「パテックフィリップ」4代目ティエリー・スターンCEO「韓国市場に期待」

4代目の家族経営時計、コレクターの多い韓国「大きな市場」として期待 

「韓国は時計への理解が高いコレクターが現れてきており、近い将来に大きな市場に変化すると予想している」

「パテックフィリップ」のティエリー・スターン最高経営責任者(CEO・写真)の言葉だ。今年、175周年を迎えたパテックフィリップの4代目として家族経営を受け継いでいる、ティエリー・スターンCEOを14日、スイスのジュネーブ本社で会った。彼は「韓国は潜在的に大きな市場だが、営業速度を決して急がない」とし「限定製品の需給を増やすよりも時計に情熱を持つ真の顧客とのネットワークを発展させることが、時間はかかっても成功の鍵であると確信している」と強調した。

パテックフィリップは、入門者用(エントリー)腕時計の価格が2500万~3000万ウォンであり、コンプリケーション(高度で複雑な時計機能)時計の場合、数億ウォン台の値打ちがあるハイエンド時計の代名詞だ。韓国内の営業は、時計輸入の2大業者であるウリムFMGとM&Bで、それぞれ流通する。

スターンCEOは、アジアの顧客が今後、高級時計市場を主導していくだろうと予想した。彼は「アジア人は時計についての勉強をするために多くの時間を投資し、複雑なムーブメントに興味を持つのに対し、ヨーロッパはデザインは好きでも時計がどのような苦労のもと作られるのかに対しては考えていない」とし、「女性のためのコンプリケーション時計を作り始めたもアジアの女性の需要があったからだ」と述べた。

▶ 4代目の家族経営

パテックフィリップは、1839年にスイスに移住してきたポーランド生まれの貴族、アントワーヌ・ド・パテックが作った時計会社だ。 1844年のパリ万博で金メダルを受賞したフランス生まれの時計技師長、アドリアン・フィリップと意気投合して「パテックフィリップ」に会社名を変更した。初のリューズで時間を調整する時計をはじめ、数多くの革新的な製品を開発してきた。1932年、シャルル、ジャン・スターン兄弟が買収して以来、アンリ・スターン、フィリップ・スターン、現在のティエリー・スターンまで徹底したブランド管理の下で4代目の家族経営を続けている。

家族経営の成功の秘訣について、彼は「先代とは異なる自分だけの強みを探して弱点は補完すること。父親によく見せるために、すべてのことを一人でこなそうとし、倒れた会社をたくさん見てきた」としながら「自分の弱点を補完することができる能力のある人を雇って、彼らに囲まれるようにすることがノウハウ」と耳打ちした。

▶ 販売より製品の価値に集中…1933年産パテックが123億を記録

年間4万5000個を限定生産する原則を維持する理由について、彼は「意図的に生産を制限するのではなく時計技術者を教育するだけで最低10年はかかり、生産設備の規模にも限界があるから」とし、「生産量を増やすとクオリティが低くなるため、平均毎年2%から多くて5~7%ずつ増やしている」と説明した。

パテックフィリップは、世界競売史にも記録を残した。1999年に行われたサザビーズのオークションで24個のコンプリケーションを搭載した18Kゴールドの時計(1933年製作)が1100万ドル(約123億ウォン)で落札され、これは、時計のオークション史上最高価として記録されている。最後に、パテックフィリップのビジョンについて、「4代目、私たちのビジョンは変わらないが、複数の世代を経ても持続可能な時計を作るために絶えず努力し、技術革新と伝統性を維持させるだろう」と述べた。
  • 毎日経済_ジュネーブ=キム・ジミ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-19 17:02:04