ナット・ジョブのレッドローバー…ハ・フェジン社長

国産アニメーションの潜在力は無限 

封切り3週目で5000万ドルの収益。韓国アニメ「ナット・ジョブ:ピーナッツ泥棒たち」が立てた記録だ。このほかにも「ナット・ジョブ」は北米で、韓国映画史上最高の封切館を確保し、ボックスオフィス初の2位などの各種記録をたたき出した。「ナット・ジョブ」製作会社レッドローバーのハ・フェジン社長(48)は、これまでのつっかえが消えたと豪快に笑った。

「製作期間や配給会社の選定などのコンテンツ業者の特性上、不本意ながら本来の計画よりも前倒しにしたり先送りになる場合があったけれど、上場企業なのでそのたびに“オオカミ少年”とか言われうるさかった。誤解を振りはらって“ナット・ジョブ”がいま、北米市場では“アナと雪の女王”と二転三転した上、7月までに全世界で封切りするとは夢のようです」

ハ社長は元々IT企業のサラリーマンだった。前の会社では企画室に勤務していた中、産学協力で立体モニター技術を開発することになったが、販路に困った。当時の研究者と意気投合し2004年に創業して、主に3D立体映像を具現化するモニターを販売した。彼のビジネスは2009年の3D映画「アバター」がヒットしながら爆発的な関心を集めるようになる。ジェームズ・キャメロン監督がレッドローバーの立体モニターで映画編集作業をしたことが知られているところである。

「ナット・ジョブ」を共同製作したカナダのアニメーション制作会社、トゥーンボックスとの縁もこのようにして繋がった。3Dアニメーション制作をしていた中で、レッドローバーの技術力がプロジェクトにぴったりだった。レッドローバーの立場では、引き続き3Dモニターの需要は生まれるが、そこに入るコンテンツが無くもどかしくしていたところだった。共同制作1号TVアニメ「ボルツとブリップ」は、そのような両社の渇きを一気に解決した作品だった。余勢を駆って劇場用長編アニメーションに挑戦してみようと、3年前から意気投合して世の中に出てきたのが「ナット・ジョブ」である。

ハ社長は、「共同制作をする過程で、不思議なことに西洋の英雄キャラクターと東洋の分かち合い、譲歩の精神が適切にアニメーションに反映された。そんなことをアメリカの観客たちが、意外にもたくさんこたえてくれた」と話した。

励みになるのは「ナット・ジョブ」の成功に刺激された米国配給会社オープン・ロード・フィルムズが、2016年に「ナット・ジョブ2」の公開を事前に予告していたこと。オープン・ロード・フィルムズは、アメリカの映画館チェーンである1・2位のメーカーとの合弁会社である。

ハ社長は「最初は辺境の制作会社なので、メジャー配給会社と手を取ることは難しい雰囲気だったが、“ナット・ジョブ”が浮上したのでメジャー配給会社オープン・ロード・フィルムズがあらかじめ売ったというわけです」と述べた。

韓国では、劇場の確保難航で興行「非常」


韓国でも「ナット・ジョブ」は朴槿恵大統領が観覧し、大きな関心を集めた。朴大統領は、レッドローバーが北米市場の広報費用を作れず困難なとき、輸出入銀行を通して資金支援(70億ウォン)を支援することができるように関心を注ぐ縁がある。

ただ興行では封切館を多く確保できず、興行成績が芳しくないのが傷だ。

「韓国では劇場上映時間を午前に割り当てておいて、観客数が少なくて1週間で終了する場合もありました。国産アニメーションの位相がこれぐらいにしかならないと思うと切ないんですよ。それでも挫折しません。下半期“スパーク”、2016年“ナット・ジョブ2”の封切りで、世界的な制作会社に生まれ変わるという夢を考えると胸が躍るんです」

■ He is…
△1966年生 △弘益大金属工学科 △サマーウェーブ韓国支社 △シリコンテック戦略企画室長 △2004年レッドローバー社長(現)
  • 毎経エコノミー_パク・スホ記者 / 写真_ユン・グァンシク記者
  • 入力 2014-02-17 09:06:30