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韓、外替保有の適正比率が20年ぶり崩壊…国の借金増加率も1位
外国為替保有額と財政健全性は小規模開放経済である韓国の信任度を守る二大山脈だ。しかし相変わらずの貿易赤字のうえにドル流出のスピードが加速し、外国為替保有額が減っているうえ、大統領選挙を控えた政治権が「ばらまき式」ポピュリズム政策に乗り出して、中・長期の財政健全性にもひびが入っている。国家信任度を支える軸がすべて揺れているわけだ。
7日、毎日経済が国際通貨基金（IMF）の最新外国為替保有額統計を分析した結果、韓国の外国為替保有額の適正線が崩壊したことが分かった。 IMFは、△年間輸出額の5％、 △市中通貨量（M2）の5％、 △流動外債の30％、△外国人証券およびその他投資金残高の15％などを合わせた規模の100～150％水準を、適正外国為替保有額として計算する。
ところが2020年基準の韓国の外国為替保有額の割合は99％で、関連の統計が集計された2000年以降で初めて100％線の下に沈んだ。
韓国の適正な外国為替保有額の割合は2000年には114％に達したが、2018年以降は急激に下落している。外国為替保有額が増える速度よりも、短期外債などの増える速度が速かったためだ。低金利の流動性環境に昨年は通貨量が急増し、短期外債（昨年第3四半期）も1年のあいだに185億ドルにふくれ、適正な外国為替の保有額はさらに悪化した可能性が高い。
この日、韓国銀行は1月の外国為替保有額は4615億3000万ドルで、中国・日本・スイス・台湾などに続き世界8位で相対的に高い水準を示したと発表した。企画財政部の関係者は「最近の外国為替保有額の減少はドルの強きなどによる現象」だとし、「多くの指標を統一してみると、わが国の国家信任度に問題が生じたと見るのは難しい」と評価した。
しかし専門家らは外国為替保有額の絶対額が重要ではなく、国家経済の規模と特性による外国為替保有額がもっと重要だと口をそろえる。特にグローバル供給網の崩壊と米国などの主要国の金利引き上げリスク、ウクライナの地政学的危機などの対外不確実性が大きくなっただけに、より多くの外貨非常金を確保しなければならないという分析が多い。
延世大学経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「韓国は外国人株式投資の比率が高く、北韓との安保問題も考慮しなければならない」とし、「外国為替保有額を他の国よりも多く持っているべきだ」と指摘した。カイストのイ・ビョンテ教授も「貿易収支の赤字が続くと、外国為替保有額も持続的に減少するしかない」とし、「外国為替保有額が減る可能性がはるかに大きくなった」と語る。
中・長期財政健全性の傷が深まっているという点は、国家信任度に対するもう一つの逆風だ。すでに世界的信用評価社の米（Fitch Ratings）フィッチは先月27日、韓国の国家信用等級をAA-に維持しながらも財政余力については懸念を表した。フィッチは「韓国は短期的な国家債務の増加に耐えられる水準だが、国家債務比率の見通しが持続的に上昇している」とし、「これは中・期的観点から信用等級の圧迫要因として作用するかもしれない」と指摘した。
こうした中でまた別の信用評価会社である米Moody's（ムーディーズ）と米S&Pは、大統領選挙後の4～5月に韓国の信用等級を発表することが分かった。政界で財政拡大の声がより強くなると観測される時点で、信用等級を出すわけだ。
毎日経済がIMFの財政資料を分析した結果、2026年度の韓国の一般政府国家債務は国内総生産（GDP）比66.7％まで膨れると予想された。昨年の51.3％に比べて15.4ポイント上昇するわけで、IMFが先進国に分類した35カ国のうちで借金を増やす速度が最も速い。キム・ジョンシク教授は「政界では韓国の財政健全性は先進国に比べて優れていると主張するが、国際通貨を持っていない韓国を先進国と比較するのは間違っている」と指摘した。
国の借金は今後、このような観測よりも増える公算が大きい。国家債務が一定水準を超えないように規定した財政準則法（国家財政法）が1年以上も国会で寝ているなかで、政界の圧迫で相次いで追加予算が推進されているためだ。与野党は追加予算の規模を政府案の14兆ウォンより2～3倍増やすことを要求しており、国会議論の過程で赤字国債発行はさらに増える可能性が高い。
明智大学経済学科のウ・ソクチン教授は「避けられない状況では財政を増やさなければならないが、一定時点が過ぎれば制動をかければならない」とし、「韓国には財政準則がなく、財政政策に制動装置がない」と語った。ウ教授は「コロナ19局面以降はどのように財政規模を効率化していくかに対する、具体的な計画が出なければならない時点」だと指摘した。
7日、毎日経済が国際通貨基金（IMF）の最新外国為替保有額統計を分析した結果、韓国の外国為替保有額の適正線が崩壊したことが分かった。 IMFは、△年間輸出額の5％、 △市中通貨量（M2）の5％、 △流動外債の30％、△外国人証券およびその他投資金残高の15％などを合わせた規模の100～150％水準を、適正外国為替保有額として計算する。
ところが2020年基準の韓国の外国為替保有額の割合は99％で、関連の統計が集計された2000年以降で初めて100％線の下に沈んだ。
韓国の適正な外国為替保有額の割合は2000年には114％に達したが、2018年以降は急激に下落している。外国為替保有額が増える速度よりも、短期外債などの増える速度が速かったためだ。低金利の流動性環境に昨年は通貨量が急増し、短期外債（昨年第3四半期）も1年のあいだに185億ドルにふくれ、適正な外国為替の保有額はさらに悪化した可能性が高い。
この日、韓国銀行は1月の外国為替保有額は4615億3000万ドルで、中国・日本・スイス・台湾などに続き世界8位で相対的に高い水準を示したと発表した。企画財政部の関係者は「最近の外国為替保有額の減少はドルの強きなどによる現象」だとし、「多くの指標を統一してみると、わが国の国家信任度に問題が生じたと見るのは難しい」と評価した。
しかし専門家らは外国為替保有額の絶対額が重要ではなく、国家経済の規模と特性による外国為替保有額がもっと重要だと口をそろえる。特にグローバル供給網の崩壊と米国などの主要国の金利引き上げリスク、ウクライナの地政学的危機などの対外不確実性が大きくなっただけに、より多くの外貨非常金を確保しなければならないという分析が多い。
延世大学経済学部のキム・ジョンシク名誉教授は「韓国は外国人株式投資の比率が高く、北韓との安保問題も考慮しなければならない」とし、「外国為替保有額を他の国よりも多く持っているべきだ」と指摘した。カイストのイ・ビョンテ教授も「貿易収支の赤字が続くと、外国為替保有額も持続的に減少するしかない」とし、「外国為替保有額が減る可能性がはるかに大きくなった」と語る。
中・長期財政健全性の傷が深まっているという点は、国家信任度に対するもう一つの逆風だ。すでに世界的信用評価社の米（Fitch Ratings）フィッチは先月27日、韓国の国家信用等級をAA-に維持しながらも財政余力については懸念を表した。フィッチは「韓国は短期的な国家債務の増加に耐えられる水準だが、国家債務比率の見通しが持続的に上昇している」とし、「これは中・期的観点から信用等級の圧迫要因として作用するかもしれない」と指摘した。
こうした中でまた別の信用評価会社である米Moody's（ムーディーズ）と米S&Pは、大統領選挙後の4～5月に韓国の信用等級を発表することが分かった。政界で財政拡大の声がより強くなると観測される時点で、信用等級を出すわけだ。
毎日経済がIMFの財政資料を分析した結果、2026年度の韓国の一般政府国家債務は国内総生産（GDP）比66.7％まで膨れると予想された。昨年の51.3％に比べて15.4ポイント上昇するわけで、IMFが先進国に分類した35カ国のうちで借金を増やす速度が最も速い。キム・ジョンシク教授は「政界では韓国の財政健全性は先進国に比べて優れていると主張するが、国際通貨を持っていない韓国を先進国と比較するのは間違っている」と指摘した。
国の借金は今後、このような観測よりも増える公算が大きい。国家債務が一定水準を超えないように規定した財政準則法（国家財政法）が1年以上も国会で寝ているなかで、政界の圧迫で相次いで追加予算が推進されているためだ。与野党は追加予算の規模を政府案の14兆ウォンより2～3倍増やすことを要求しており、国会議論の過程で赤字国債発行はさらに増える可能性が高い。
明智大学経済学科のウ・ソクチン教授は「避けられない状況では財政を増やさなければならないが、一定時点が過ぎれば制動をかければならない」とし、「韓国には財政準則がなく、財政政策に制動装置がない」と語った。ウ教授は「コロナ19局面以降はどのように財政規模を効率化していくかに対する、具体的な計画が出なければならない時点」だと指摘した。
- 毎日経済キム・ジョンファン記者/イ・ヒジョ記者/キム・ユシン記者
- 入力 2022-02-07 17:49:33
