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[財界の来年の経営話題 ①] 韓国4大グループの戦略、課題は?

4大グループ、チャイナリスクの中で堅実さに力点…事業再調整で突破 

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競争激化による業績不振とのろい国内外の景気回復、為替レート急変の影響で大変な一年を送った4大グループは、それぞれに異なる来年の経営話題を掲げて目を引いている。これら企業の経営戦略と話題は財界全体と、1次・2次・3次協力企業に大きな影響を与えるからだ。毎日経済新聞が20大グループの主要企業のCEOへのアンケート調査とともに、4大グループの来年の経営話題と戦略・課題を調べた結果、サムスンは「危機脱出」、現代自動車は「堅実経営」、SKは「構造改革」、LGは「堅実成長」をそれぞれ来年の経営のキーワードにする計画だ。

サムスンは業績低下による危機脱出を経営話題にしているが、防御的経営ではなく、果敢な外面的成長を通じてこれを突破する計画だ。サムスン電子の関係者は、「全力を尽くし、今年よりも売上げを増やす」とし、「半導体需要が堅調なだけに、スマートフォンでは中・低価格のラインアップを強化し、生活家電では高級製品のマーケティング強化で外面的成長を遂げるつもり」だと雰囲気を伝えた。

投資と採用も、今年より減らすことはないだろうというのがサムスンの説明だ。投資部門では、競争力の源泉である研究開発に対する投資を拡大し、売上げが増加するに応じて雇用規模も最小限現状を維持するか、または小幅に増やす計画だ。

現代自動車グループは来年の経営話題を、堅実経営と研究開発の強化として設定した。無理な外面的成長の競争を自制する代わりに、環境にやさしい車の開発、燃費性能と品質を強化するための研究開発投資を今年よりも増やし、中国第4工場(現代自動車)やメキシコ工場(起亜)など、新興市場での生産基盤の拡大を継続的に推進していく方針だ。

現代自グループが最近断行した社長団人事で、姜学瑞(カン・ハクソ)財務本部長(現代製鉄)、李元熙(イ・ウォニ)財経本部長(現代自動車)、朴旱雨(パク・ハヌ)財経本部長(起亜)などの財務通を相次いで社長に昇進させて前進配置したもことも、安定した財務管理を通じた堅実経営に焦点を当てたいというグループ首脳部の意志が反映されたという裏話だ。

今年は786万台の販売目標を設定していた現代自は、来年には800万~820万台程度に増やす計画だ。あわせて為替レートショックに対応するために、グローバル市場での正札販売政策を強化し、米国・中国・インド・欧州などの主要市場での現地戦略モデルの生産を拡大していく予定だ。

構造改革を来年の経営話題として打ち出したSKグループは、「すべてのことを技術革新の観点から、原点からチェックする」という切迫した立場だ。崔泰源(チェ・テウォン)会長の不在が2年を越えるなかで、精油・石油化学などのグループ主力企業の業績不振、関連会社全般の事業停滞と老衰化が重なり、これ以上革新を先送りした場合には確信をもって未来を語ることはできないというのがグループ最高位層の冷静な判断だ。このことから、既存事業の比重を縮小して他の分野に果敢に挑戦するなど、特段の措置が予想される。

今年、前例のない危機を予告していたLGグループは、下半期に入って経営基調から「危機」をはずして「堅実」に方向を定めて自信を見せている。具本茂(ク・ボンム)LGグループ会長も、下半期に入って系列会社の経営陣と会談するたびに堅実経営を強調した。

危機を克服するための鍵は、競合他社を考慮して価格販売網などのマーケティング戦略を変更するのではなく、LG独自の特色を明らかにし、市場をリードしなければならないという意味だ。実際、今年はLGグループ内の主力系列会社の業績が好転した。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者/キム・ウンピョ記者/イ・ヂンミョン記者/ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-02 17:50:35




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