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第15回世界知識フォーラム開幕…サルコジ前大統領が基調講演

ロゴフやコーウェンなど、世界の碩学相次いで警告 

  • 第15回世界知識フォーラム開幕…サルコジ前大統領が基調講演
△写真=第15回世界知識フォーラム開幕を翌日に控えた13日、ソウル中区奨忠洞の新羅ホテルでイベントの要員が最後の点検をしている。14~16日の三日間行われる世界知識フォーラムには、各界トップの学者など、世界の主要人物200人余りが参加し、熱い「知識ラリー」を繰り広げる。

「チャイナリスクと米国の反撃」。第15回世界知識フォーラムに出席するため訪韓した経済学者らは、「中国の景気後退は新しい、世界的な金融危機の震源地になるだろう」と警告した。一方、G2のもう一つの柱である米国は、国際通貨基金(IMF)の見通しよりもはるかに優れた実績を見せ、急速に回復するだろうと期待した。ますます中国への依存度が高まっている韓国経済は、どの道を進まねばならないのか。その答えを14日、ソウル新羅ホテルで開幕する世界知識フォーラムが提案する。

世界知識フォーラム開幕前日の13日、韓国を訪れたハーバード大学のケネス・ロゴフ教授は、「チャイナリスク」を世界経済の最大の脅威とした。ロゴフ教授は「中国経済の下落が予想以上に深刻だ」とし、「中国に資源を輸出するブラジルやロシアなどの新興国は連鎖的打撃を受けるだろう」と警告した。ロゴフ教授は、「今年の中国経済成長率は7%にはるかに満たない可能性が高い」とし、最近に李克強中国首相がドイツで言及した「今年、7.5%は問題ない」という言葉を一蹴した。

この日に訪韓したジョージメイソン大学のタイラー・コーエン教授も「世界金融危機はまだ終わっていない」とし、「ヨーロッパではまだ金融危機が進行しており、今度は中国で危機が続くだろう」と明らかにした。去る2012年以来、3年め世界知識フォーラムに参加しているコーエン教授は、中国をはじめとする東南アジアなどの低賃金労働力に基づく新興国の危機を常に強調している。

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  • < 世界知識フォーラム 14日の主要日程 >

碩学らは、米国経済は量的緩和の効果と雇用市場の安定化で引き続き巡航するだろうと見た。ロゴフ教授は、「IMFは今年の米国の経済成長率を2.2%と予想している」とし、「個人的には今年3%に近接して後、来年には3.3%成長するだろう」と強調した。ロゴフ教授は、「米国経済は強力な回復傾向を見せており、利上げ時期も早まるだろう」とし、「韓国としては米国経済の成長は、中国で受けたダメージを補う勢いになるだろう」とにらむ。

コーウェン教授は、「中国経済の減速に韓国も挑戦を受けることになるだろう」としながらも、「しかし、韓国はITと製造分野で強みを持っているだけに、(今後の)危機を克服することができるだろう」と展望した。

14日の世界知識フォーラムには世界の主要人物200人余りが参加し、熱い講演ラリーを行う予定だ。開幕式にはニコラ・サルコジ前フランス大統領の基調講演が予定されている。

ジーン・スパーリング米国家経済会議(NEC)前議長は、「世界経済の新たな胎動」というテーマで講演する。

先月、世界知識フォーラム事前イベントとして開かれたトマ・ピケティー講演の延長線上で「資本主義の未来 1%対99%」という主題で討論会も行われる。中国と日本経済を分析する「リコノミクス&アベノミクス」セッションなども関心を集めている。
  • 毎日経済_キム・ビョンホ記者、オ・ヂェヒョン記者/写真=パク・サンソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-13 17:46:27




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