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コラム > FOCUS > 政府と民間の「アルファ碁発、4次産業革命」対応が本格化
政府と民間の「アルファ碁発、4次産業革命」の対応が本格化している。人工知能(AI)分野の研究のために新たに発足した産学研合同推進団は、自律走行車やロボットなどの将来の有望分野全般にわたって研究開発(R&D)の課題発掘に着手した。また、スマート工場をひろめるための各大企業の参加も拡大している。
産業通商資源部が韓国産業技術評価管理院(Korea Evaluation Institute Of Industrial Technology)の傘下に発足させた「人工知能応用産業化推進団」は最近、運営計画を確定して本格的な活動に入った。先月24日に開かれた最初の会議では、ロボット・自律走行車・ドローン・セキュリティシステム・医療・スマート工場などの人工知能の発展に有望な事業群と、人工知能の性能を裏付ける半導体・センサー分野などの関連産業全般にわたっての研究開発プロジェクトを企画・発掘することにした。産・学・研の協力促進の分野として、大学優秀研究チームの選抜と支援、企業の支障となる事項の発掘、人工知能の分野別研究インフラの共同利用などの活動を行っていく方針だ。
推進団はキム・ヨンサム産業部システム産業政策局長とKAIST電気電子工学科のイ・スヨン教授が共同団長を務め、人工知能の発展と関連性の高い分野における産・学・研の専門家が参加する。産業部と関連研究機関は、推進団を支援する役割を果たす。政府は関連の予算と基金を通じて、年間200億ウォン以上の技術開発資金を支援する計画だ。
先月17日、朴槿恵大統領は青瓦台にAI関連企業と専門家20人を招待して懇談会を開き、人工知能中心の4次産業革命にアクティブに対応する必要があると強調した。これまで4次産業革命と関連して業種別に進められた官民交流協力も、今回の推進団の構成をきっかけに統合され、より効果的な対応が可能になる見込みだ。
4次産業革命の一つの軸となるスマート工場の拡散も速度を加えている。
産業部は去る3月、半月(パンウォル)・始華(シファ)産業団地を「スマート工場クラスター」に選定した。早ければ4月中に半月・始華産業団地内に、最尖端のスマート工場の技術が集約された「デモスマート工場」を着工し、スマート工場の拡散戦略宣布式も行う予定だ。サムスン電子や大韓商工会議所などが参加している、官民合同のスマート工場推進団に対する企業の参加も増えている。産業部の関係者は「現在、一部の大企業とスマート工場拡散事業のための資金と技術の出捐を協議している」と語った。