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韓国の輸入車100万時代、ASは?部品交換にひと月かかる…ひどい

販売だけ丁寧で、事後管理は…本社・韓国法人、ASセンター拡充する必要 

  • 韓国の輸入車100万時代、ASは?部品交換にひと月かかる…ひどい
  • 華麗に飾られたソウル清譚洞クライスラー江南展示場を訪れた顧客が展示された車両を見学している [キム・ホヨン記者]

# 自営業キム・ギョンス氏(仮名・43)は4年前に購入した輸入車(Aブランド)のために頭を悩ませた。ギアがニュートラル(N)から走行(D)に正しく入らず、走行中にともすれば事故にあうところだった。すぐに見つけたAブランドのアフターサービス(AS)センターでは、オートミッション交換を勧められた。しかし「部品の入手も難しいが、最近では修理・部品交換車が押し寄せて作業スペースが不足している」とし、3週間以上待たなければならないという話を聞かされた。

「輸入車100万台時代」が開かれた。1988年の輸入車の公式開放に先立ち、1987年夏に国内初上陸したベンツEクラス以来、30年もたたずに輸入車市場は急成長した。

韓国輸入自動車協会によると、国内に登録された輸入車は先月末、総104万9476台で100万台を突破した。しかし、いまや「輸入車100万台時代」の陰は消費者の不便として現れた。韓国人の与える愛にもかかわらず、輸入車はASより「いますぐ一台でも多く売らなければ」という戦略に全力を注ぐような印象をぬぐえない。主な輸入車ブランドが構築したASセンターは、輸入車の顧客数に比べてはるかに足りないことが端的な例だ。

国内輸入車市場を両分しているメルセデス・ベンツとBMWでさえも、ASセンターが不足していると指摘を受ける。国内のみ総19万7819台が登録されているBMWのASセンターは、全国でわずか42ヶ所に過ぎない。エンジンオイルを交換する時も、必要なワークベイ(作業台とリフトを含むワークスペース)は717機だ。計算してみると、BMWが1機のワークベイで消化しなければならない国内登録車は総276台に達する。メルセデス・ベンツも317台当たりワークベイ1機で、顧客車両のASを担当している。最近急成長を見せているアウディとフォルクスワーゲンなど、ドイツ産の輸入車もあまり変わらない。2010年だけで1万154台が新規登録されたアウディは、今年に入って10月末までに2万5085台が新規登録された。4年めで3倍近く増加したわけだ。

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  • < 韓国の国内市場で急増する輸入車 >

フォルクスワーゲンの年間の新規登録台数も、2010年の7920台から今年10月末までに2万3440に増加した。これに対して、アウディとフォルクスワーゲンが国内に構築したASセンターは、それぞれ24ヶ所と28ヶ所に過ぎない。ワークベイもそれぞれ305機と324機で、ASが必要なユーザーを無視している。ひとつの企業でありながら2つのブランドで市場を攻略しているトヨタ(レクサス)や日産(インフィニティ)など日本産輸入車も、ASの成績表はお粗末だ。

これに対して輸入車の関係者は、「顧客がブランドを購入した時期は登録車両ごとに異なるために、ワークベイの数が少なくて、車が押し寄せてASに影響を与えるケースは極めて珍しい」と抗弁した。しかしこれは輸入車メーカー側の言いわけだと、自動車専門家らは説明する。現代・起亜自動車のASセンターに比べると、相対的にその数が大幅に不足しており、その分サービスは不足するしかないという話だ。実際に、現代自動車は直営ASセンターが23ヶ所で、協力センターまで合わせれば全国にAS専門センターを1425ヶ所備えている。

起亜自動車も全国にASセンター825ヶ所を保有している。

より大きな問題は、国内市場で急成長しているアウディやフォルクスワーゲン、インフィニティなどいくつかのブランドの、主要部品の交換時期がやってくる1~2年後に「輸入車AS騒動」が現実になりうるという点だ。

自動車業界の関係者は、「2010年以来、全輸入車新規登録台数が毎年20%ほど増加している」とし、「早ければ1~2年以内のAS騒動も他人事ではない」と指摘した。
  • 毎日経済_ホン・ヂョンソン記者/キム・ドンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-17 17:27:57




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