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【韓国コラム】不良品の話


  • 【韓国コラム】不良品の話
何の写真だと思いますか。

コーラの入っていないコカ・コーラの缶だ。これを買った人はコカ・コーラ側に払い戻しを要請したのだろうか。もし、そうしたならバカだろう。

この缶は競売でなんと25万ドルで売れた。

なぜ、不良品がこんなに高いのだろうか。

誤って印刷された小銭、切手、フィギュアも収集家に高く売れたりするが、コーラが入っていない缶にしては値段があまりにも高いのでマネーロンダリング(資金洗浄)の用途ではないかと疑問まで抱いてしまう。

しかし、このような疑問は抱いたほうがいいようだ。

世界人口の94%がコカ・コーラを飲む。特にメキシコとアイスランドの住民がコカ・コーラに熱狂すると言われているが、毎秒7000本を超えるコカ・コーラが空になるほどだそうだ。

世界で1年に売れるコカ・コーラを8オンス(約240ミリリットル)の瓶に入れて並べると、月から地球まで38回も行き来することができる。

笑い話で、シリアと北朝鮮、キューバではコカ・コーラは買えないと言われるが本当の話だ。コカ・コーラがアメリカ帝国主義の象徴に映るからだ。ペプシなどのライバル製品もなくはないが、それくらいずばぬけているという意味だろう。

実際、マイクロソフトなどIT企業が勢力を得る前の2010年代以前のブランド価値でコカ・コーラは不動の1位を占めた。マクドナルドは比較にならなかった。

コカ・コーラが最初から大衆の人気を集めながら市場に出たわけではない。コカ・コーラを開発したアメリカの薬剤師ジョン・パンバートンは、自分が運営する薬局で1杯当たり5セントで売ったが、売上実績はいまいちだった。彼は2年後、たった122万2000ウォンで権利を売ってしまった。

ジョン・パンバートンは権利を売った後、まもなく胃がんでこの世を去ったが、子孫からかなり恨みを買っただろう。

そのため、ドリンクが入っていないコーラ缶が普通のコーラ缶ではないということになる。世界中のみんなが、なくて飲めないコーラがコーラ缶の中に入っていないとは…。敢えて意味を考えるなら、ありとあらゆる話を持ち出すことができるだろう。

不良品になっても意味を持った不良品になるなら。

そのためには、世の中が完全でなければならない。不良品だらけの世の中では機能も外観もしっかりした正規品が孤独でも価値があるのではないかと思う。
  • Lim, Chul
  • 入力 2022-01-15 00:00:00