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カメラ市場、新機能搭載してスマートフォンカメラに反撃

シャッターひと押しで11枚連続撮影…1600万画素のイメージセンサー、30分間の超鮮明動画撮影 

  • カメラ市場、新機能搭載してスマートフォンカメラに反撃
  • < (左から)サムスンのミラーレス、ソニーのコンパクト、キャノンのDSLR >


スマートフォンのカメラが1000万を超える画素と手ブレ防止や高速フォーカスなどの高級機能を武器に、カメラ市場を侵食している。といって、カメラ業界が手をこまねいているわけではない。サムスン電子、ソニー、ニコンなどのカメラメーカー各社は、固定観念を破る新しい機能を友垣に、スマートフォンに反撃している。

◆ ミラーレスが大勢

最近のカメラ市場はミラーレスが大勢だ。市場調査機関「GfK」によると昨年、ミラーレスカメラはレンズ交換式カメラ市場でシェア51%を占めてDSLRカメラを超えたことに続き、今年8月までにシェアを59%まで引き上げた。DSLRカメラとの格差をさらに大きく開いた格好だ。

最近では連続撮影が機能して、高機能DSLRカメラのみに搭載された35ミリ・フルフレームイメージセンサーを搭載したミラーレスまで登場した。ソニー「α 6000」は0.06秒でオートフォーカスが焦点を合わせ、シャッターを1度押すだけで最大11枚まで撮影が可能だ。赤ちゃんやペットの速い動きもくっきり写すことができるという話だ。さらには高級DSLRカメラ水準の2430万画素イメージセンサーと画像処理プロセッサを285グラムの小さな重量に納め、コンパクトカメラの携帯性とDSLRカメラの画質の両方を満足させた。

サムスン電子のミラーレスカメラ「NX1」は第5世代の画像プロセッサを装着し、0.055秒の速度のオートフォーカス機能を備えて毎秒15枚の連写を支援し、高速なシーンをブレずに撮ることができる。オリンパス「OM-D EM-1」は1605万画素のイメージセンサーを搭載した。これに加えて、超音波振動方式のダストリダクションシステムと5軸駆動手ぶれ補正機能を備える。画像処理エンジン「Truepic VII」はフルHD映像の撮影機能まで提供する。

◆ コンパクトでも高性能ハイエンド

ハイエンドカメラがレンズ一体型市場に新しい風を吹き込んでいる。この種の製品は既存のコンパクトカメラより大きなイメージセンサーと高級レンズを装備した。コンパクトカメラにおけるハイエンドの割合は、昨年の28%から今年8月には42%まで上昇した。

ソニー「RX100 Ⅲ」は2010万画素のイメージセンサーを搭載し、人物から風景まで、様々なアングルを鮮明な画像で実現する。手の中に入るコンパクトなサイズながら、144万ドットの高解像度OLEDビューファインダーも搭載した。富士フィルム「X30」は1200万画素のイメージセンサーを備えており、初期駆動速度は0.5秒に過ぎない。

◆ DSLRカメラで動画まで撮影

DSLRカメラは写真だけでなく、映像にまで領域を拡大している。ニコン「D4S」はフルHD映像を、最大30分まで撮影することができる。キヤノン「EOS-1D」は4K解像度級の動画撮影が可能で、8ビット・モーションJPG圧縮方式をサポートし、超高画質で動画を表現することができる。ソニーコリアのペ・ヂフン部長は、「固定観念のように思われていた既存カメラの限界を超えた製品が登場している」とし、「メーカーはカメラ本来の競争力である撮影技術を向上させるために全力を尽くしている」と説明した。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-31 15:46:09




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