トップ > コラム > FOCUS > モバイル絵文字の世界市場は5千億ウォン規模、ブランドマーケティングにも活用
イメージは強力だ。たったひとつのイメージが百の言葉や千以上の文字よりも、より多くの意味と感動を伝えることができる。
モバイルでは特にそうだ。4~5インチの小さなスマートフォン画面の中で、すべてのコミュニケーションを完結しなければならないという特性のためだ。すべての事情を説明して、相手の理解を求めはしない。ただ表現したい感情を圧縮しておいたイメージひとつを軽くクリックするだけで、コミュニケーションは「終」になる。それが「絵文字（イモティコン）」だ。感情（emotion）とアイコン（icon）の合成語だ。
最初は文字型がほとんどだったが、最近では簡易アニメーション絵文字や芸能人・スポーツ選手の絵文字など多様だ。ユーザー自身の顔を合成して、絵文字を作ることができるアプリケーション（アプリ）まで登場した。モバイル専門企業「プロンプト（prompt）」はスマートフォンで撮影した顔写真を、動く画像として作成するアプリ「フェイスコン（Facecon）」をさいきん発表した。
▶ フェイスブックやウィーチャット、相次いで進出
たんなる子供のおもちゃのようなものと片付けてはいけない。全世界で5億6000加入者を抱えているネイバーLINEは、昨年の総売上高の20％ほどを絵文字（LINEでは「スタンプ」と呼ぶ）の販売で稼いだ。昨年のLINEの売上げは4542億ウォンほどなので、絵文字のみで900億ウォンを稼いだという話だ。このような成果を収め始めるやいなや、フェイスブック、バイバー、ウィーチャット（微信）などのグローバル通信事業者も、相次いで絵文字市場に参入した。フェイスブックは7月から、別途のメッセンジャーを通じて無料絵文字をサービスしており、中国のウィーチャット（微信）も最近、絵文字の有料化に乗り出した。イスラエルのソーシャルネットワークサービス（SNS）「バイバー（VIBER）」は日本の楽天に買収された後、活発に絵文字事業を開始している。
全世界の絵文字市場は約5000億ウォン規模と推定される。その上に、人気の絵文字を活用したファンシー・玩具・生活用品などのキャラクタービジネスまで加えると、絵文字関連の市場規模ははるかに大きいと専門家らは把握している。絵文字は特に消費者と提供者が、相互に交流できるプラットフォーム市場を形成するという点で異彩を放つ。米ディズニーのように、特定の企業がキャラクター利益を独り占めする構造ではない。ユーザーが絵文字を買うこともあるが、直接作って売ることもある。
▶ ネイバーLINE・カカオトークなど、一般の参加を通じて成長
国内最大のモバイルメッセンジャー「カカオトーク」で、このような生態系が最初に構成された。カカオトークは最初に絵文字サービスを始めるとき、専門家を雇って作成した独自キャラクターを提供する案を考えたりもした。しかし、これは生態系を構成する参加者がともに成長するというカカオ式モデルではなかった。従って、ユーザー自ら絵文字を作って販売できるマーケットを作った。認証・課金サービスなどの準備すべきことは増えたが、結果的にカカオのユーザー基盤をより豊かにする土台となった。ダウムカカオの金範洙(キム・ボムス)議長は、「初期には月に5000万ウォン以上の収益を出す作家が出るほど、プラットフォームの威力は強力だった」とし、「一人で利益を得るのではなく、共有できるシステムを用意していたのが功を奏した」と述べた。
スタンプ（顔文字）の一日利用回数が18億回以上のLINEも同様だ。スタンプの店であるLINEクリエイターズマーケットに出品者として登録されている人は139カ国、23万人にもなる。参加者は会社員から専業主婦に至るまで多様だ。日本では小学校1年生の女の子が描いたイカのキャラクターが人気を集めた。
今まで販売されたスタンプは1万8000セット。5月8日から先月末までの約5ヶ月間、スタンプのダウンロード上位10位圏の平均販売額は3090万円（約3億77万ウォン）に達する。
絵文字の使用が活発になり、企業もマーケティングにこれを活用し始めた。企業イメージや商品ブランドなどを絵文字に作成し、顧客に提供する方式だ。ダウムカカオは「現在130以上のブランドが絵文字のマーケティングを進めている」とし、「ユーザーがイベント参加などで無料で獲得した絵文字を友人とチャットするときに使用することで、さりげなくブランドの認知度やなじみ度、忠誠度が高まる効果を期待できる」と語った。
モバイル絵文字の世界市場は5千億ウォン規模、ブランドマーケティングにも活用
モバイルでは特にそうだ。4~5インチの小さなスマートフォン画面の中で、すべてのコミュニケーションを完結しなければならないという特性のためだ。すべての事情を説明して、相手の理解を求めはしない。ただ表現したい感情を圧縮しておいたイメージひとつを軽くクリックするだけで、コミュニケーションは「終」になる。それが「絵文字（イモティコン）」だ。感情（emotion）とアイコン（icon）の合成語だ。
最初は文字型がほとんどだったが、最近では簡易アニメーション絵文字や芸能人・スポーツ選手の絵文字など多様だ。ユーザー自身の顔を合成して、絵文字を作ることができるアプリケーション（アプリ）まで登場した。モバイル専門企業「プロンプト（prompt）」はスマートフォンで撮影した顔写真を、動く画像として作成するアプリ「フェイスコン（Facecon）」をさいきん発表した。
▶ フェイスブックやウィーチャット、相次いで進出
たんなる子供のおもちゃのようなものと片付けてはいけない。全世界で5億6000加入者を抱えているネイバーLINEは、昨年の総売上高の20％ほどを絵文字（LINEでは「スタンプ」と呼ぶ）の販売で稼いだ。昨年のLINEの売上げは4542億ウォンほどなので、絵文字のみで900億ウォンを稼いだという話だ。このような成果を収め始めるやいなや、フェイスブック、バイバー、ウィーチャット（微信）などのグローバル通信事業者も、相次いで絵文字市場に参入した。フェイスブックは7月から、別途のメッセンジャーを通じて無料絵文字をサービスしており、中国のウィーチャット（微信）も最近、絵文字の有料化に乗り出した。イスラエルのソーシャルネットワークサービス（SNS）「バイバー（VIBER）」は日本の楽天に買収された後、活発に絵文字事業を開始している。
全世界の絵文字市場は約5000億ウォン規模と推定される。その上に、人気の絵文字を活用したファンシー・玩具・生活用品などのキャラクタービジネスまで加えると、絵文字関連の市場規模ははるかに大きいと専門家らは把握している。絵文字は特に消費者と提供者が、相互に交流できるプラットフォーム市場を形成するという点で異彩を放つ。米ディズニーのように、特定の企業がキャラクター利益を独り占めする構造ではない。ユーザーが絵文字を買うこともあるが、直接作って売ることもある。
▶ ネイバーLINE・カカオトークなど、一般の参加を通じて成長
国内最大のモバイルメッセンジャー「カカオトーク」で、このような生態系が最初に構成された。カカオトークは最初に絵文字サービスを始めるとき、専門家を雇って作成した独自キャラクターを提供する案を考えたりもした。しかし、これは生態系を構成する参加者がともに成長するというカカオ式モデルではなかった。従って、ユーザー自ら絵文字を作って販売できるマーケットを作った。認証・課金サービスなどの準備すべきことは増えたが、結果的にカカオのユーザー基盤をより豊かにする土台となった。ダウムカカオの金範洙(キム・ボムス)議長は、「初期には月に5000万ウォン以上の収益を出す作家が出るほど、プラットフォームの威力は強力だった」とし、「一人で利益を得るのではなく、共有できるシステムを用意していたのが功を奏した」と述べた。
スタンプ（顔文字）の一日利用回数が18億回以上のLINEも同様だ。スタンプの店であるLINEクリエイターズマーケットに出品者として登録されている人は139カ国、23万人にもなる。参加者は会社員から専業主婦に至るまで多様だ。日本では小学校1年生の女の子が描いたイカのキャラクターが人気を集めた。
今まで販売されたスタンプは1万8000セット。5月8日から先月末までの約5ヶ月間、スタンプのダウンロード上位10位圏の平均販売額は3090万円（約3億77万ウォン）に達する。
絵文字の使用が活発になり、企業もマーケティングにこれを活用し始めた。企業イメージや商品ブランドなどを絵文字に作成し、顧客に提供する方式だ。ダウムカカオは「現在130以上のブランドが絵文字のマーケティングを進めている」とし、「ユーザーがイベント参加などで無料で獲得した絵文字を友人とチャットするときに使用することで、さりげなくブランドの認知度やなじみ度、忠誠度が高まる効果を期待できる」と語った。
- 毎日経済_チェ・ヨンソン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2014-10-28 17:21:37
