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[I ♥ 建築] 時代遅れの化粧法


  • [I ♥ 建築] 時代遅れの化粧法
ラジオを聞いて、時代遅れの化粧法についての事情を聞いた。事情を送ったリスナーは、おそらく1980年代に大学生活を過ごした40代の女性だったようだ。数日前、自分の大学時代の写真を見て恥ずかしくて驚いたという事情だった。理由はすなわち化粧法が野暮ったいためだ。当時流行していた化粧法は、ひとまず顔は厚く白いファンデーションを塗って、眉毛はカモメ眉毛で描き、唇は今は使わもない「リップペンシル」というもので自分の唇よりも厚く描いた後、レンガ色や紫朱色で入念に色を塗ったということだ。目は青い色調化粧をして、頭はライオンの頭をしてスプレーで精一杯膨らませた触角頭をした。当時はそうしないと流行に遅れた田舎者の扱いを受けた。ところが、20年が経った今、その写真を見ると、とても野暮ったくて見ることができない。流行というものが20年が過ぎれば、そのように洗練されたものも野暮ったいものに変える。

建築は通常、一度建築されると、30~40年、長くは100年、200年も維持する。そのため、流行を追求してみると、20年後には野暮ったい色調化粧法のようになるのだ。筆者の周りには、どのようなデザインがグッドデザインかと尋ねる人が多い。そんな時は良いデザインとはスタイルがないデザインだと答える。スタイルがなくてどうやってデザインをするのかと反問する人がいる。良いデザインは時代が代わっても変わらない価値を込めているものだ。「形態は機能に従う」という建築での名言がある。あるデザインがその時代の技術的・経済的・社会的な理由によって、必然的に作られたものならば、それは時間が経っても野暮ったく見えないのだ。

私たちが韓屋を見ながら美しいと感じるのは、軒の曲線が構造的に雨水を流すための機能的な曲線で、軒が出てきたのは雨水が壁を打つことを防ぐためのものであり、夏の日差しを遮るための長さによって出てきたためだ。木の柱や礎、韓紙の窓まで、その当時の必要性と技術力が合わさって出てきた結果であるため、今見ても美しいものだ。果たして私たちが生きる時代にそれしかないデザインとは何かを考えてみる必要がある。
  • 毎日経済 ユ・ヒョンジュン弘益大学建築学科教授 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-06 06:10:56




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