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三養グループ、新事業を展開 キム・ユン会長「エコに未来がある」


三養グループのキム・ユン会長がエコフレンドリー分野の新事業拡大のために歩幅を急速に広げている。ESG(環境・責任・透明な経営)中心に事業を再編するとともに、グループ内のコミュニケーションを拡大している。まもなくグループの戦略会議を開催する予定とあり、三養グループが可視的な変化を作り出すか注目される。

10日、韓国の財界によると三養グループは今年8月、「持続可能な報告書」を発行しESGの現況・成果・戦略などをグループ内外に詳細に知らせる計画だ。三養グループが「持続可能な報告書」を発刊するのは今回が初めてだ。三養ホールディングスと三養グループの食品・化学事業を率いる核心関係会社である三養社が準備している。三養グループの関係者は「ESG経営が強化される環境に積極的に対応しステークホルダー(利害関係者)と疎通を強化することが今回の報告書を発刊する背景」と説明した。

三養グループは今月末、板橋(パンギョ)の三養ディスカバリーセンターで戦略会議も開く。中長期経営計画を樹立し点検する行事で、これを通じてエコ事業が一層強化されるものと展望される。2024年に創立100周年を迎える三養グループは最近、バイオ・ヘルス・先端素材などに事業の重心を移している。

キム会長は戦略会議が終わった後、7月の対面朝会を通じて役職員に下半期の経営計画を説明する計画だ。キム会長は今まで、仕事始めと朝会等を通じて経営方針を役職員と共有したが、新型コロナ(COVID-19)によりこの2年間朝会を非対面で進行した。新型コロナの大流行以後に再開される初の対面朝会にはソウル・京畿(キョンギ)地域に勤める役職員130人余りが参加する予定だ。

三養グループは今年に入ってエコ事業に拍車をかけている。グループの中心である食品・化学事業がこれを牽引している。

食品事業の場合、バイオ技術基盤の代替甘味料、ケストース、難消化性マルトデキストリンなどが主要製品だ。ケストースは、フラクトオリゴ糖の主要成分の1つで、三養社はケストースがアトピーを改善する効果があるという実験結果を確保した。難消化性マルトデキストリンは水溶性食物繊維の一種で、食後の血糖上昇抑制・血中中性脂質の改善などに効果があることが分かった。三養は2016年、独自開発した酵素を利用して液状のアルロース(イチジク・ブドウなどに含まれた甘み成分)の商用化に成功した。最近は蔚山(ウルサン)に専用工場を建設し結晶形態の製品生産に突入した。結晶形態は流通が容易で輸出にも有利だ。

化学事業部門ではトウモロコシなどバイオ素材基盤のプラスチック原料であるイソソルビド工場を増設し、これを活用した製品開発にも成功した。最近はイソソルビドを利用したウレタン(床の包装、断熱材、接着剤などの素材)開発で新規市場の開拓に乗り出している。イソソルビドを生産する三養イノケムは、事業組織を新設し販売に本格的に参入した。

三養グループの関係者は「現在、国内化学業者にイソソルビドを供給しており輸出のために顧客会社が希望する製品を作って確認する作業も進めている」とし「現在、事業初期に生産量が増えており、来年は年間生産量1万トンを目標にしている」と明らかにした。最近、国内企業がプラスチックのリサイクル事業に参入する中、三養パッケージングも430億ウォンを投資し、ペットリサイクル新規設備を導入しているところだ。来年末に本格的に稼動する予定で年間2万1000トンのリサイクルチップを生産できる設備を構築している。
  • 毎日経済 イ・ユンジェ記者
  • 入力 2022-06-10 17:31:17