モバイルコマース2.0、ショッピング革命につながる

タッチスクリーンで注文・計算...ロンドンの異色レストラン、予約ぎっしり 

◆モバイルショップ革命◆
英国、ロンドンの最高のショッピング街のリージェントストリート。通りに入ると名前だけ聞いても分かる、全世界の有名ブランドが目に入って来る。ショッピング客はそれだけ誘惑の多いところだ。企業の立場からは、これほどの戦場は他にない。銃声のないマーケティング戦場、リージェントストリートの昔からの古参を押しのけて大ヒットを出した店舗が2つある。

一つはレストラン「アイナモ」。このレストランではウェイターがいない。代わりにタッチスクリーンで作ったテーブルがある。食卓がとても大きいモバイル機器なわけだ。席に着くとテーブルがメニューになって、注文から計算まで、テーブルを押すだけで良い。しかも、自分の注文した料理を作っているシェフの姿を、厨房のウェブカメラで見ることもできる。

オックスフォード大出身の20代の友人二人で作ったベンチャーレストランを予約するには、一ヶ月待たなければならないほどだ。いまやロンドン市内に2つの支店を出し、他の都市へも拡大を計画している。

もう一つはカプセルコーヒー、ネスプレッソのブティックショップだ。この店舗は椅子がない。代わりに大きな中央のバーでネスプレッソのカプセルを選べば、無料でコーヒーを与える。コーヒーを飲みたければいつでも店員に言えばよい。このブティックショップは、英国でネスプレッソマシンを最も多く売るショップとして名声を博している。

これらの店舗の共通点は「経験」だ。ショッパーに新たな体験を提供したということだ。既存のレストランやショップなど、リテールが持っている陳腐な属性を果敢に捨て去り、面白くて異色の経験をさせるやいなや、顧客がすすんで訪ね始めた。消費者の需要や購入行動・反応を綿密に分析し、販売戦略を企画して実行して、驚くべき成果を上げる「リテールマーケティング」革新の風が吹いている。リテールマーケティングの消費者の経験を設計する作業まで加わった「RX(リテール経験・Retail Experience)マーケティング」とまで呼ばれる。

米国のマーケティング専門誌アドエイジによると、2013年に米国企業がリテールマーケティングに使う費用は、全体のマーケティング費用の10%以上を占めるほどに大きくなった。テレビ・新聞広告だけでなく、リテールマーケティングが重要なマーケティング方法として定着位置しているわけだ。

ピーター・マーティン第一企画ディレクターは、「すばやく移動するモバイル時代のショッパーをつかまえるためには、単純に良い商品と安い価格だけでは限界がある」とし、「プラスアルファを提供できるリテールマーケティングが必須」と明らかにした。
  • 毎日経済_ロンドン=ハン・イェギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-14 17:43:06