トップ > コラム > FOCUS > 世界知識フォーラム、鳩山由紀夫元首相…アジアの新たな未来「ワンアジア」が答え
△写真=鳩山由紀夫元首相は16日、将来のアジア共同体のための先決条件は日本が高圧的な態度を変えることだと力説した。
鳩山由紀夫元首相は16日、世界知識フォーラム「アジアの新たな未来」セッションに参加して、韓・中・日3カ国間の関係が最近悪化したのは日本により大きな責任があると指摘した。鳩山元首相はチョ・ヒョンヂェMBN代表との対談で、「将来のアジア共同体のためにアジア人は同じ同胞と認識することが必要だが、日本は第二次世界大戦以後は米国に偏って、韓国や中国などアジア人を相対的に粗忽にしてきた」とし、「日本は韓国と中国に対するこれまでの高圧的な姿勢を変えなければならない」と語った。
▶ アジアの新たな未来「ワンアジア」
鳩山元首相は最近、韓国と日本、中国と日本の間の不和で、「ワンアジア」ビジョンが遠くなりつつあるということに対して懸念を示した。鳩山元首相は、「2010年の世界知識フォーラムで私たちは‘ワンアジア’ビジョンを議論したが、最近の傾向を見ると、そのような構想は実践と遠ざかっている」とし、「韓・中・日のあいだで過去の歴史問題の解決と慰安婦を含む、日本帝国主義の犠牲者の立場を共感することが最も大きな前提」と強調した。
鳩山元首相は、「安倍晋三首相は最近の内閣改造で右翼人士を拉致問題担当大臣に起用して、これまでの右傾化の意志をよりはっきりと示している」とし、「新任の拉致問題相は右翼団体が吐き出す、韓国人に向けた人種差別的な発言を黙認し、在日韓国人に対して強い偏見をあらわにするなど、適切な人士と見ることはできない」と批判した。鳩山元首相は安倍政権が靖国神社参拝、尖閣諸島を含む周辺国との領土紛争、秘密保護法と集団的自衛権などで、韓・中・日の協力に大きな支障をきたすようにしていると指摘した。
鳩山元首相は、特に尖閣諸島（中国名・釣魚島）に対しては、（日本の領土であるだけに）領土紛争ではないという立場はもはやだめだと強調した。鳩山元首相は「日本政府は、1972年に中国と修交当時に尖閣問題を先送りしようとしたことに両国が暗黙の同意を行ったと主張している」とし、「しかし、実際に発生している領有権紛争を認めて、未来の指導者たちが問題を解決するために乗り出すことが重要だ」と明らかにした。
▶ 慰安婦強制動員の事実は疑問の余地がない
慰安婦問題に対する朝日新聞の誤報論争にも一石を投じた。鳩山元首相は「慰安婦が強制的に性奴隷になったということには疑問がない」とし、「核心は慰安婦の募集と運営が体系的に行われ、人倫に反することだったということ」だと強調した。しかし、鳩山元首相は「このような意見を日本で言うと、日本の主流メディアはまったく無視したり、徹底して批判するだろう」と穏やかではない心中を表わした。
これとともに、鳩山元首相は朴槿恵大統領が対日外交を政治と経済の問題を分離して、ツートラックで運営する戦略に同調する意見も明らかにした。鳩山元首相は、「韓・中・日の間に単一通貨ではなく、通貨バスケットを構成して、自国通貨と共同通貨を併用するシステムを構築する必要がある」とし、「毎年3カ国の都市ひとつずつを選定して往来する、東アジア文化都市事業、キャンパスアジアビジョン、アジアスーパーグリッド事業など、政治懸案をはなれて3カ国間の協力する経済・社会の分野は多い」と強調した。
東アジアでの米軍の役割を問う視聴者の質問には、少なくとも日本には常時米軍が不要だとの破格的な発言を行った。鳩山元首相は、「日本は存亡の危機に臨むときにのみ米軍に協力を要請して、それ以外には米軍が常時日本に駐留する必要はない」とし、「アジア各国で少しずつ米軍の存在がなくなるようにすることも、東アジア共同体構想を実現していく方案」だと語った。
鳩山元首相は最後に、東アジア共同体の建設のために聴者に再び訴えた。「ワン・アジアという未来に置かれた崇高な目的のために、私たちの努力と情熱を集める時、今です」。
■ Speaker`s Message-鳩山元首相
私は日本側に（韓・中・日の葛藤の）問題の最大の責任があるのは確実だと思う。
I believe it is clear that the lion`s share of this problem lies on the Japan side。
世界知識フォーラム、鳩山由紀夫元首相…アジアの新たな未来「ワンアジア」が答え
鳩山元首相「韓・中・日の葛藤の最も大きな責任は日本にある」
鳩山由紀夫元首相は16日、世界知識フォーラム「アジアの新たな未来」セッションに参加して、韓・中・日3カ国間の関係が最近悪化したのは日本により大きな責任があると指摘した。鳩山元首相はチョ・ヒョンヂェMBN代表との対談で、「将来のアジア共同体のためにアジア人は同じ同胞と認識することが必要だが、日本は第二次世界大戦以後は米国に偏って、韓国や中国などアジア人を相対的に粗忽にしてきた」とし、「日本は韓国と中国に対するこれまでの高圧的な姿勢を変えなければならない」と語った。
▶ アジアの新たな未来「ワンアジア」
鳩山元首相は最近、韓国と日本、中国と日本の間の不和で、「ワンアジア」ビジョンが遠くなりつつあるということに対して懸念を示した。鳩山元首相は、「2010年の世界知識フォーラムで私たちは‘ワンアジア’ビジョンを議論したが、最近の傾向を見ると、そのような構想は実践と遠ざかっている」とし、「韓・中・日のあいだで過去の歴史問題の解決と慰安婦を含む、日本帝国主義の犠牲者の立場を共感することが最も大きな前提」と強調した。
鳩山元首相は、「安倍晋三首相は最近の内閣改造で右翼人士を拉致問題担当大臣に起用して、これまでの右傾化の意志をよりはっきりと示している」とし、「新任の拉致問題相は右翼団体が吐き出す、韓国人に向けた人種差別的な発言を黙認し、在日韓国人に対して強い偏見をあらわにするなど、適切な人士と見ることはできない」と批判した。鳩山元首相は安倍政権が靖国神社参拝、尖閣諸島を含む周辺国との領土紛争、秘密保護法と集団的自衛権などで、韓・中・日の協力に大きな支障をきたすようにしていると指摘した。
鳩山元首相は、特に尖閣諸島（中国名・釣魚島）に対しては、（日本の領土であるだけに）領土紛争ではないという立場はもはやだめだと強調した。鳩山元首相は「日本政府は、1972年に中国と修交当時に尖閣問題を先送りしようとしたことに両国が暗黙の同意を行ったと主張している」とし、「しかし、実際に発生している領有権紛争を認めて、未来の指導者たちが問題を解決するために乗り出すことが重要だ」と明らかにした。
▶ 慰安婦強制動員の事実は疑問の余地がない
慰安婦問題に対する朝日新聞の誤報論争にも一石を投じた。鳩山元首相は「慰安婦が強制的に性奴隷になったということには疑問がない」とし、「核心は慰安婦の募集と運営が体系的に行われ、人倫に反することだったということ」だと強調した。しかし、鳩山元首相は「このような意見を日本で言うと、日本の主流メディアはまったく無視したり、徹底して批判するだろう」と穏やかではない心中を表わした。
これとともに、鳩山元首相は朴槿恵大統領が対日外交を政治と経済の問題を分離して、ツートラックで運営する戦略に同調する意見も明らかにした。鳩山元首相は、「韓・中・日の間に単一通貨ではなく、通貨バスケットを構成して、自国通貨と共同通貨を併用するシステムを構築する必要がある」とし、「毎年3カ国の都市ひとつずつを選定して往来する、東アジア文化都市事業、キャンパスアジアビジョン、アジアスーパーグリッド事業など、政治懸案をはなれて3カ国間の協力する経済・社会の分野は多い」と強調した。
東アジアでの米軍の役割を問う視聴者の質問には、少なくとも日本には常時米軍が不要だとの破格的な発言を行った。鳩山元首相は、「日本は存亡の危機に臨むときにのみ米軍に協力を要請して、それ以外には米軍が常時日本に駐留する必要はない」とし、「アジア各国で少しずつ米軍の存在がなくなるようにすることも、東アジア共同体構想を実現していく方案」だと語った。
鳩山元首相は最後に、東アジア共同体の建設のために聴者に再び訴えた。「ワン・アジアという未来に置かれた崇高な目的のために、私たちの努力と情熱を集める時、今です」。
■ Speaker`s Message-鳩山元首相
私は日本側に（韓・中・日の葛藤の）問題の最大の責任があるのは確実だと思う。
I believe it is clear that the lion`s share of this problem lies on the Japan side。
- 毎日経済_アン・ドウォン記者／キム・セウン記者/写真=イ・チュンウ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-10-16 17:38:29
