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中南米地域、中国の低価格攻勢の中でも韓国製品シェア80%超


◆ 中南米で活躍する企業 ◆

  • 中南米地域、中国の低価格攻勢の中でも韓国製品シェア80%超
△写真=6日(現地時間)、ブエノスアイレス市内の電子製品店舗で顧客が製品を選んでいる。中南米地域ではサムスン電子とLG電子が80%に近い市場シェアを見せている。 [ブエノスアイレス=ソン・ソンフン記者]

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最近、チャールズ・タン駐ブラジル中国商工会議所会長は地元の企業とのイベントで、「中国はブラジルの鉄道をはじめとする、各種インフラ事業への関心は高い」とし、このように明らかにした。

タン会長は「レアル安まで重なって、今こそ買収に乗り出す時期になった」と付け加えた。

実際に、中国はブラジルの脆弱な鉄道や道路などのインフラ事業に対して大規模な投資に乗り出している。特にエネルギー分野をすべてさらえようとする雰囲気だ。基礎生活用品や部品産業でも、中国産の低価格攻勢は激しくなっている。ブラジル全体の輸入商品市場で、中国産は17%を占めながらも1位になるほどだ。

半導体や鉄鋼・機械部品の分野では、中国製品がますますシェアを引き上げている。グローバル企業の生産基地が集中しているメキシコではこのような現象が目立つ。

メキシコの半導体市場の規模は最近すばやく大きくなっているが、中国産の低価格製品の輸入が急増し、韓国産のシェアはむしろ下落傾向にある。 2014年にはメキシコが輸入した半導体の中で中国産は44%ほどを占めていたが、昨年は48%に高まり、今年の第1四半期には60%を突破した。

一般機械でも中国企業の積極的な進出とマーケティング戦略で、韓国産製品は困難を見せている。韓国産はヨーロッパや日本製品に比べて認知度も低く、中国産と比較して曖昧な状態という分析だ。

このように、中国製品の全方位的な攻勢が繰り広げられているが、テレビや家電製品、自動車などの完成品市場の高級品市場では中国製品の存在感はうすい。

ブラジルの輸入商品市場で中国は17%を占め、韓国は3.1%を記録して大きな違いがあるが、世界的な企業の存在する分野では状況が異なる。サムスン電子、LG電子、現代(ヒュンダイ)自動車、起亜(キア)自動車と競合する市場では中国産を見出すことは難しい。

テレビはほとんどの中南米市場で、サムスン電子とLG電子を合わせるとシェア80%に達する。他の家電製品も似たような状況で、中国産は今のところ低価格製品のイメージのために競争する市場そのものが異なる。韓国製品は高級市場を攻略し、中国産は低価格・小型の家電製品を中心に市場を形成している。

現地の家電業界の関係者は、「中国産の存在感が微々たるものだが、多様な企業が同時に進入を試みているので、いまのまま油断はできない状況」とし、「低価格製品から高級市場に上がってくると、熾烈な競争が予想される」と語った。
  • 毎日経済_サンパウロ・ブエノスアイレス・メキシコシティ=ソン・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-08-12 16:57:45




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