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晋州の岩石、2つとも隕石だった

極地研「価値はさらに調査してみなければ」..全国から隕石ハンター殺到/隕石と推定される石また見つかる...「ロシア」ではグラム当たり30ドルで取引 

  • 晋州の岩石、2つとも隕石だった
去る10日と11日、慶尚南道・晋州(チンジュ)で発見された岩石(写真)がすべて「隕石」として確認された。わが国で隕石が発見されたのは1943年、全羅南道・高興郡(コフングン)のトゥウォンで発見された「トゥウォン隕石」に続き2番目だ。

韓国海洋科学技術院極地研究所は、晋州の大谷面(テゴンミョン)と美川面(ミチョンミョン)で発見された2つの岩石を調査した結果、隕石にまちがいないと16日に明らかにした。2つの隕石は1次分析の結果「オーディナリーコンドライト(Ordinary Chondrite)」であることが確認された。オーディナリーコンドライトは地球に落ちてくる隕石の約80%に相当するもので、一般的な隕石に属する。ソウル大学地球科学教育科のチェ・ビョンガク教授は、「オーディナリーコンドライトは金属含有量に応じてHグループ、Lグループ、LLグループに分類されるが、晋州の隕石は金属含有量の高いHグループに属する」と説明した。隕石の希少性は地質学的に変性を受けたのかに対する詳細な調査が出た後になって確認される。

チェ教授は、「韓半島で発見された2番目の隕石であるという点で意味がある」とし、「とは言え、一部で出ている何十億ウォンという噂はあまりにも誇張されたもの」だと付け加えた。

これまで取引された隕石の価格を見ると、普通の隕石はグラム当たり5ドル程度になる。希少性があることが判明したロシアのチェラビンスク隕石はグラム当たり30ドルまで上がることもあった。極地研究所は2つの隕石の成分が似ており、発見場所が隣接している点から推して、1つの隕石が大気圏を通過しつつ割れて落下したものと分析した。

慶尚南道の晋州一帯は週末のあいだ、外部の者らが別の隕石が無いか探しまわった。国際隕石コレクターに見える40代の外国人は、近隣地域をまわって名刺を配りもした。16日の昼12時30分ごろには、隕石探しに乗り出したイ・ジュヨンさん(36)が隕石である可能性が大きい岩石を再び発見した。

文化財庁は隕石を文化財保護法が規定する「文化財」中のモニュメントとして見て、天然記念物指定などを通じて積極的な保護措置に着手することにした。

文化財庁はこれにしたがって関税庁をはじめとする政府当局に、当該隕石の海外持ち出し禁止を要請する方針だ。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者/チャン・ジェウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-16 17:38:11




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