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韓国スタートアップ、世界を狙うならまず韓国で成功を

ベンチャー、米進出だけに固執…数百打数無安打/準備初期でシリコンバレー行は金の浪費 

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「韓国スタートアップが米国シリコンバレーをノックしてから10年になりました。まだ大きく成功した企業はありません。野球に例えるなら、数百打数無安打というわけですね」。 27日午前(現地時間)、米国カリフォルニア州シリコンバレー・パロアルトの、未来創造科学部とGoogleが主催するスタートアップ(新興企業)の総合育成プログラム「グローバルKスタートアップ」の会場。韓国で選ばれた6つのスタートアップが、米国のベンチャーキャピタル(VC)の前でピッチング(事業紹介)を行った。

興味を引いたスタートアップもあったが、現地ベンチャーキャピタルの評価は冷ややかだった。「トランスリンクキャピタル(TransLink Capital)」のウム・ヂェフン(Jay H. Eum)代表は、A社のピッチングを途中でさえぎって、「発表の目的がない。ネットワークが目的なのか、投資金を集めることが目的なのか」と問いただした。ウム代表は「時間を浪費してはいけない」とし、「今のように、サービス準備の初期段階でシリコンバレーに来ることは望ましくない」と直截なコメントを投じた。

実際、政府の創造経済育成ブームに乗って、アイデアを土台に創業するケースが増えているが、まだグローバル舞台での評価は冷たい。「500スタートアップス」のデイブ・マクルアー代表は毎日経済とのインタビューで、「政府も世界進出を行えと言うが、まだ準備ができていないなら金の無駄だ」と強調した。

シリコンバレーの現地ベンチャーキャピタルは、あわててグローバル舞台に移るよりも「韓国で成功した後に進出」を助言した。ソーシャルコマース「クーパン(coupang)」が代表例だ。クーパンはGoogleを育てた米国の有名ベンチャーキャピタル「セコイアキャピタル」から、今年5月に1億ドルを誘致した。韓国で大成功して市場が大きくなるやいなや、向こうから訪れたものだ。セコイアキャピタルは、韓国のほかにアジアのソーシャルコマース市場の成長可能性を高く見たという裏話だ。韓流のおかげで韓国で成功して、アジアに容易に広がることができる。

マクルアー代表は、「韓国のスタートアップは米国進出だけを夢見る。韓国企業が海外進出するならば、中国や日本に行くのがより望ましい」と助言した。韓国スタートアップのグローバル進出のためにはアイデアやサービス基盤よりも、確実な特許を保有している技術基盤の企業が有利だという助言も多くなされた。
  • 毎日経済_ ソン・ヂェグォン記者/サンフランシスコ=イ・ギョンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-28 17:29:38




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