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露・ウクライナ危機…現地進出韓国企業、あいつぐ脱出


ロシアとウクライナ間の葛藤が一触即発の状況に直面し、ウクライナ現地をはじめとし東ヨーロッパに進出した国内企業に警報が鳴った。政府も「軍事的緊張が急激に高まっている」と、現地の雰囲気をかなり深刻な状況と評価するなど、経営界では戦運が高まっている。

業界では半導体と自動車や家電など、韓国製造業の核心品目が打撃を受ける可能性があるという懸念が高まっている。すぐさま生産に支障が生じる可能性は高くないが、事態が深刻化する場合は原材料価格から消費萎縮まで、深刻な打撃を受けるだろうと見られる。

15日の財界によると、サムスンとLGなどの国内企業はウクライナ地域から全面撤収した。緊張が高まって、わが国の企業がウクライナ駐在員の家族や従業員を召喚措置したり、他の地域に臨時配置しているわけだ。

ただしロシアの生産ラインと販売支店は、ひとまず正常に運営を続けながら状況を見守るという立場だ。サムスン電子は露モスクワ近くのカルーガ地域で欧州輸出用の家電工場を運営しており、LG電子もモスクワ郊外ルーザ地域の工場で家電とテレビを生産している。財界の関係者は「現在まではロシア内の生産ラインに特別な措置を施行した主要企業はない」とし、「状況を検討しながらも、政府の指針に合わせて対応しようという雰囲気」だと説明した。

企業の最大の懸念は、戦争による現地売上げの崩壊だ。戦争が勃発すると、両方の地域の消費が減少する可能性が高い。ロシアに対する米国の半導体輸出制裁も問題になる可能性があるという展望が出ている。

電子製品だけでなく自動車と石油化学製品など、輸出全般への衝撃は避けられないと見込まれる。韓国自動車産業協会(KAMA)はウクライナ事態が全面戦に拡大すればロシアの内需販売が29%まで減り、局地戦衝突時は10%ほど販売が減少すると予想している。

事態が長期化すると、原材料の需給リスクも発生する。ウクライナで生産される半導体素材であるネオンは半導体を作るレーザーの核心素材で、2014年のロシアによるウクライナのクリミア半島併合当時は価格が急騰したりもした。昨年のウクライナ産ネオンの輸入比率は23%で、中国に続いて2位だったという。半導体業界の関係者は「今年初めに国産化に成功し、国内必要量の16%程度の調達が可能でひと息ついた状況」だとし、「ただし供給不足が長期化する場合、価格上昇にともなう費用損害は懸念される部分」だと説明した。

ロシアから供給されるパラジウムの確保も困難になることがある。パラジウムはセンサーとメモリ半導体を作るために使用される。ロシアはパラジウム生産で1位国家であり、韓国のロシア産パラジウムの輸入比率は3.4%にとどまるが、やはり価格上昇の影響を受けることがありうる。

東ヨーロッパに生産工場を置いている韓国のバッテリー業界は、ウクライナ事態が物流の大乱につながるのではないかと鋭意注視する状況だ。ポーランドやハンガリーなどにバッテリー生産工場を置いているLGエネルギーソリューションとSKオンおよびサムスンSDIなど国内バッテリー企業は、陸上物流の支障に備えて対応策を検討するなどの非常事態体制を点検している。

バッテリー業界の関係者は「ウクライナを直接通過する物流はないが、緊急時に備えて船舶や飛行機などの多様な輸送手段を考慮している」とし、「費用の引き上げは避けられないが、生産に支障がないようにするのが優先」だと語った。

政府は経営活動を続けている現地進出企業に及ぼす影響を最小化し、供給網の支障に備えて業界負担を軽減するための措置を即時施行するという方針だ。供給網の支障による需給不安を最小限に抑えるためには、追加購入および物量交換(スワップ)によるガス量の事前確保を推進し、原油非常計画も点検する。穀物に対しては飼料と原料の配合比重の調整、政策資金の金利引き下げなどの措置を直ちに取ることにした。
  • 毎日経済 | オ・チャンジョン記者/イ・チュッポク記者/チョン・ギョンウン記者
  • 入力 2022-02-15 18:02:07