価値株ファンド・ロングショートファンドの人気爆発…金利+α

ファンド投資の地殻変動「2013年ファンド資金流出入の現状」 

  • < 2013年ファンド資金流出入の現状 >

「乱世にも英雄は出てくる」。買戻しラッシュで今年のファンド市場は全体的に難しさを経験したが、その渦中でも勝者はあった。今年の公募型ファンド市場(マネー・マーケット・ファンドなど短期金融商品を除く)で8兆1142億ウォンを超える資金が流出したが、そのような混乱の中でも資金を根気よく集め、新たな強者が誕生したのだ。

このような新しいトレンドの中心には「一発よりも安定」というキーワードが定着している。

過去のファンド投資家は、ファンドを攻撃的な商品としてのみ活用した。いわゆる‘収益率100%’の大当たり神話を夢見たのだ。しかし、そのような流れは姿を消して、今はファンドも‘市中金利+アルファ’を追求する商品として徐々に位置づけられているわけだ。

▶ 「ファンド=国内株式型」公式こわれて

「1997.05 vs 1980.41」。昨年のコスピ終値と去る6日のコスピ終値だ。年初にコスピに投資したなら、ことし一年は収益を出すことができなかったという話だ。

これはそのまま国内株式型ファンドの不振につながった。コスピのボックス圏突破が頻繁に挫折した中で、収益率さえも失望感を抱かせ、国内株式型ファンドは投資家の関心から遠ざかっていった。実際に国内公募型株式型ファンドでは、今年は6兆9000億ウォンという多額の金が流出した。「ファンド=国内株式型」という公式が壊れたという話が出てくる理由だ。

いっぽうで、混合型ファンドと指数の動きとは関係なく絶対収益を追求するロングショート・ファンドは愛された。ロングショート・ファンドは、株価が上がるような銘柄は買い入れ(ロング)、株価が下がるような銘柄は空売り(ショート)して、安定した収益を追求する。「株式を売ってでも利益を出せる」という新しい概念が市場に定着したのだ。実際に、コスピが今年ボックス圏にとどまったが、国内ロングショート・ファンドの中で最も規模が大きい「トラストンダイナミックコリア50社(株式混合)」は年初以後の収益率が10%台を超えた。このような成績に支えられて、ロングショート・ファンドには今年1兆1000億ウォンを超える資金が集まった。

上場指数ファンド(ETF)投資も大幅に増えた。8日、韓国取引所に上場されたETF銘柄は142個、純資産総額は18兆ウォンに肉迫する。昨年末(14兆7000億ウォン)に比べて20%以上増加した数値だ。一般株式型ファンドに比べて安定した収益率を出し、取引費用が安いという点が浮き彫りになった。過去1年間の国内株式型ETFと海外株式型ETFの収益率はそれぞれ3.4%と6.2%で、国内株式型ファンドの収益率(2.24%)を上回った。

▶ 中危険・中収益商品人気

一般株式型ファンド市場でも価値株(value stock)と配当株ファンドの善戦がこれを裏付ける。多額の金が流出した大型成長株ファンドとは異なり、今年に入って価値株ファンドと配当株ファンドには、それぞれ8700億ウォンと9200億ウォンの資金が集まった。これらのファンドは市場防御的なポートフォリオ投資を通じ、安定した収益を追求する。

目標収益率と元本割れのリスクを同時に下げ、中危険・中収益商品の代表的な株価連動証券(ELS)と派生結合証券(DLS)の発行も、今年の下半期に入って再び増える趨勢。過去に比べて投資家の性向が保守的に変化し、元本保証の比率を90%以上に高め、元本欠損基準(ノックイン)を下げ、リスクを抑えた商品を中心に販売されている。

インカムファンドも今年急浮上した商品の一つだ。債券・配当株・不動産ファンドなどの安定した利子と配当収入が発生する資産に投資して、着実な収益(インカム)を求める。特に引退した後も毎月の定期的な所得を必要とする中・高年層と高齢者層を中心に、投資需要が大幅に増えた。ある国内証券会社のプライベートバンカー(PB)は、「不確実な市場環境で資産配分効果で安定性を図ることができ、リスク分散と安定したキャッシュフローの創出が可能だという長所によって老後の備えの商品として脚光を浴びている」と語った。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/キム・ヘスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-12-08 18:18:13