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韓国バイオに「バブル論」…技術輸出の「返還」相次ぐ


国内の製薬・バイオ企業はここ2年のあいだに24兆ウォン規模の技術輸出「ジャックポット」をあてたと発表したが、同じ期間に中断された金額が10兆ウォンに迫ったことが明らかになった。このことから、企業の発表する技術輸出の規模と件数だけで成果を楽観してはならないという警告が出ている。

2日の韓国製薬バイオ協会(KPBMA)によると昨年、国内の製薬・バイオ企業の技術輸出は32件で、契約規模は13兆3720億ウォンと集計された。 2020年の技術輸出規模は11兆595億ウォンだったが、2年のあいだに24兆ウォン台の大当たりを上げたわけだ。国内企業は2017年1兆4783億ウォン、2018年5兆7310億ウォン、2019年8兆5165億ウォンなど、技術輸出の規模を大きく増やしてきた。

しかし技術が再び返納される事例も多いことが分かった。製薬会社に新薬の候補物質に関連する技術の所有権を渡したが、追加の臨床で否定的な結果などが出て、技術輸出は「無かったこと」になったものだ。このような技術返還の規模は、ここ2年間で9兆7479億ウォンに達した。

国内の製薬・バイオ企業の技術輸出返還事例が続いたことから、最初の契約当時の金額を最終金額と混同してはならないという指摘が出ている。技術輸出のニュースを報告した企業の中には上場企業も多く、無条件に最初の発表だけを信じて投資しては狼狽することになるということだ。

業界によると、新薬開発の過程ではある一つの候補物質に対する臨床に少なくとも1千億~2千億ウォンの開発費が使われる。それだけに資金力で支えられなければ新薬の開発は難しい。国内各企業はほとんどが新薬候補物質の臨床を終えることができず、開発の途中で資金力を備えた米ファイザー、欧ロシュ、欧ノバルティス、米ジョンソン・アンド・ジョンソンなどの多国籍製薬会社に渡した後、一定額の先契約薬金と臨床成功時にロイヤリティを受ける条件で技術輸出を行う。このために技術輸出に成功しても、輸出された候補物質が臨床成功後に新薬として許可されることは珍しい。

業界の専門家らは、ある程度初期臨床と検証を終えた後に輸出した新薬候補物質でも、新薬開発につながる確率は20~30%水準にとどまると見ている。技術輸出された新薬候補物質の70~80%は、臨床失敗などの理由で中間に返還されるという。それだけに技術輸出の件数ごとに実質的に受け取ることができる金額は、先契約金ほどで止まる確率が大きくなるというわけだ。業界の関係者は「わが国は特に物質開発の初期段階で技術輸出に進んだ事例が多く、外国企業よりも技術返還が多い構造」だとし、「特にバイオベンチャー各社は上場を準備する際に技術輸出成果があれば有利だから、開発初期段階で輸出を急ぐ傾向がある」と指摘した。

今年はGCセル(GC Cell)、エービーエルバイオ(ABL Bio)、チョングンダンバイオ(Chong Kun Dang Bio)、イス・アブジス(ISU ABXIS)の4社が年初に技術輸出契約(1兆2803億ウォン)を相次いで成功させたが、技術返還事例も続いている。バイオ企業のアプタバイオ(AptaBio)は1月27日、米国のバイオベンチャーHope Biosciencs(ホープバイオサイエンス)から「アプタ(Apta)-12」という膵臓がん治療剤パイプラインの権利を返還されたと公示した。これは2015年12月にホーフバイオサイエンスに技術輸出したもので、このようなニュースが報告された当日に該当企業の株価は前日比で4.5%急落した。

昨年の12月9日にはSKバイオサイエンスが、仏Sanofi Pasteur(サノフィパスツール)に技術輸出した細胞培養方式のインフルエンザワクチン生産技術が返還されたと発表した。

ボトックス企業のメディトックスも欧アラガン(現アッビィ)に技術輸出した液状型ボツリヌストキシン製剤に対する権利が返還され、昨年9月に契約を終了した。その年の7月にはトンア・エスティ(Dong-A ST)が、米AbbVie Biotherapeutics(アッビィ・バイオテラピューティクス)に移転した免疫抗がん剤候補物質技術を返還された。 去る5月にはアッビィ・バイオが米TRIGR Therapeutics(トリガーテラピューティクス)に輸出した5つの抗がん剤と関連して契約解除の通知を受けた。 2020年には8兆ウォンに迫る莫大な金額が契約破棄で空中分解した。

このように国内企業が自ら開発した新薬候補物質が輸出されたが、臨床失敗と中断などで中途返される事例が続くと、Kバイオ「バブル論」も浮上している。他の産業群に比べて資本力が不足している業界が技術輸出で資金を調達して大きくなったという点を考慮すると、技術輸出契約が途中破棄されて返還された場合、売上げの損失はもちろん、信頼の下落など逆風に苦しむことが起こりうるということだ。
  • 韓国バイオに「バブル論」…技術輸出の「返還」相次ぐ
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  • 毎日経済 | キム・シギュン記者
  • 入力 2022-03-02 23:28:02