トップ > コラム > FOCUS > 加熱する韓国マクドナルド買収戦…毎日乳業がカーライルと参戦へ
毎日乳業が世界的なプライベートエクイティファンド（PEF）のカーライルと手を握って、韓国マクドナルドの買収戦への出場意向を示した。フランチャイズ事業に進出して主力事業である牛乳事業の不振を解消し、新しい成長動力を確保しようとする戦略とみられる。先立って買収意思を明らかにしたCJグループ、KGグループとNHNエンターテイメントのコンソーシアムとの「三つ巴」戦が形成され、韓国マクドナルド買収戦はいっそう盛り上がるようすだ。
1日、投資銀行（IB）業界によると毎日乳業は最近、JPモルガンを諮問社に選定して、韓国マクドナルドの買収検討に本格的に着手した。毎日乳業は、韓国を含めて中国と香港のマクドナルド運営権を一貫して買収する案を推進しているカーライルの勧誘に応じて、韓国内の戦略的投資家（SI）として買収戦に参加したことが分かった。カーライルは財務的投資家（FI）の単独参加を排除する売却側の方針にしたがって、事業パートナーを求めたものとみられる。
マクドナルド本社は今年、モルガン・スタンレーを売却諮問社に選定し、総2800以上の店舗を保有している韓国・中国・香港など、アジア地域の事業運営権の売却を進めてきた。マクドナルドは各国のマクドナルド法人株式を売却して運営権を渡し、その対価としてロイヤルティ収入をまとめる、マスターフランチャイズ契約（MFA）に変換する作業を進めている。売却側は今回の売却の核心であるMFAなど個別に交渉を進めて、早ければこの秋夕（チュソク）前に優先交渉対象者を選定するものと伝えられた。
毎日乳業が今回の買収戦に参加するのは、外食事業の拡大を通じて牛乳事業の不振を解消するためだ。毎日乳業は乳製品事業のほか、中華レストラン「クリスタルジェイド」と高級コーヒー専門店「ポールバセット」などを通じて外食事業に進出したが、波及力は弱い方だった。しかし韓国マクドナルドを買収することになれば、国内で初めてフランチャイズ事業に挑戦するわけで、外食分野で大きな幅の成長を期待できるようになる。特にハンバーガーに使われるチーズや各種飲料などで既にノウハウを確保している毎日乳業は、韓国マクドナルド事業を運営する際にも大きな相乗効果を発揮できる見込みだ。
国内ハンバーガー市場は「ロッテリア」と「マクドナルド」などの既存企業の収益性が悪化する中で、「マムズタッチ（Mum's Touch）」などの新興ブランドが、市場にすばやく定着している状況だ。マクドナルドは国内のフランチャイズ事業のうちで、売上げ高や事業安定性は最大のブランドにあげられているだけに、毎日乳業がこれを買収して育てた場合、外食業の強者として浮上することもありうる。それだけ成長余力が十分であることも、毎日乳業の立場としては魅力的な要素だ。
もちろん毎日乳業は今回の買収戦の競争相手であるCJグループとは異なり、フランチャイズ事業を適切に運営した経験がないという点は欠点として挙げられる。しかし毎日乳業を通じて、新しいイメージのマクドナルドを構築することができるという点も期待できる。
売却側はアジア地域の事業権をパッケージで売却する案を好んでおり、カーライルと手を組んだ毎日乳業は、韓国法人の買収合戦で優位を占めたという分析が出ている。しかし、KG-NHNエンターテイメントコンソーシアムはフランチャイズ運営の経験がないにもかかわらず、買収意志が非常に強いと伝わっており予測は容易ではない。 KGグループとNHNエンターテイメントは、それぞれ保有している簡単決済事業との相乗効果のために今回の買収戦に参加した。 CJグループはいまのところ消極的な動きを見せており、今後は毎日乳業とKG-NHNエンターテインメントの「二つ巴戦」に進む可能性もある。
業界関係者は、「乳製品の製造だけでは企業の収益性を担保することが困難だけに、毎日乳業には新事業の誘致は重要な価値として作用するだろう」とし、「今回の買収戦でも、他の競争相手よりも良い条件の買収金額を提示するなど、積極的な姿を見せる可能性が高い」と語った。
マクドナルドは韓国事業の売却に先立ち、国内で韓国マクドナルドとマックキムの2つに分かれていた韓国法人を来る28日付で併合する。2法人の実績を合わせた韓国マクドナルドの昨年の売上高は7083億ウォンで、営業利益は22億ウォンだ。国内店舗数は420店と推算される。
加熱する韓国マクドナルド買収戦…毎日乳業がカーライルと参戦へ
「韓国マクドナルド」誰が食べる？
< 韓国マクドナルドの実績 >
1日、投資銀行（IB）業界によると毎日乳業は最近、JPモルガンを諮問社に選定して、韓国マクドナルドの買収検討に本格的に着手した。毎日乳業は、韓国を含めて中国と香港のマクドナルド運営権を一貫して買収する案を推進しているカーライルの勧誘に応じて、韓国内の戦略的投資家（SI）として買収戦に参加したことが分かった。カーライルは財務的投資家（FI）の単独参加を排除する売却側の方針にしたがって、事業パートナーを求めたものとみられる。
マクドナルド本社は今年、モルガン・スタンレーを売却諮問社に選定し、総2800以上の店舗を保有している韓国・中国・香港など、アジア地域の事業運営権の売却を進めてきた。マクドナルドは各国のマクドナルド法人株式を売却して運営権を渡し、その対価としてロイヤルティ収入をまとめる、マスターフランチャイズ契約（MFA）に変換する作業を進めている。売却側は今回の売却の核心であるMFAなど個別に交渉を進めて、早ければこの秋夕（チュソク）前に優先交渉対象者を選定するものと伝えられた。
毎日乳業が今回の買収戦に参加するのは、外食事業の拡大を通じて牛乳事業の不振を解消するためだ。毎日乳業は乳製品事業のほか、中華レストラン「クリスタルジェイド」と高級コーヒー専門店「ポールバセット」などを通じて外食事業に進出したが、波及力は弱い方だった。しかし韓国マクドナルドを買収することになれば、国内で初めてフランチャイズ事業に挑戦するわけで、外食分野で大きな幅の成長を期待できるようになる。特にハンバーガーに使われるチーズや各種飲料などで既にノウハウを確保している毎日乳業は、韓国マクドナルド事業を運営する際にも大きな相乗効果を発揮できる見込みだ。
< 韓国マクドナルド売却の概要 >
もちろん毎日乳業は今回の買収戦の競争相手であるCJグループとは異なり、フランチャイズ事業を適切に運営した経験がないという点は欠点として挙げられる。しかし毎日乳業を通じて、新しいイメージのマクドナルドを構築することができるという点も期待できる。
売却側はアジア地域の事業権をパッケージで売却する案を好んでおり、カーライルと手を組んだ毎日乳業は、韓国法人の買収合戦で優位を占めたという分析が出ている。しかし、KG-NHNエンターテイメントコンソーシアムはフランチャイズ運営の経験がないにもかかわらず、買収意志が非常に強いと伝わっており予測は容易ではない。 KGグループとNHNエンターテイメントは、それぞれ保有している簡単決済事業との相乗効果のために今回の買収戦に参加した。 CJグループはいまのところ消極的な動きを見せており、今後は毎日乳業とKG-NHNエンターテインメントの「二つ巴戦」に進む可能性もある。
業界関係者は、「乳製品の製造だけでは企業の収益性を担保することが困難だけに、毎日乳業には新事業の誘致は重要な価値として作用するだろう」とし、「今回の買収戦でも、他の競争相手よりも良い条件の買収金額を提示するなど、積極的な姿を見せる可能性が高い」と語った。
マクドナルドは韓国事業の売却に先立ち、国内で韓国マクドナルドとマックキムの2つに分かれていた韓国法人を来る28日付で併合する。2法人の実績を合わせた韓国マクドナルドの昨年の売上高は7083億ウォンで、営業利益は22億ウォンだ。国内店舗数は420店と推算される。
- 毎日経済_ソ・ジヌ記者／チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2016-09-01 19:54:07
