韓・米、サードの韓半島配置を正式発表…配置地域は発表されず

◆ サードの韓半島への配置を決定 ◆ 

△写真=米国の高高度ミサイル防衛システム(サード/THAAD)から迎撃ミサイルが発射される。サードは北韓の弾道ミサイルを高度40~150㎞区間で迎撃できる能力を備えている。韓・米は8日、駐韓米軍が運用するサードを配置することを決定したと発表した。[写真提供=米国防部ミサイル防衛局(MDA)]

韓国と米国は在韓米軍に高高度ミサイル防衛システム(サード/THAAD)を配置することを最終決定した。

8日、韓・米は「在韓米軍にサードシステムを配置することに、韓・米同盟の次元で決定した」と公式発表した。韓・米間でサード配置協議を開始してから5ヶ月めだ。韓・米はサードが配置される地域はこの日に発表しなかったが、早ければ今月中に発表することにした。

サード配置の土地が決定され、米国からサードの発射台が一基入ってくると、遅くとも来年末から実質的に運用される見込みだ。サードの韓半島への配置に反対してきた中国は、中国駐在の韓国大使とマックス・ボーカス米国大使を緊急招致するなど強力に反発しており、北東アジアの安全保障の地形に激浪が起きている。

両国はこの日の発表文を通じて「両国は北韓の核と大量破壊兵器(WMD)、弾道ミサイルの脅威から大韓民国とわが国民の安全を保障し、韓・米同盟の軍事力を保護するための防御的措置としてサードの配置を決定することになった」とし、「韓半島に配置されるとどんな第三国も指向せず、ただ北韓の核・ミサイルの脅威に対してのみ運用されるだろう」と説明した。

両国は「サードシステムの配置は多層ミサイル防衛に寄与し、北韓のミサイル脅威に対する韓・米同盟の現存のミサイル防衛能力を強化することになるだろう」と付け加えた。

韓・米は「増大する北韓の脅威に対応するために、韓・米同盟のミサイル防衛態勢を向上させる措置として、2月から駐韓米軍の終末段階高々度地域防衛(サード)システムの配置可能性に対する協議を進めてきた」と説明した。

トーマス・ベンダル在韓米軍司令部参謀長は、「在韓米軍へのサードの配置は、韓・米同盟のミサイル防衛態勢の向上に寄与するだろう」と語った。

国防部は、「サードシステムが早急に配置されるように緊密に協力しており、詳細な運用手順を発展させていく」と語った。

柳済昇(リュ・ジェスン)国防部国防政策室長は「(韓・米共同実務団の)運用結果報告書がはやい時期に完成されるにしたがい配置用地の選定結果に対するフォローアップを遅くとも数週間のうちに行えるように韓・米が努力中」だとし、「駐韓米軍配置のサードシステムが運用できる時期は、韓・米は遅くとも2017年末を目標にしているが、より迅速に配置できるように最大限の努力を傾注する」と強調した。

配置地域としては、京畿道の平沢と慶尚北道の漆谷、江原道の原州や忠清北道の陰城郡などが挙げられているが、第3の地域で決定される可能性もある。

韓民求(ハン・ミング)国防部長官はこの日、国民の党の指導部を表敬訪問した席で、「韓・米相互防衛費分担金内で処理されるため、サードの配置と関連しては土地を提供すること以外に追加費用はかからない」と説明した。

先立って韓・米は北韓の核実験と長距離ミサイル発射を契機に去る2月7日、駐韓米軍のサード配置の可能性に対する公式協議の開始を決定したと発表している。続けて、3月4日にサード配置を議論する韓・米共同実務団の初会議を皮切りに、これまでサード配置を決定するかどうかと配置候補地域を検討してきた。

しかし、中国とロシアは韓・米のサード配置の動きに対し、公然と反対の意思を明らかにしてきた。

政府はこのような状況を考慮して、前日に外交チャンネルを通じて中国とロシアなどの周辺国に、サード配置の決定事実とその理由を事前に通知した。

中国外交部はこの日、韓・米両国のサード配置の発表直後にホームページに掲載した「外交部声明」を通じ、「米国と韓国が中国を含む関係国の明確な反対の立場を考慮せずにサードの半島配置を宣言した」とし、「強烈な不満と断固たる反対」の立場を表明した。続けて、「米国と韓国のサードシステムは韓半島の非核化目標の実現に役立たないだけでなく、韓半島の平和安定にも不利なもの」だとし、「それぞれの国との対話交渉を通じた問題解決の努力にも逆行するものだ」と反発した。

一方、日本は萩生田光一官房長官が「サード配置の問題に対して両国間の協力が進展することは、地域の平和と安定に貢献すること」だとし「支持する」と明らかにした。
  • 毎日経済_北京=パク・マンウォン特派員/ソウル=アン・ドゥウォン記者/キム・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-08 22:18:25