トップ > コラム > FOCUS > 検察に呼び出されたロッテのシン・ドンビン会長…ロッテ捜査、仕上げ局面に
△写真＝辛東彬（シン・ドンビン）ロッテグループ会長は、2000億ウォン台の横領と背任の疑いに関する検察の調査を受けるために20日午前、瑞草区のソウル中央地検に姿を現した。 [チュ・ヒョン記者]
辛東彬（シン・ドンビン）ロッテグループ会長（61）は2000億ウォン台の横領・背任の嫌疑の被疑者として20日、検察に召喚された。去る6月10日、ロッテグループに対する本格的な検察の捜査が始まって103日めだ。ロッテグループ創業以来の経営権を持つ大株主が、被疑者として調査を受けたのは今回が初めてだ。
ソウル中央地検特捜4部（部長検事チョ・ジェビン）は、ロッテグループの経営全般を指揮し、数千億ウォン台の企業不正を犯した容疑（特定経済犯罪加重処罰法上の横領・背任）を受けるシン・ドンビン会長をこの日午前に呼んで、翌朝まで調査した。ソウル中央地検の関係者はこの日に記者懇談会を開き、「シン会長が主な犯罪容疑に対して、認識して指示・共謀したのかを調査した」と明らかにした。検察は調査の結果を検討した後、拘束令状を請求するかどうかを決定する方針だ。シン会長は日本のロッテグループ系列会社の登記役員として名前だけをあげておき、これといった活動を行わずに100億ウォンの給与を得た疑いを受けている。兄の辛東主（シン・ドンジュ）前日本ロッテホールディングス副会長（62）が、韓国のロッテグループ系列会社7～8カ所から同じように400億ウォンの給与を受領することにも介入したと伝えられた。検察はシン会長に、この部分に対する横領嫌疑を適用できるかどうかを検討している。
シン・ドンビン会長は、会社に1000億ウォンを超える損害を与えた疑いもある。資金難に陥ったロッテピーエスネット（LOTTE PS Net）は、2010～2014年の4回にわたって360億ウォン規模の有償増資を実施し、ロッテ情報通信、コリアセブン、ロッテドットコムなどの系列会社3社が参与した。
検察は、シン会長の指示にしたがって不良系列会社に対する不当支援行為が行われたと見ている。これは当時コリアセブン代表だった蘇鎮世（ソ・ジンセ）政策本部対外協力団長（66・社長）を先月15日と今月5日の2回召喚し、意思決定過程を調査した。
シン・ドンビン会長はロッテシネマなど系列会社を動員し、家族の利権を確保した疑いも受けている。姉の辛英子（シン・ヨンジャ）ロッテ奨学財団理事長（74）と、父親の辛格浩（シン・ギョクホ）総括会長（94）の第三夫人ソ・ミギョン氏（57）母娘が運営するユウォン実業とシネマ通商、シネマフードの3社に売店事業権など、780億ウォン相当の事業を回すためにシン会長の指示があったというのが検察の判断だ。また、シン会長を相手にホテルロッテがロッテ済州・扶餘リゾートを安価に買収し、中国のホームショッピング企業ラッキーパイなどの海外企業を高価に買収・合併（M&A）して系列会社に損害を与えた疑いについても追及した。ロッテケミカルが2008年から昨年まで訴訟詐欺を行ない、270億ウォン台の法人税などの不正還付を受けた疑い（特定犯罪加重処罰法上の租税）にもシン会長が介入したのかを調査した。シン会長は訴訟詐欺が行われる際に、ロッテケミカルの代表だった。
シン・ドンビン会長はこの日、出席予定時間よりも早い午前9時20分頃、ソウル中央地検に到着して「心配をおかけして申しわけない。検察の捜査に誠実に協力したい」と語った。 「容疑を認めるか」などの質問には、「検察（調査）で詳しく話す」とだけ答えた。
ロッテグループは「信頼されて正直なロッテになるように骨を削る心情で変化する」と明らかにした。
一方、検察はソ・ミギョン氏が国内に所有している全財産を差し押さえたと明らかにした。ソウル中央地検の関係者は、「ソ・ミギョン氏の脱税容疑に関連し、今後の追徴と税額納付のために、国税庁と協力してソ氏の不動産や株式などを押収措置した」と語った。
ソ・ミギョン氏は、シン・ギョクホ総括会長から日本のロッテホールディングスの借名株式を不法に受け取って6000億ウォンの税金を脱税した疑いなどを受けているが、検察の召喚に応じないまま日本に滞在している。
検察に呼び出されたロッテのシン・ドンビン会長…ロッテ捜査、仕上げ局面に
2千億台の横領・背任の疑いで召喚
辛東彬（シン・ドンビン）ロッテグループ会長（61）は2000億ウォン台の横領・背任の嫌疑の被疑者として20日、検察に召喚された。去る6月10日、ロッテグループに対する本格的な検察の捜査が始まって103日めだ。ロッテグループ創業以来の経営権を持つ大株主が、被疑者として調査を受けたのは今回が初めてだ。
ソウル中央地検特捜4部（部長検事チョ・ジェビン）は、ロッテグループの経営全般を指揮し、数千億ウォン台の企業不正を犯した容疑（特定経済犯罪加重処罰法上の横領・背任）を受けるシン・ドンビン会長をこの日午前に呼んで、翌朝まで調査した。ソウル中央地検の関係者はこの日に記者懇談会を開き、「シン会長が主な犯罪容疑に対して、認識して指示・共謀したのかを調査した」と明らかにした。検察は調査の結果を検討した後、拘束令状を請求するかどうかを決定する方針だ。シン会長は日本のロッテグループ系列会社の登記役員として名前だけをあげておき、これといった活動を行わずに100億ウォンの給与を得た疑いを受けている。兄の辛東主（シン・ドンジュ）前日本ロッテホールディングス副会長（62）が、韓国のロッテグループ系列会社7～8カ所から同じように400億ウォンの給与を受領することにも介入したと伝えられた。検察はシン会長に、この部分に対する横領嫌疑を適用できるかどうかを検討している。
シン・ドンビン会長は、会社に1000億ウォンを超える損害を与えた疑いもある。資金難に陥ったロッテピーエスネット（LOTTE PS Net）は、2010～2014年の4回にわたって360億ウォン規模の有償増資を実施し、ロッテ情報通信、コリアセブン、ロッテドットコムなどの系列会社3社が参与した。
検察は、シン会長の指示にしたがって不良系列会社に対する不当支援行為が行われたと見ている。これは当時コリアセブン代表だった蘇鎮世（ソ・ジンセ）政策本部対外協力団長（66・社長）を先月15日と今月5日の2回召喚し、意思決定過程を調査した。
シン・ドンビン会長はロッテシネマなど系列会社を動員し、家族の利権を確保した疑いも受けている。姉の辛英子（シン・ヨンジャ）ロッテ奨学財団理事長（74）と、父親の辛格浩（シン・ギョクホ）総括会長（94）の第三夫人ソ・ミギョン氏（57）母娘が運営するユウォン実業とシネマ通商、シネマフードの3社に売店事業権など、780億ウォン相当の事業を回すためにシン会長の指示があったというのが検察の判断だ。また、シン会長を相手にホテルロッテがロッテ済州・扶餘リゾートを安価に買収し、中国のホームショッピング企業ラッキーパイなどの海外企業を高価に買収・合併（M&A）して系列会社に損害を与えた疑いについても追及した。ロッテケミカルが2008年から昨年まで訴訟詐欺を行ない、270億ウォン台の法人税などの不正還付を受けた疑い（特定犯罪加重処罰法上の租税）にもシン会長が介入したのかを調査した。シン会長は訴訟詐欺が行われる際に、ロッテケミカルの代表だった。
シン・ドンビン会長はこの日、出席予定時間よりも早い午前9時20分頃、ソウル中央地検に到着して「心配をおかけして申しわけない。検察の捜査に誠実に協力したい」と語った。 「容疑を認めるか」などの質問には、「検察（調査）で詳しく話す」とだけ答えた。
ロッテグループは「信頼されて正直なロッテになるように骨を削る心情で変化する」と明らかにした。
一方、検察はソ・ミギョン氏が国内に所有している全財産を差し押さえたと明らかにした。ソウル中央地検の関係者は、「ソ・ミギョン氏の脱税容疑に関連し、今後の追徴と税額納付のために、国税庁と協力してソ氏の不動産や株式などを押収措置した」と語った。
ソ・ミギョン氏は、シン・ギョクホ総括会長から日本のロッテホールディングスの借名株式を不法に受け取って6000億ウォンの税金を脱税した疑いなどを受けているが、検察の召喚に応じないまま日本に滞在している。
- 毎日経済_キム・セウン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2016-09-20 23:47:35
