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[FOCUS] 270回出動して20人を救助「トップ人命救助犬」セジュンは9歳


  • [FOCUS] 270回出動して20人を救助「トップ人命救助犬」セジュンは9歳
  • < 今月末に引退を控えている人命救助犬のセジュンとハンドラーのキム・ヨンドク消防尉 >

「私の名前はセジュン、9歳です。私は今月末に引退します。9歳で引退だなんて、と思いますが、人命救助犬の私は、人の歳だと63歳くらいになります。釜山特殊救助団所属で、これまでの5年間、現場出動270回以上、私が救助した人だけで20人を超えます。11月9日、今日は消防の日です。私の話が消防士の献身と犠牲について考えてみるきっかけになったらと思います」

韓国トップの救助犬セジュンが、今月末に引退する。ハンドラー(handler:犬を訓練する人)としてセジュンとチームを組んで5年間、同苦同楽した釜山消防安全本部特殊救助団所属のキム・ヨンドク消防尉(42)は、心がジーンとする。キム消防尉は「今まで苦労したので、残りの人生は快適に過ごさせてあげたい」と話した。

キム消防尉とセジュンはこれ以上ない相棒だ。彼らは昨年、それぞれSオイルが選定した英雄消防士と最優秀救助犬に選定され、キム消防尉は今年、全国の模範ハンドラーに選ばれた。キム消防尉にとってセジュンは家族であり同僚だ。彼のニックネームは「セジュンのお父さん」だ。彼は「オフィスでも現場でもセジュンと1日24時間一緒にいる」と話した。今はセジュンの目だけを見ても喉が乾いているのか、疲れているのか、状態が分かるほどだ。

セジュンは最初から優等生なのではなかった。むしろ救助犬試験から何度も落ちた落第生だった。一般的に、救助犬は厳格な教育を経て2歳の時から現場に投入されるが、セジュンは落第が続き、5歳になった2010年にようやく合格した。キム消防尉は「ジャーマン・シェパードとしては頑固な方なため、チームを組んだ最初には苦労をたくさんした」としながらも「集中力が優れており、調査現場であきらめない」と賞賛を惜しまなかった。

キム消防尉の信頼と安定した訓練のおかげで、セジュンは国家代表級の救助犬になった。セジュンは現場に投入された後、全国救助犬の評価で三回1位を占めており、セジュンとキム消防尉のチームは、今年だけで8人の人命を救助し、3体の遺体を見つけた。セジュンは今月の終わりに救助犬のベストを脱いで、一般家庭に分譲される。
  • 毎日経済 ホン・ソンユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-08 18:03:04




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