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韓国に投資する中東資本…朴大統領の中東歴訪でさらなる協力を


  • 韓国に投資する中東資本…朴大統領の中東歴訪でさらなる協力を
  • < 最近1年間の国別韓国株式 保有価値の増加額 >

中東資本が韓国に押し寄せている。最近の一年間で、国内上場株式の保有価値は5兆ウォン以上増えたと集計された。金融監督院によると26日、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)などによる先月末の国内保有上場株式の規模は、前年同期との対比でそれぞれ2兆120億ウォンと1兆1650億ウォン増えた。

特にサウジアラビアの石油会社アラムコは、自国ではなくオランダ所在の子会社AOCを介して先月、Sオイル(S-OIL)の株式28.4%を1兆9830億ウォンで買い入れて関連統計から抜け落ちたことを考慮すると、サウジアラビアとUAEの最近一年間における国内上場株式の保有規模は5兆1600億ウォン増えたわけだ。これは同期間、米国(4兆1410億ウォン)、日本(3兆7600億ウォン)、中国(1兆9720億ウォン)などを超える規模だ。先月にはサウジアラビア通貨庁も、現代尾浦造船の株式7.2%(1389億ウォン)を買い入れた。

中東資本の建設会社買収、不動産購入、私募投資ファンド(PEF)への出資など、韓国に対する投資も多角化している。

UAEドバイ投資庁は先月、双竜(サンヨン)建設の買収契約を締結しており、今月初めには、サウジアラビア政府系のファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)がポスコ建設の株式40%を1兆ウォン規模で買収するための交渉に入った。

UAEアブダビ投資庁は昨年、韓国投資公社などが入居した南山ステートタワーを5300億ウォンで買い取っており、PEF運用会社スティック・インベストメント(STIC INVESTMENTS)に対する1億ドル(約1100億ウォン)規模の出資も決定した。

このように中東資本が韓国投資に対する関心を大きく高めたことから、政府レベルでもこれらの資金を活用するための多角的な計画立案に着手した。

安鍾範(アン・ジョンボム)青瓦台経済首席は26日のブリーフィングで、「来月、パク・クネ大統領の中東歴訪時、サウジアラビア、UAE、カタール、クウェートなどの国と協力して、わが国の方では技術と経験を、中東諸国は政府系ファンドなどの豊富な資金を提供し、製造業、建設、文化などの、多様な分野の共同投資が本格化されうる協力の契機を準備する計画」だと語った。
  • 毎日経済_キム・ソンゴル記者/ハン・ウラム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-02-26 22:01:01




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