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[韓国コルマー vs COSMAX ②] 国内では韓国コルマー…海外ではCOSMAX

元祖韓国コルマーの復活か、後発COSMAXの逆転か 

  • [韓国コルマー vs COSMAX ②] 国内では韓国コルマー…海外ではCOSMAX
  • < 韓国コルマー対COSMAXの比較 >

国内では韓国コルマー(kolmar)が独歩的…強固なネットワークで危機対応

韓国コルマーは、どのODMメーカーより顧客が多いというのが強みだ。国内外あわせて約250社の企業と取引する。国内では、LG生活健康と系列社のザ・フェイスショップ(THE FACE SHOP)が最大の顧客だ。ザ・フェイスショップの主力製品は、すべて韓国コルマーで作ったといっても過言ではない。イニスフリー、エチュードハウスなどアモーレパシフィック系列会社へも少なくない量を供給する。ネイチャーリパブリック、コーウェイ、ピープルエンコーで出す化粧品も多数が韓国コルマーの製品だ。

心強い味方を多く確保しておいた戦略は、危機の際に光を放った。特に昨年はそうだった。ブランドショップを中心に中低価格市場が再編され、韓国コルマーは、初めての逆成長の屈辱を味あわなくてはいけなかった。昨年の化粧品売上高は2546億ウォンと、3%減少した。しかし、1年でまた既存の成長軌道にもどった。会社では、今年は2800億ウォン以上の売上高(化粧品部門)を上げることができると見込んでいる。

危機を体験した後、韓国コルマーは、より強くなったという評価だ。ブランドショップに依存していた事業構造がホームショッピングなどに多様化された。売上高の寄与度が3%未満だったホームショッピングの売上高は、前年比で4倍近くに増えた。今年世宗市に基礎化粧品の生産工場を増設し、生産能力(年間2億4000万個)も3倍ほど大きくなった。 COSMAXの国内生産能力(年間2億個)を上回っている。

海外ではコスメクス(COSMAX)が知られている…中国に続き、米国工場も買収

韓国コルマーより2年遅れて設立されたCOSMAXはたったの「2年」という格差のために、常に「2番目」と呼ばれる札をつけて通わなければならいた。製品企画力、技術開発などで韓国コルマーに押されないと自負しているが、一度刻印された認識はなかなか変わらなかった。COSMAXが韓国コルマーのすぐ下まで追撃することには成功したが、それ以上を超えることが容易でない理由だ。

その代わりに、COSMAXは早目に海外に目を向けた。もう10年前のことだ。中国を最初のテストの舞台とした。中国內の化粧品需要が爆発的に増えると予想したからだ。上海に本拠を置き、中国内需市場を攻略した結果、中国法人(COSMAXチャイナ)は、毎年40%以上成長した。 COSMAX関係者は「中国の13億の人口を潜在的な消費者として見た。手頃な人件費だけを見て進出したら、失敗していただろう」と伝えた。

海外進出に自信を得たCOSMAXは、中国広州に工場を新設し、インドネシアにも法人を立てた。昨年、米国のロレアル工場も買収した。国内化粧品ODMメーカーが先進市場に進出したのはCOSMAXが初めだ。イートレード証券のパク・ナヨン アナリストは、「COSMAXの海外進出が加速している。来年に中国が化粧品の消費税引き下げを断行する場合、メーキャップ化粧品市場が本格的に開き、COSMAXが最大の恩恵を授かるだろう」としながらバラ色の展望を伝えた。

韓国コルマーも中国に進出しているが、まだCOSMAXと比較できるレベルではない。COSMAXより3年遅れて中国に進出した韓国コルマーは、北京に工場を建てることにしたが、北京オリンピックを控えて中国政府が工事を10か月間停止させながら、竣工が予定より大幅に遅れたことが、パフォーマンスの低下につながった。韓国コルマーは、北京工場の増設と広州工場新築で、規模の経済に乗り出す計画だ。

■ 用語の説明
*ODM(Original Development Manufacturing):製造専門企業が製品やブランドを直接開発し、ブランド社に逆提案する方式だ。 OEM(相手先ブランドによる生産)方式よりも製造業者の役割が大きい。
  • マイケイエコノミー第1780号(10.29~11.04日付)キム・ホンジュ記者
  • 入力 2014-11-03 09:30:17




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