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[I ♥ 建築] 21世紀の韓屋


  • [I ♥ 建築] 21世紀の韓屋
韓国の建築は屋根中心の建築だと言う。それもそのはず、韓屋をはじめとする伝統建築物を見ると、立面上の屋根が半分以上だ。美しい軒の曲線は、韓国の自然風景のように自然だと誇る。屋根の曲線を説明する際は、足袋の曲線まで取り上げながら韓国性を話す。わら屋の丸い姿は、韓国の柔らかな山鳥に関連づけて説明する。筆者が見るには、少し過剰な比喩的抽象的な説明だ。

韓国の伝統建築が屋根中心となったのは、暖房システムが最大の理由だ。韓国は古くから「オンドル」方式を選択してきた。かまどで火を起こし、熱のある煙で部屋の床にある石を暖める方式だ。かまどに近い部分は、石が直接暖められて熱い「アレンモク」となる。オンドルを作らなくてはならなくなり、2階建ての家を建てることができなかった。人が住まない慶会楼のような空間は高く建てたりもしたが、人が住む住居は常に単層だった。

単層で建てた後は、建築の基本である防水のために屋根を被せなければならない。当時、裕福な人が使えた最高の屋根防水材は、「瓦」だった。瓦は、土を練って火で焼いた重い材料だ。今も伝統瓦を使った韓屋は、屋根の上に上がった瓦の重さだけで数十から数百トンに達する。この重い材料を支えられる建築材料としては、韓国では木しかなかった。重い瓦を載せなければならない木構造は、柱が直径30センチはある大きな木を使い、大梁.と垂木と枡組などの各種木構造の装置で瓦を支えなければならない。そうしてみると屋根はますます大きくなる。

梅雨のある季節があるため雨水排水のために傾斜屋根を作成する。雨が泥で作られた壁を直接触れないように軒を長く伸ばした。屋根の四隅は垂木が対角線に出て、より長くなる。角の軒が長くなれば、より太い部材を使い、より構造補強をしなければならない。そうしてみると、より上に持ち上げながら屋根の端が曲線で上がる。自然と屋根の形ができる。

ところが、今は屋根防水材が瓦だけではない。屋根を支える構造体も木だけがあるのではない。そのため21世紀ではあえて韓屋型で建てる理由がない。
  • 毎日経済 ユ・ヒョンジュン弘益大学建築学科教授 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-09-15 15:53:00




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