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20代4人の「七転八起」創業兆戦


  • 20代4人の「七転八起」創業兆戦
  • < 七転八起の再創業に挑戦する「ドット」のメンバーが試作品を紹介している。左から2番目がギム・ジュユン代表 >

「失敗ですか。本当にたくさんしました。お金を稼ごうという考えだけで創業したものは、すべて失敗したと思います」

韓国年齢で26歳、まだ幼く見える顔だが、創業失敗の経験を語るキム・ジュユンさんの表情は真剣だった。彼が導く創業チーム「ドット(dot)」は先月、SKテレコムが選定した創業支援プログラム「ブラボー、リスタート3期」の11チームに含まれた。 50・60代の退職者のためのプログラムだが、「ドット」は情熱一つで20代では唯一、初めて選ばれた。

仁川で高校を終えたキムさんは、会社を運営する父親の影響で早目に創業を決意したという。ワシントン大学に進学してはなら各種創業支援大会のドアを着実にノックした。米国の10代創業研修機関であるファウンダーズ・インスティチュート(Founder Institute)で研修を受け、国内中小企業庁が主管したグローバル青年創業活性化事業にも参加した。

この過程で、創業アイデアを10以上構想したが、本格的な創業に乗り出したのは23歳からだった。

求職のために大学生がポートフォリオを持って多くの企業を訪れることに着目して「オンラインリクルーティング」会社を設立した。就業準備生のポートフォリオをデータベース化し、企業と連結させてくれるサービスだ。しかし、この事業は失敗した。キムさんは「事業の実行能力の不足を痛感した」と述べた。

心機一転して昨年には、アプリを活用したトラック配達サービスに乗り出した。トラック運転手は事業を歓迎したが、いざ会社を作ると今回には需要がなかった。

今回、彼がSKテレコム創業支援プログラムに出品した創業アイデアは「視覚障害者のための点字スマート腕時計」

市場に出ている視覚障害者用の点字コンピュータがあったが、価格が3000ドル以上と高く、利用率が低いという。彼が構想した点字スマート時計は価格を100ドル台に合わせて、Bluetoothと連動した点字教育とeブック、各種メッセージのお知らせ機能などを搭載する計画だ。このため、視覚障害者300人余りと深層面接をし、製品の開発に視覚障害者である社会福祉士も参加している。

昨年には、このアイデアを持ってアマゾンとマイクロソフト、グーグルなどを直接訪問した。アイデアが良いから製品が完成したら、また訪ねてこいという回答を受けたという。

今回の創業は成功するだろうか。彼は「6月に新製品が出てくる予定だが、今度は本当に情熱がある創業なので軍入隊も延期した」と笑った。
  • 毎日経済_ソ・チャンドン記者/写真= SKテレコム提供 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-26 17:34:46




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