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[韓国コルマー vs COSMAX ①] 化粧品ODMの永遠なる対決

元祖韓国コルマーの復活か、後発COSMAXの逆転か 

  • [韓国コルマー vs COSMAX ①] 化粧品ODMの永遠なる対決
△写真=韓国化粧品ODMの1・2位の韓国コルマー(kolmar)とコスマックス(COSMAX)が競争の舞台を中国に移して再び試合を繰り広げる。写真は中国の北京コルマー研究所と上海COSMAXチャイナ工場 [写真=各社提供]

「基礎化粧品部門では、ついてくる者がないと思います。ついこの前、世宗市にアジア最大規模の基礎化粧品生産工場を完工しました。まだ色調よりも基礎化粧品市場が大きいという点を勘案すれば、色調の競争力が優れていると評価されるCOSMAXより成長の可能性がはるかに大きいと確信しています」(韓国コルマー)

「中国、インドネシア、米国現地に工場があります。海外に広がろうとしている国内化粧品企業にこれだけのパートナーがいるでしょうか。競合他社よりも一歩進んだグローバル生産システムを構築したのが最大の利点です」(COSMAX)

国内化粧品ODM(*)市場の1・2位を争う韓国コルマーとCOSMAXの競争が熱い。

韓国コルマーは、国内化粧品ODMメーカーの元祖と言われる。誰もこの市場に飛び込んでいない時代、韓国コルマーが市場を開拓した。1990年、化粧品OEM方式の事業を始めてから数年も経ってないうちにだ。アモーレパシフィック、LG生活健康など国内の大手企業と取引をしながら、社勢を育てた。1990年代後半、IMF外国為替危機を経て、年平均20%ずつ成長した。 2000年代にはミシャ(MISSHA)、ザ・フェイスショップ(THE FACE SHOP)などのブランドショップが登場し、最高の全盛期も味わった。あふれる需要にすべて対応できないほどだった。2012年までに韓国コルマーは、まさに見事な成長街道を走った。

しかし、最近では様相が少し変わった。後発走者であるCOSMAXが恐ろしく上がってきた。昨年の化粧品ODM市場に占めるシェアもほぼ似たり寄ったりになった。韓国コルマーのシェアは26%、COSMAXは25%だ。文字通り互角である。国内化粧品ODM市場の半分を置いて、お互いに争う局面だ。海外に目を向けると、事情は逆になる。昨年COSMAXが中国だけで820億ウォンの売上を上げたのに反して、韓国コルマーの海外売上高は200億ウォンにとどまった。当然、成長性が反映された株価のグラフもCOSMAXがはるかに傾斜が急だ。

危機感を感じた韓国コルマーは、あたふたと守成に乗り出した。 COSMAXが中国広州に工場を作ると、韓国コルマーが続いて建てる形だ。世宗市に基礎化粧品工場を建てたのも、すぐ下まで迫ってきたCOSMAXから離れて逃げるためだ。両社の熱いライバル関係はますますおもしろくなる様相だ。

■ 用語の説明
*ODM(Original Development Manufacturing):製造専門企業が製品やブランドを直接開発し、ブランド社に逆提案する方式だ。 OEM(相手先ブランドによる生産)方式よりも製造業者の役割が大きい。
  • マイケイエコノミー 第1780号(10.29~11.04日付)キム・ホンジュ記者
  • 入力 2014-11-03 09:30:16




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