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政府、造船・海運の構造調整計画を発表…11兆の自己資本拡充ファンド造成

不振海運社の経営陣替えて、11兆「国策銀行ファンド」来月稼働 

  • 政府、造船・海運の構造調整計画を発表…11兆の自己資本拡充ファンド造成
  • < 政府の構造調整推進計画の主要な内容 >

現代商船と韓進海運の最高経営責任者(CEO)を交替させ、正常化に失敗しときはすぐさま法定管理に入る。現代重工・大宇造船・サムスン重工などの「造船ビッグ3」は、これまでの10兆ウォンに加えて6兆ウォン規模の追加資金調達計画を立てる。自己救済計画に重きを置いて構造調整計画が組まれるだけに、債権団はこれ以上は新規資金を支援しない。産業銀行と韓国輸出入銀行の自己資本拡充のために、最大11兆ウォン規模の「国策銀行自己資本拡充ファンド」を造成して来月から稼働する。

政府は8日、政府ソウル庁舎で企業・産業の構造調整の公的なコントロールタワーである「産業競争力強化関係長官会議」の最初の会議を開いてこのように決定した。この日の会議を主宰した柳一鎬(ユ・イルホ)副総理兼企画財政部長官は、「政府は残りの2年がわが国の経済を再び再生させうる最後のゴールデンタイムだという認識で、構造調整と産業改革を揺るぎなく推進する」と語った。

海運業の構造調整と関連して、政府は現代と韓進のCEOと最高財務責任者(CFO)のすべてを交替させ、1兆4000億ウォン規模の船舶ファンドを造成し、超大型コンテナ船10隻を発注できるよう支援することにした。また傭船料の引き下げと債務再調整の失敗時には法定管理に送るという原則を再確認し、今まさに二つの手順を開始した韓進海運は絶望的な状況を迎えることになった。 10兆3000億ウォン規模の自己救済案を作成した「造船ビッグ3」も最悪の状況を仮定して、5兆~6兆ウォン規模のコンティンジェンシープランを追加で用意することにした。現代重工業は現代オイルバンクの上場などを通じて3兆6000億ウォンを調達する予定だ。大宇造船はさらなる生産設備の削減などを通じて、2兆ウォン以上の流動性を確保する。サムスン重工業はサムスン系列が参加する有償増資を推進することにした。8月末に出る造船業コンサルティングの結果にしたがって、全面的な再編案も用意されるものと見られる。

一方、産業銀行と韓国輸出入銀行の自己資本の拡充のために、必要なときには韓国銀行が金を出す「キャピタルコール」方式の国策銀行の自己資本拡充ファンドが、最大11兆ウォン規模で作られる。政府はこれらの国策銀行の社員の今年の賃金上昇分を返納させて、2021年までに労働力を5~10%ほど削減する自己救済計画を発表したと明らかにした。これに対してある関係者は、「一度に30%ずつ人材を減らす一般の不振企業に対する尺度を考慮すれば、つじつま合わせのレベル」だと批判した。
  • 毎日経済_チョ・シヨン記者/キム・ジョンファン記者/チョン・ソグ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-08 18:19:47




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