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韓・EU FTAで自動車関税「ゼロ」…欧州車が安くなる


7月から再び上がる個別消費税で自動車の内需市場が凍りつくなかで、韓・欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)による関税引き下げ効果は、「消費の絶壁」を緩和してくれるものと思われる。各自動車メーカーと輸入会社ごとに異なる価格政策を展開しており、輸入車を購入する顧客は入念に条件を考えなければならない。

1日から個別消費税が再び工場渡し価格(輸入原価)の5.0%に上がった。 1年間維持された3.5%の個別消費税の引き下げが終了したからだ。

とは言え、これに合わせて韓・EU FTAによる関税1.3%が全面廃止される。税込みの通関価格から1.3%程度の割引効果が不足なく現れると、個別消費税の引き上げ効果はほとんど相殺される見通しだ。

税制効果の分岐点で、ルノーサムスン自動車は最も積極的な価格政策を打ち出した。スペインから輸入して販売するSUVモデルのQM3の価格を最大100万ウォンほど割引した。

ルノーサムスンは1日、QM3の全モデルに対して韓・EU FTAによる関税引き下げ分と社の特別割引を合わせ、6月の価格よりも100万ウォンほど低価格に設定したと明らかにした。 7月からLEトリムは2295万ウォン、REトリムは2395万ウォンで販売される。

7月から個別消費税が再び上がっても、消費者の立場からは前月に比べて53万ウォンほど安い価格でQM3(REシグネチャトリム基準)を購入できるというのがルノーサムスン側の説明だ。この1年間の個別消費税の引き下げ分は47万ウォン程度だった。

外国で製造した車を国内に持ち込んで売る輸入車メーカーも、韓・EU FTAの関税引き下げ幅を国内販売にそのまま反映させるという立場だ。ただし欧州で製造された車両にのみ優遇が適用される。

BMWコリアは7月の一ヶ月間、個別消費税引き下げ効果をそのまま維持するという決定を下した。ヨーロッパから取り寄せる車は、関税の引き下げ幅をそのまま享受できるというわけだ。

ただし通関を基準にして7月を経過しなければならないという点は、車の購入時に確認しなければならない。 BMWのモデルの中からヨーロッパで製造して取り寄せる割引対象車両は、小型SUVのX1、ワゴンスタイルの3・5シリーズツーリング、電気自動車のi3モデルなどだ。

BMWコリアの関係者は、「顧客の負担を軽減するために、7月にも個別消費税引き下げのメリットをそのまま維持することにした」とし、「関税引き下げ効果も透明に反映した新規価格表をすぐに出す」と説明した。

ベンツコリアは、個別消費税の引き上げ分を関税引き下げ効果でかなりの部分希釈した7月の価格表を既に出した。ベンツコリアはSUVのGLCとGLA、ワゴンのCクラスエステートが韓・EU FTA適用モデルだ。 GLCモデルは個別消費税の引き下げがなくなると消費者価格は80万ウォンほど上がるが、関税引き下げのために値上げ幅は20万ウォン程度にとどまった。
  • 毎日経済_チョン・ボムジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-01 16:37:16




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