏は2月初めに病院から退院し、直接肉声で大国民メッセージを出すことが伝えられた。大統領選挙を控えた時点で大国民メッセージを出すことから、政界の注目が集まる見通しだ。
朴もと大統領側のユ・ヨンハ弁護士は「朴もと大統領が病院から退院する際に、直接肉声で国民に語りたいことをおしゃるはず」だと語った。
朴もと大統領は釈放の前日、同氏が収監生活中に支持者たちとやり取りした手紙と返事をまとめて作った本『懐かしさは誰にも刻みません』を出版した。
序文で「いつかは分からないが、国民の皆さんにまたお会いする日が来るだろう」と活動再開を暗示した。
ただし、朴もと大統領は国政壟断事件と弾劾の不当さに言及した。同氏は「時間がかかっても真実は必ず明らかになるだろうし、絡み合った糸も一年一年と解かれると信じている」とし、「明らかに申し上げることができるのは、誰かのために利権を与えるそんな醜いこと事をしたことはない」と書いた。
国政壟断事態の当時、特検チームの捜査チーム長で朴もと大統領の重刑を引き出した尹錫悦（ユン・ソギョル）国民の力大統領候補にも影響を及ぼすものと見られる。
ユン候補は赦免決定後、連日朴もと大統領を抱き込む動きを続けている。同氏は12月29日から31日までTK地域（大邱・慶北地域）を巡回し、「私たちの朴槿恵もと大統領」「朴もと大統領の健康が回復したら一度お会いしたい」と述べた。
もし朴もと大統領が個人的な感情よりは「政権交代」の大儀に手をあげれば、保守層の結集を通じてユン候補に肯定的な影響を及ぼすことができるだろうという分析が出ている。朴もと大統領のメッセージひとつで、TK地域など伝統的な保守の票田で票心を固める機会かもしれない。
実際にTK地域では朴もと大統領に対する同情世論が相当だという世論調査の結果もある。去る3日から6日まで、満18歳以上の大邱市民1014人を対象としたエースリサーチの世論調査（誤差範囲95％信頼水準±3.1％）の結果、大邱市民の71.2％が「朴もと大統領を赦免しなければならない」と答えた。「不可」という回答は19.0％にとどまった。詳細は中央選挙世論調査審議委員会のホームページを参照すればよい。
一方でもし朴もと大統領がユン候補を批判する場合、TK地域と強い保守層のユン候補に対する支持率が落ちるかもしれないという点だ。野党勢力の一部ではユン候補の責任論を取り上げている。ウリ共和党の趙源震（チョ・ウォンヂン）大統領選挙候補はラジオインタビューで候補交代論を取り上げ、「いろいろな代案があると思う」とし、「ユン・ソギョルより悪い代案ではない」と語った。
国民の力党内では朴もと大統領を再び政界に引き込むことに対して反対の声もある。
国民の力の洪準杓（ホン・ヂュンピョ）議員は昨年の12月25日、オンライン青年コミュニケーションプラットフォーム「青年の夢」の聴聞洪答コーナーで、朴もと大統領の政界復帰の可能性について「これ以上は政治の場に引き寄せるのは道理ではない」と語った。
同氏は自身のフェイスブックを通じても「政治捜査で弾劾された朴もと大統領を任期のあいだ監獄に閉じ込めておき、盧武鉉前大統領の捜査報復で李もと大統領も政治捜査で閉じ込めた」としながら、「（文在寅大統領も）退任を控えて怯えたようだ」と解釈した。
「選挙の女王」朴槿恵、1737日ぶり赦免…大統領選で波紋よぶか
MBNニュース映像
朴槿恵（パク・クネ）もと大統領は2021年12月31日午前0時に特別赦免手続きを踏、み、約4年9カ月ぶり（1737日）に自由の体になった。政界は過去「選挙の女王」と呼ばれた朴もと大統領の今回の赦免が今後どのような影響を及ぼすのかに触覚をせわしなく動かしている。同氏の一挙一動が保守層はもちろん、流動層の票心にどのような影響を及ぼすのかが注目される。
1日、政界と法務部によると、健康が悪いと知られている朴もと大統領は、来年のソルナル（旧正月）まで治療に専念する予定だ。
ウリ共和党のチョ・ウォンジン代表は昨年（2021年）12月30日、CBSラジオのキム・ヒョンジョンのニュースショーで「いまの医師の所見は、さらに6週間の治療が必要だとされた」とし、「ソルナル（旧正月／2月2日）まではいらっしゃるのではないだろうか。 現在（入院中の）病院で病気を治療するのが急務だ」と語った。
朴もと大統領は2020年の4.15総選挙を控え、未来統合党に力を与えるという趣旨の獄中メッセージを出した前例がある。特に同氏は2月初めに病院から退院し、直接肉声で大国民メッセージを出すことが伝えられた。大統領選挙を控えた時点で大国民メッセージを出すことから、政界の注目が集まる見通しだ。
朴もと大統領側のユ・ヨンハ弁護士は「朴もと大統領が病院から退院する際に、直接肉声で国民に語りたいことをおしゃるはず」だと語った。
31日、ソウル市鍾路区（チョンノグ）のある大型書店に朴槿恵（パク・クネ）もと大統領関連書籍が陳列されている。 [ハン・ジュヒョン記者]
朴もと大統領は釈放の前日、同氏が収監生活中に支持者たちとやり取りした手紙と返事をまとめて作った本『懐かしさは誰にも刻みません』を出版した。
序文で「いつかは分からないが、国民の皆さんにまたお会いする日が来るだろう」と活動再開を暗示した。
ただし、朴もと大統領は国政壟断事件と弾劾の不当さに言及した。同氏は「時間がかかっても真実は必ず明らかになるだろうし、絡み合った糸も一年一年と解かれると信じている」とし、「明らかに申し上げることができるのは、誰かのために利権を与えるそんな醜いこと事をしたことはない」と書いた。
国政壟断事態の当時、特検チームの捜査チーム長で朴もと大統領の重刑を引き出した尹錫悦（ユン・ソギョル）国民の力大統領候補にも影響を及ぼすものと見られる。
ユン候補は赦免決定後、連日朴もと大統領を抱き込む動きを続けている。同氏は12月29日から31日までTK地域（大邱・慶北地域）を巡回し、「私たちの朴槿恵もと大統領」「朴もと大統領の健康が回復したら一度お会いしたい」と述べた。
もし朴もと大統領が個人的な感情よりは「政権交代」の大儀に手をあげれば、保守層の結集を通じてユン候補に肯定的な影響を及ぼすことができるだろうという分析が出ている。朴もと大統領のメッセージひとつで、TK地域など伝統的な保守の票田で票心を固める機会かもしれない。
実際にTK地域では朴もと大統領に対する同情世論が相当だという世論調査の結果もある。去る3日から6日まで、満18歳以上の大邱市民1014人を対象としたエースリサーチの世論調査（誤差範囲95％信頼水準±3.1％）の結果、大邱市民の71.2％が「朴もと大統領を赦免しなければならない」と答えた。「不可」という回答は19.0％にとどまった。詳細は中央選挙世論調査審議委員会のホームページを参照すればよい。
一方でもし朴もと大統領がユン候補を批判する場合、TK地域と強い保守層のユン候補に対する支持率が落ちるかもしれないという点だ。野党勢力の一部ではユン候補の責任論を取り上げている。ウリ共和党の趙源震（チョ・ウォンヂン）大統領選挙候補はラジオインタビューで候補交代論を取り上げ、「いろいろな代案があると思う」とし、「ユン・ソギョルより悪い代案ではない」と語った。
国民の力党内では朴もと大統領を再び政界に引き込むことに対して反対の声もある。
国民の力の洪準杓（ホン・ヂュンピョ）議員は昨年の12月25日、オンライン青年コミュニケーションプラットフォーム「青年の夢」の聴聞洪答コーナーで、朴もと大統領の政界復帰の可能性について「これ以上は政治の場に引き寄せるのは道理ではない」と語った。
同氏は自身のフェイスブックを通じても「政治捜査で弾劾された朴もと大統領を任期のあいだ監獄に閉じ込めておき、盧武鉉前大統領の捜査報復で李もと大統領も政治捜査で閉じ込めた」としながら、「（文在寅大統領も）退任を控えて怯えたようだ」と解釈した。
- 毎日経済 | メン・ソンギュ記者
- 入力 2022-01-01 13:27:59
