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LGES、静かに笑う…米GMと日ホンダの「EVカー同盟」強化


  • LGES、静かに笑う…米GMと日ホンダの「EVカー同盟」強化

ジョー・バイデン米行政府の炭素中立政策に合わせ、米ゼネラルモーターズ(GM)と日ホンダ自動車が北米地域の電気自動車市場を攻略するために「同盟」水準の協力関係を構築して乗り出した。

米・日を代表する完成車メーカーが2035~2040年の内燃機関車の生産中断を予告したなかで、北米地域に大規模な増設を推進するLGエネルギーソリューションの長期受益が期待されている。

14日の業界によると、日本のホンダ自動車はGMとLGエネルギーソリューションの合弁法人「Ultium Cells(アルティアムセルズ)」から電気自動車用バッテリーの供給を受ける計画だ。高価なコバルトの比重を下げ、代わりにアルミニウムを添加したNCMA(ニッケル・コバルト・マンガン・アルミニウム)バッテリーを大量購入する可能性が大きいことが分かった。米国現地でホンダとバッテリー工場の設立を議論しているLGエネルギーソリューションへの大規模な追加受注が期待される。

世界8位の完成車メーカーのホンダは昨年4月、日本自動車業界では初めて電気自動車転換計画を電撃発表した。ラグジュアリーブランドのACURA(アキュラ)を中心に2040年の全モデル電動化を宣言し、今後5年間で6兆円の大規模投資を宣言した。このため電気自動車の「心臓」と呼ばれる二次電池を、まずはGMとLGエネルギーソリューションの合弁工場から供給を受けることにした。ホンダはハイニッケル電池だけでなく、電気自動車の「骨格」と呼ばれるプラットフォームも、GMとLGエネルギーソリューションが共同開発した「アルティアム」を採用した。

このような協力関係を基盤に、ホンダは2023~2024年に米国で純粋な電気スポーツユーティリティ車両(SUV)「プロローグ(Prologue)」を含めて電気自動車2モデルを出荷する予定だ。これに関連して、ホンダはメキシコのGM工場に電気自動車の生産を委託する方案も議論することが伝えられた。

競争関係にあるホンダとGMが手を組んだ背景には、急変する米国の完成車市場がある。米国では電気自動車の新車販売比率はまだ5%未満だが、最近は世界の完成車メーカーが相次いで内燃機関車の販売中断計画を発表し、電動化時代への大々的な転換を予告した。昨年、GMとフォードや蘭Stellantis(ステランティス)など3大完成車メーカーは、2030年までに電気自動車販売の割合を40~50%まで引き上げるという青写真を出した。

このように欧州とともに世界二大完成車市場に選ばれる米国が電気自動車を中心に再編され、北米地域で大規模な増設を推進するLGエネルギーソリューションが最大の恩恵を受けるだろうという展望が出ている。

LGエネルギーソリューションは自社生産工場の増設を同時に進めながら、北米地域で2025年までに160ギガワット時ほどのバッテリー生産能力を備える計画だ。現在議論中のホンダとのバッテリー合作工場の設立までも実現すれば、バッテリーの生産能力はさらに急速に増えるものと見られる。業界ではホンダがLGエネルギーソリューションに手を差し伸べる背景には、GMとLGエネルギーソリューション間の安定した協力関係も影響を及ぼしただろうという分析が出ている。
  • 毎日経済 | パク・ユング記者
  • 入力 2022-01-14 17:24:06




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