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毎日経済選定2013年国内外10大ニュース


■国内

◆張成沢処刑「予測不可能、北」

北韓の実質的ナンバー2として君臨した張成沢(チャン・ソンテク)北韓の労動党前行政部長が12月12日、「反労動党・反革命」背信者として烙印を押されて処刑された。北韓は金正恩による唯一領導体制の確立に障害物になりうるチャン前部長をとり除くことで恐怖政治の極端を見せ、内部緊張もいっそう高潮した。今後の追加的な粛清作業によって、権力構図をはじめとした北韓社会全般に大きな変化が予想される。

◆初女性大統領パク・クネ(朴槿恵)時代開幕

18代大統領選挙で51.6%を得票し、はじめて過半数得票大統領になったパク・クネ大統領は、経済復興・国民幸福・文化隆盛を国政の基調に掲げて去る2月25日、就任式と同時に力強い出発を知らしめた。しかし野党の反対で政府組織法の改正案処理が難航し、内閣が完全には構成されない状態で出帆した。

◆国情院テックル攻防で夜を明かした韓国

昨年、大統領選挙期間中に国家情報院がサイバー上でテックル(コメント)とツイッターなどを通じて野党候補を非難する行為を行った事実が明かされ、ウォン・セフン(元世勲)前国情院長とキム・ヨンパン(金用判)前ソウル警察庁長が公職選挙法違反で起訴された。民主党は大統領の謝罪と再発防止対策を要求した。政府とセヌリ党は「大統領選挙不服」として対立した。

◆寝て覚めたら急騰「借り家難民」続出

不動産景気の低迷余波と低金利基調によってチョンセ金(住宅保証金)が急騰し、借家人の負担が大きくなった。チョンセ金の急騰を避け、より安い地域に家を移す現象を遠まわしに「チョンセ難民」という新造語まで作られた。不動産114によれば、チョンセ金は去る11月末時点でソウルは11.05%、首都圏では11.89%上がり、全国的には平均10.2%上昇した。ソウルは売買価格対比でチョンセ金の比重が60%を超えた。

◆東洋グループ「不良CP」5万人余りわめき声

資金難に苦しんだ東洋グループの5つの不誠実系列社が去る10月、法廷管理に突入した。これらの会社が発行した会社債と企業手形(CP)に投資した投資者5万人余りが予期できない損失を被り、これを販売した東洋証券は不完全販売疑惑で金融監督院から大々的に検査を受けている。

◆「怪物」リュ・ヒョンジン、「出塁マシン」チュ・シンス活躍

2013年の韓国スポーツは米メジャーリーグで活躍する「怪物」リュ・ヒョンジン(柳賢振、26・LAドジャース)と「出塁マシン」チュ・シンス(秋信守、31)のための一年だった。今年ビッグリーグにデビューした柳賢振は新人の中で最多イニングを投げたし、韓国人メジャーリーガーの中で初めてポストシーズンで勝利投手になった。秋信守は打率0.285、出塁率0.423、21ホームラン、20盗塁、107得点を記録してテキサス・レインジャーズと7年間・1億3000万ドル(約1379億ウォン)を手にする大型契約を結んだ。

◆でたらめ部品で原発も止まった

原子力発電所への部品納品過程で、承認機関である韓国電力技術、検証機関であるセハンTEP、製造業社であるJS電線が試験成績書を偽造した後、不良部品を韓国水力原子力に納品して摘発され、社会的波紋を巻き越した。基準に達していない部品を使った新古里・新月城原発は、入れ替え作業で発電が中断した。

◆召還調査・拘束…総帥受難時代

チェ・テオン(崔泰源)SKグループ会長は横領容疑で、2審で懲役4年の宣告を受けた。キム・スンヨン(金升淵)ハンファグループ会長も背任などの容疑で、2審で懲役3年を宣告された。イ・ジェヒョン(李在賢)CJグループ会長とイ・ホジン(李豪鎮)前泰光グループ会長も類似の容疑で拘束された。チョ・ソクレ(趙錫来)孝誠グループ会長は横領背任などの容疑で召還調査を受けた。

◆「婚外子」疑惑のチェ・ドンウク前総長辞任

チェ・ドンウク前検察総長が「婚外子」疑惑で、就任6ヶ月めで辞任した。チェ前総長は去る9月6日、婚外子疑惑が提起された時に「事実無根」として強力に否認した。しかし法務省が史上初めて現職検察総長に対する監察着手を発表すると辞任した。検察組職に恥辱の一年として残すことになった。

◆最長鉄道ストライキ…経済も足が縛られた

12月9日から始まった鉄道労組ストライキが歴代最長期間を記録した。労組は「水西駅発KTX」運営会社の設立に反発してストライキを開始した。政府は22日、「民主労総」設立以来初めて本部事務室に公権力を投入したが、逮捕令状が下った鉄道労組の指導部連行には失敗した。ストライキで貨物と旅客輸送に支障をきたし、経済的に大きな被害を生んだ。

■海外

◆米、出口戦略突入で新興国緊張

12月18日、バーナンキ連邦準備制度取締役会(FRB)議長が毎月850億ドルの債券買い入れ額の規模を来年1月から750億ドルに、100億ドル減らすと発表した。FRBは米国の景気・雇用状況などがじわじわと改善しているなど、緩い速度で拡張していると評価した。米国とは違い日本と欧州連合(EU)は量的緩和基調を維持する計画と明らかにし、対照を成した。

◆容赦・和合残して…マンデラ他界

12月5日、95歳を一期にネルソン・マンデラ前南アフリカ共和国大統領が自由に向けた長い旅程を終えた。白人政権の人種差別政策に正面から戦った彼は1993年にノーベル平和賞を受賞し、南ア共和国初の黒人大統領として人種葛藤を縫合し、容赦と和合のアイコンになった。

◆米、一時シャットダウン…やっと合意

米国共和党と民主党がオバマ大統領の健保改革案を取り囲んで極限対峙を続けている中で予算案の処理時期を逸し、去る10月1日付で連邦政府のシャットダウン(政府閉鎖)が始まった。シャットダウンによって100万人の公務員が強制無給休暇に入った。10月16日、予算案に劇的合議したことで16日間のシャットダウンは幕を閉じた。

◆防空区域葛藤、東北アジアの緊張高潮

11月23日、中国国防部は日本の尖角諸島(中国では釣魚島)を含む新しい東中国海防空識別圏を発表した。これにより中・日の防空識別区域が互いに重なる問題が発生した。中国と日本は自国の戦闘機を緊急発進させるなど、両側の軍事的緊張が高まった。米国も日本と合同軍事訓練を進めるなど、中国圧迫に乗り出した。

◆改革・開放掲げた習近平・李克強号出帆

去る3月に開かれた中国全国人民代表大会(全人大)で習近平と李克強がそれぞれ国家主席と総理に選出され、中国の第5世代指導部が公式出帆した。第5世代指導部は工業化・情報化・都市化などを掲げた。先月15日でスタート1年を迎えた5世代指導部は、国有企業改革や開放拡大などを推進している。

◆円安加速化…安倍軍国主義復活

安倍晋三日本総理が今年初に繰り出したカード「アベノミクス」が1年を迎えた。急進的な通貨・財政政策で輸出が活力を取り戻したようだったが、時間が経つほど悲観論に重みが加わっている。安倍総理の平和憲法改憲の試み等、政治的な右傾化の歩みは国際社会の非難を買っている。

◆3連任メルケル、敵も迎え入れる「大連政」

12月17日、アンゲラ・メルケルドイツ総理がドイツ下院で開かれた総理選任投票で、次期政府を導く3選総理として選出された。これによって、2005年にドイツ初の女性総理として登場したメルケルは、10年以上の長寿総理として名をあげた。メルケルの留任は中道右派であるキリスト教民主党・キリスト教社会党が中道左派の社会民主党と連合政府に成功して成立した。

◆スノーデン「米盗聴暴露」、ひっくりかえった世界

米国国家安全保障局(NSA)の無差別な盗聴と電子メールのハッキング行為を全世界に告発したエドワード・スノーデン。スノーデンの暴露で始まった米国の不法盗聴・傍受の波紋は各国政府の盗聴・傍受波紋へと広がっていった。ロシアに臨時滞留中のスノーデンが「英雄」なのか「国家反逆者」なのかに対する論難は現在までも続いている。

◆非ヨーロッパ圏から教皇フランシスコ即位

前教皇職を退位したベネディクト16世。彼は堕胎と避妊、安楽死に強力に反対するなど、生命の文化を確固に擁護した業績を残した。後任教皇は1282年ぶりに非ヨーロッパ圏から出た。266代のフランシスコ教皇は謙遜と清貧の代名詞であるフランシスコ聖人の名前を採択した。つましくて気さくな姿のフランシスコ教皇は「貧者の教皇」として多くの愛を受けている。

◆フィリピン超強力台風、罹災民400万人

11月9日、台風Haiyanは歴史上一番強力な風速379キロメートルで、フィリピン中部タクロバンを強打した。中部レイテ島隣近だけでも死亡・失踪者8000人余り、罹災民約400万人が発生し、100万戸以上の家屋が破損した。韓国を含んだ各国支援がフィリピンの台風被害地域に殺到し、フィリピン政府は82億ドル(約8兆6000億ウォン)規模の復旧作業に取り掛かった。
  • 毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-26 17:08:27




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