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現代商船、韓進海運の優良船舶を契約して競争力確保

現代商船、韓進海運の船舶を選んで取得 

産業銀行など債権団の新規資金支援の中断決議によって、韓進海運は先月31日、ソウル中央地方裁判所に法廷管理を申請した。現代商船の大株主である債権団と政府は、韓進海運の優良船舶契約を取得する方法で事実上、唯一の国営海運会社である現代商船の競争力強化に注力することにした。

チョン・ウンボ金融委員会副委員長はこの日、ソウル市鍾路区の政府庁舎で開かれた韓進海運関連の金融市場点検会議で、現代商船は韓進海運の船舶・営業・ネットワーク・人材などの優良資産を買収し、最大限の競争力を確保する方策を積極的に推進していく計画だと発表した。

これは法定管理の申請によって韓進海運の清算可能性が高まり、基幹産業である海運業の競争力が低下するかもしれないという懸念を払拭するための措置だ。韓進海運を現代商船が法人間合併の形で買収する案は検討されていない。法的根拠が不充分であるだけでなく、強力な借金の帳消しにつながる法廷管理の実益を放棄するものだからだ。

チョン・ヨンソク産業銀行副頭取は、「韓進海運の法定管理申請によって傭船船舶の各船社は、韓進海運が借りていた船を再び持っていくことになる」とし、「船社はその船を再び誰かに貸し与えなければならないが、現在の市況に合わせた有利な条件で傭船料が協議された場合、その船舶を現代商船が借りるという意だ」と語った。向後は、所有権を取得する目的で韓進海運が船代を分けて支払っていた船に対しても、現代商船は価格と支払時期などに対する協議を経て、既存の韓進海運の船舶を取得する計画だ。取得の規模は船社とどのように交渉するかにかかっている。

この日、柳一鎬(ユ・イルホ)企画財政部長官兼経済副総理は、産業競争力強化長官会議を開き、「わが国の輸出競争力の基盤となる海運産業のグローバル物流ネットワークが継続して強化されうるように、船舶ファンドの稼動や主要拠点ターミナルの確保など、政府の産業・金融・外交的支援策を積極的に講じていく」と述べた。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者/チョン・ソグ記者/イ・スンユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-08-31 19:54:17




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