トップ > コラム > Kポップシステムでより強力になった外国人アイドルたち

Kポップシステムでより強力になった外国人アイドルたち


  • Kポップシステムでより強力になった外国人アイドルたち

  • Mnetオーディション「Girls Planet 999 : 少女祭典」に出演して最終9人に選ばれ、デビューの夢を成した韓・中・日の多国籍ガールグループ「Kep1er」。写真提供=ウェイクワン・スイングエンターテイメント(Wake One Entertainment)



去る3日にデビューしたガールズグループ「Kep1er(ケプラー)」の日本人メンバーの坂本舞白は、小学校の時に韓国ドラマ『ドリームハイ』を見てアイドルを夢見始めた。ドラマでスターを夢見て踊りと歌を学ぶ芸術高校生たちの姿は、舞白の目には幻想だった。

ドラマで始まった関心は、ガールズグループ「miss A(ミスエイ)」の舞台につながった。韓国人と外国人が共に活動する姿に、幻想は現実になりうるという希望を持つことになった。舞白は16歳になった2016年に韓国行きを決心し、JYPエンターテインメントの練習生として入社した。外国人が韓国で開かれたオーディションに参加し、練習生になった事例は舞白が初めてだ。

「日本でやるグローバルオーディションに参加するよりも、韓国のオーディションに立てばもっときちんと見てくれると思っていたようです。それだけ私がまじめに臨んでいるということを見せたかったので」。

舞白の挑戦はKポップアイドルになりたい日本人練習生たちにも大きな影響を与えた。ケプラーのメンバーの江崎ひかるは昨年、オーディション番組への出演をきっかけに初めて韓国に来たが、日本での練習中に頭の中に描いた姿は素敵なダンスと歌を披露するKポップアイドルだった。

「日本でも韓国式で練習しました。韓国でデビューすることを目指すプロジェクトチームにいたんですよ。韓国人の練習生のように合宿もして、踊りと歌の基本技術を身につけることを重点的にしました」。 2人は昨年10月にMnetで放送したオーディション番組「Girls Planet 999 : 少女祭典」に出演し、ラスト9人に選ばれてケプラーでデビューの夢を成し遂げた。

  • Kポップシステムでより強力になった外国人アイドルたち

  • 「ケプラー」の日本人メンバー舞白(左)とひかる。


これからが始まりだが、最終目標はKポップアイドルのように海外市場で注目されることだ。二人は「少女時代の先輩たちのようにさまざまな魅力を持ち、素敵なパフォーマンスを見せることができるアイドルになりたい」とし、「全世界で愛されるケプラーになって、世界各地でコンサートを開くことが夢」だと口をそろえた。

韓国音楽を見て育った世界の10代が、将来の希望としてKポップアイドルをあげることは自然なことになった。体系的なアイドルトレーニングシステムが現地に広がる前に韓国を直接訪れて、アイドルデビューの夢を成し遂げた彼女たちはいま世界各地で活動し、Kポップを定着させる伝道士の役割を果たすという期待を一身に受けている。

ケプラーは韓国で活動しているが、デビュー曲『WA DA DA』は世界舞台で関心を集めている。 26日の時点で、YouTubeでの『WA DA DA』ミュージックビデオの視聴数は約8470万回を記録した。国別に見るとインドネシア(1870万回)、日本(1560万回)、フィリピン(773万回)、タイ(546万回)の順で高い。韓国は517万回で5位にとどまった。

Kポップアイドルの国籍多様化は、韓国音楽の世界的な底辺の拡大ともかみ合う。韓国音楽に対する需要が量的に増えるとともに、受けいれる地域も多様化しているからだ。

関税庁の輸出入貿易統計によると、昨年の韓国のレコード輸出額は2億2083万6000ドル(約2640億ウォン)で、前年(1億3620万1000ドル)対比で1.6倍増えた。

国別に見ると日本(7805万ドル)、中国(4247万ドル)、米国(3790万ドル)の順で高く、台湾、タイ、オランダ、フランス、香港、ドイツなどが上位国家に名を連ねた。特に中国は韓国文化に対する制限政策である「韓韓令」にもかかわらず、レコードの輸出額が前年比で2.5倍以上も成長した。

注目すべき部分は、韓国がレコードを輸出する国が徐々に多様化しているという点だ。韓流の最大輸出国である日本に対する輸出の割合は、2020年の47.1%から昨年は35.3%に約12%ポイント減少した。同じ期間に中国(6.8ポイント)と米国(2.2ポイント)などの国は輸出比重が増加した。ブータン、アルジェリア、ベラルーシ、モルディブ、オマーン、パキスタンなどのアフリカと東ヨーロッパそして中東などの新しい市場でのKポップ需要も確認された。

全体の輸出額が急増し、日本の輸出比重の減少にもかかわらず、輸出額は前年比で約22%増加したという点も注目に値する。 Kポップアイドル育成システムの輸出戦略は、毎年成長を続けている韓国音楽界に多様性を確保するという側面で肯定的な役割を果たすと予想される。

大衆音楽評論家のチョン・ビョンウク氏は「Kポップアイドルが海外進出に成功して定着する過程で進められたマーケティングや、収益創出手段が海外に同じように移植されている状況だと見ることができる」とし、「いまや韓流が一時的に発生する現象ではなく、他の国にも全面的に影響を及ぼすほど力を持ったコンテンツになったと解釈できると思う」と説明した。
  • 毎日経済 | パク・テウィ記者
  • 入力 2022-01-26 17:16:49