[SNSの世界] キム・ボソン 義理男の広告で笑いのウイルス

クチコミで誘導したバイラルマーケティング、SNS拡散でさらに威力発揮…中小企業には宣伝費節約する機会に 

クチコミを誘導したバイラルマーケティング、SNS拡散でさらに威力を発揮/中小企業には宣伝費節約する機会に

YouTubeにアップロードされた1分40秒ほどの一編の広告が話題を集めている。俳優キム・ボソンがモデルとして登場した、「シッケ」飲料の広告だ。この広告はYouTubeに上げられてから1週間で再生数が230万回を突破し、2万件以上をこえる推薦を受けた。ほとんどのアイドル歌手のミュージックビデオにも劣らない、破格的な反応だ。多くの人々がフェイスブックやツイッターなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)で、この広告を共有している。

キム・ボソンは広告の中でずっと「ハンアウリ(甕/ハンアリ)」「シントウリ(身土不二/シントプリ)」など「ウリ」をしゃれにした言葉遊びを真剣に叫んで笑いを誘発する。「ウリ」は義理(ウィリ)をもじって表現したもので、最近オンライン上で人気を集めている流行語だ。数十年間、「義理」を掲げてきた彼のキャラクターが、SNSを介して再び人気を集めているわけだ。

広告の人気はそのまま売上げにつながった。広告公開後、GS25などの主要コンビニでの製品売上げは、2週間前に比べて50%前後ほど増加したという。SNSで楽しみのために上がってきた流行語が、広告の主要素材として活用される時代だ。ネチズンらはコメントを通じて、「まさかこの流行語が広告で作られるとは思わなかった」「この広告を作ったのは神の一手」という反応をあふれ出させている。

配達仲介アプリケーション(アプリ)のサービスを提供するある会社も、同様の方法で広告を行って成功を収めた。俳優リュ・スンリョンが登場し、コミカルな演技を繰り広げるこの広告は、YouTubeに上がって一ヶ月めで照会数120万回を超えた。既存に上がっていた平凡な宣伝広告が2万件あまりを記録したことに比べれば驚異的な数値だ。

YouTubeの映像を楽しんで見るというキム・ヒョンス氏は、「以前は好きな歌手たちのミュージックビデオやスポーツ中継などを見るために訪ずれましたが、最近はおもしろい広告を探したりもする」とし、「ぽんぽんと跳ねるようなアイデアや予想できない笑いを与える広告を、選んで見るようになった」と語った。

スマートフォンやSNSの拡散にあわせて「バイラルマーケティング(viral marketing)」が新たに注目されている。バイラルマーケティングは、オンラインで自発的に広報するためにクチコミに乗るようにして、企業や製品を広報する戦略だ。インターネットが発展した2000年代後半から流行したこの手法は、SNSが急速に広がっていきつつ、より大きな威力を見せている。

特にB級文化としての扱いを受けていたオンラインの流行語が、笑いのコードと結合して人気を集めている。ネチズンたちの間で軽い楽しみを与えてくれる流行語が、実際のマーケティングの素材として活用され、成果を出したということが以前とは異なる点だ。

バイラルマーケティングを活用した広告は、SNSに慣れた若い世代を中心に、大きな力を発揮している。フェイスブックとツイッターを通じて触れ回るだけでなく、カカオトークなどのメッセンジャーアプリを介した共有を通じても、SNSマーケティングが発展している。多くの企業がテレビ広告など、既存の伝統的な広告市場だけではなく、SNSを通じた広告にも大きな関心を寄せている。

規模が小さい企業であるほど、低コストでもより大きな効果を出すことができるバイラルマーケティングに格別の関心を見せている。クチコミに乗せやすい価値のある面白い広告が、モバイル事業者を中心に多く作られるのもこうした理由からだ。

あるファッション関連アプリの開発会社の関係者は、「スマートフォンを使用しているすべての人が顧客なので、SNSを通じた広告がより重要になる」とし、「ほとんどお金をかけなくてもかなりの効果を出すことができ、今後もSNSを活用した様々なマーケティングを広げていきたい」と語った。
  • 毎日経済_チュ・ドンフン記者/写真_Youtube | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-16 15:56:45