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45歳のサムスン…今一番必要なものは何か


サムスン電子が去る31日に控えめに45周年創立記念式を開いた。実績が良かった過去の3年間は、ソウル瑞草社屋の多目的ホールで付帯行事も開くなど、華麗に行事を行っていた。

今年は昨年の同期に比べて売上が19.2%、利益は61.4%も減るアーニングショックの直後だからなのか、どの時よりも静かだった。もちろん、イ・ゴンヒ会長が病どこに伏せている状況も勘案されたはずだ。サムスン電子を長く見守ってきた専門家たちは今年が正常な状況だと話す。大規模の投資を同伴する製造業が核となっているサムスン電子は、うまくいっている時も危機意識を強調して毎年事業の構造調整を断行する。製造業の未来は不確実だったからだ。反対に「史上最高」を毎年更新していた、去る3年間が非正常だったということだ。

サムスンの核となる事業であるスマートフォン、TV、家電などのセット分野は、技術発展による価格下落、中国企業たちの競争力上昇、市場飽和により恒久的な危機を迎えるしかない。ディスプレイとシステムLSI事業など、サムスン電子セット事業への依存度が大きな部門も変動性が大きい。ここに「未来」として選んでいるウェアラブル機器、モノのインターネット、モバイル医療、車両用バッテリーなどは、いつ「爆発するか」不確実だ。サムスン電子は、向後数年間、中国企業のいない、最初から追撃が難しいDRAM事業に会社の運命を依存しなくてはいけないかもしれない。今は、サムスン電子だけでなく、IMB、HP、GE、フィリップス、シーメンスなど、数十年の歴を持つ企業たちが新しい革新の風に大きく揺れ、変化にもがいている。

サムスン電子のクォン・オヒョク副会長は、45周年記念式で「ファーストムーバー、ゲームチェインジャー、バリュー創出者になろう」と力説した。クォン副会長の言葉通り、今サムスンに必要なものは「新しい事業」ではなく、企業の体質を変えることだ。今のように官僚的でトップダウン式の文化、会議が多い構造、事業部間の対話がされない文化、職員が出したアイディアがあまり実行されない構造ではサムスンが望む革新は不可能だ。「考え」を早く実行することができる構造を作ることが創社45周年のコアメッセージにならなくてはならないだろう。
  • 毎日経済_モバイル部=ソン・ジェクォン | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-03 17:31:43




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