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法院、現代自動車の非正規職労組に90億賠償判決の意味

不法ストライキ・占拠に経済的責任 

法院が工場を不法占拠した現代自の非正規職労組に対して90億ウォンという歴代最大規模の損害賠償額を判決したことは、労組の不法行為に対して厳格に経済的責任を問うという意志が反映されたと見られる。

現代自は2010年、現代自の非正規職労組と一部の正規職労組が蔚山(ウルサン)1工場を25日間不法占拠したことに関連して7件、203億ウォン相当の損害賠償訴訟を申し立てた。19日の判決はこのうち核心訴訟として請求額だけでも90億ウォンに至る。法院は今回の判決で会社側が要求した賠償額90億ウォンをすべて認めた。現代自の非正規職労組の蔚山1工場不法占拠当時の被害額は2500億ウォンで、法院も社会通念上の容認されうる程度を超えたと判断したようだ。

蔚山地方法院は蔚山1工場不法占拠争議と関連し、先立って4件の損害賠償訴訟訟でも労組員らに賠償判決を下した。

蔚山地方法院は去る10月、現代自が労組員29人を相手に申し立てた損害賠償訴訟で「労組員11人は20億ウォンを賠償するように」と原告の一部勝訴判決を下した。裁判部は「工場占拠は法秩序の基本原則に反する暴力行為で、当時の争議行為は正当性がない不法行為」であると判決理由を明らかにした。

蔚山1工場不法占拠による5件の損害賠償訴訟で、現代自の非正規職労組が賠償しなければならない累積金額は115億ウォンに至る。

不法行為に対する法院の厳しい処断意志は、労組を相手にした他の損害賠償訴訟にも影響を及ぼすようだ。すでに先月29日、水原地裁平沢(ピョンテク)支院は2009年の整理解雇に反発して77日間工場を占拠するなど、不法ストライキを行った双竜(サンヨン)自動車労組と金属労組幹部などに対する損害賠償訴訟として46億ウォンを賠償するように判決した。

現代自は蔚山1工場不法占拠争議と関連して2件、非正規職労組の暴力デモと無断生産ライン中断に関連して5件、現代自希望バス暴力事態と関連して3件の損害賠償訴訟をひかえている状況であり、最近の法院判決が影響を及ぼすことと予想している。

現代自動車の関係者は「正規職でも非正規職労組でも、暴力的な不法行為に対しては原則に従い厳正に責任を問うことが法治主義」と語った。

最長期ストライキ記録を更新しているコレイル労組も、コレイル(韓国鉄道公社)側が不法ストライキ部分に対する損害賠償訴訟など民事上の責任を問う場合、責任を完全に回避することは難しいようだ。

コレイルは労組幹部に対して損害賠償と求償権請求を含んですべての民・刑事上責任を問うという方針を明らかにしている。コレイルは去る9日、ストライキ以後の列車減縮運行などで77億ウォン相当(18日時点)の財産上の被害を被ったと推定している。
  • 毎日経済_蔚山=ソ・デヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-19 17:18:07




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