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ソウル大「始興キャンパス」は第4次産業革命のハブに

◆ ソウル大学第2キャンパスの青写真/「始興キャンパス基本計画案」単独入手 ◆ 

ソウル大は京畿道始興(シフン)市のペゴト新都市に推進している始興キャンパスを、第4次産業時代の革命に備えた工科大学の修士・博士級の研究人材と若手研究者を主軸とする尖端産業クラスターとして造成することにした。学校側は「始興第2キャンパス」の設立案に反発して本館を占拠したままでデモを行っている学生らの懸念とは異なり、寄宿大学や特定の単科大学の移転などは青写真にはないことが分かった。代わりに主要企業のエンジニアと900人に迫る外国人教授、ソウル大出身の研究者がともに自律走行車やドローン、ビッグデータなどの4次産業革命の分野を研究する「米国シリコンバレー型産学融合・複合キャンパス」が建設される予定だ。

20日、毎日経済新聞が単独入手した「始興キャンパス推進基本方向計画案」によると、ソウル大は始興キャンパスを大規模な融合・複合研究団地として造成することにした。

ソウル大始興キャンパス推進団の関係者は、「現在の冠岳(クァナク)キャンパス内の特定単科大学や既存の研究所を移動させる計画はない」とし、「代わりに融合・複合研究や産学協力のための拡張概念の第2空間として始興キャンパスを活用する方針」だと明らかにした。

当初に推進した全人教育型の寄宿大学(Residential College/RC)の造成と特定単科大学の移転などは、計画案から抜けたことを確認した。

ソウル大学は始興キャンパスに製造業と情報通信技術(ICT)分野の融合・複合研究施設を構築し、若い研究者たちを拡充して「4次産業革命」に積極的にそなえる計画だ。このためにソウル大学は、現在2026人の教授陣を2025年までに総2800人に増やすことにした。また始興キャンパスを「グローバルキャンパス」として造成し、現在は230人に過ぎない外国人教授も900人まで拡充する計画だ。

学校側は特に始興キャンパスに、△AI・自律走行車、△ドローン・ロボット、△ビッグデータ、△造船海洋、△バイオ・メディカルなどの次世代産業分野を軸とした研究インフラを造成し、企業を誘致することにした。

このようなアイデアは去る7月、当該分野のソウル工科大学教授らが直接学校側に提案し、本部側もこれを積極的に受け入れることにした。ソウル大学のソン・ナギン総長は、このような始興キャンパス推進案樹立のために先月25日から2泊3日間、パロアルトやクパチーノなど米国シリコンバレーをくまなく見てみることもした。

100%電気自動車のテスラ「モデルS」に乗ってGoogleやフェイスブックなど、シリコンバレーを代表する企業を訪問し、現地の韓国人らと革新的文化について討論した。当時、ソン総長は毎日経済記者と会い、「第4次産業革命の時代に今の大学が、特に韓国代表する大学のソウル大学が自らの役割を果たしているかについて私自身も懐疑的」だとし、「ソウル大の革新もその方向にとる」と強調した。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者/ヤン・ヨンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-20 20:07:15




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