IT融合「スマート選挙の時代」が近づく

有権者の心を読むビッグデータ・オンライン遠隔投票・SNSのコメント分析ロボット... 

「先月19日、新しい政治民主連合のキム・ブギョム大邱市長候補のBVI(メディア総露光指数)グラフがさっと跳ねるのが見えるでしょう。おそらくこの日、キム候補が大邱師範大付属高校火災現場を一番最初に訪問したことがネチズンのクチコミに乗ったもようです。先月25日には競争相手のセヌリ党のクォン・ヨンヂン候補のBVIが上がりましたね。クォン候補がこの日発表した“都市再設計、大きな大邱建設”公約が心を揺さぶったと見るべきでしょう」。

選挙を翌日に控えた3日、訪れた京畿道・板橋テクノバレー「ワイズナット(WISEnut)」の事務所は「ビッグデータ選挙」分析の真っ最中だった。この会社が先月19日に開設したビッグデータ選挙分析サイト「チョイス2014」を通じてだ。

このサイトはソーシャルネットワークサービス(SNS)、ポータル、掲示板、カフェなどに投稿されたメッセージを分析し、6・4地方選挙の「ネット心」がどこに集まるかをグラフで提供する。ビッグデータ・ロボットがソウル・仁川・大邱・済州など、12の選挙区にわたって集めた一日平均100万件の投稿が原材料だ。

このうち「リツイート」など重複したメッセージをフィルターでろ過し、残りのデータを「言語認識アルゴリズム」に送る。そうすると、これらのメッセージはその候補者に否定的なのか肯定なのか、人柄・資質・支持項目のどこに該当するかサクサクと分けられる。

メッセージの出所や文脈に応じて所定の加重値を与えると、候補者がネチズンの関心をいかに引き付けているのかを示す「BVI」数値、肯定的な関心の程度を示す「BAI(政治家の関心度指数)」が出てくる。このように、過去一ヶ月の累積でキム候補とクォン候補間のBAI対決は、53.32対46.68と接戦だった。ワイズナットのチャン・ギヂョン常務は、「もっぱらインターネット掲示板の書き込みのみ分析した内容なので、数値は実際の支持率を代表しないが、毎日変わる有権者の“ネット心”をビッグデータとして知ることができ、効用性が高い」と語った。

有権者の心理を読むビッグデータロボット、オンライン遠隔投票システム、SNS選挙分析装置をはじめとする選挙関連ITソリューションが続々と登場している。2012年、米国大統領選挙の時にバラク・オバマ大統領がビッグデータの分析で再選に成功したように、ビッグデータを活用して選挙の情勢を揺るがす戦略が韓国にもしだいに普及している。

中小ビッグデータ会社の「リビ」のメディア概要サービス「キャッチコメント」もこのような脈絡だ。キャッチコメントは特定の事件と関連したデータを、一日平均500万件収集し、依頼人に合わせて提供する個人化検索ロボットだ。これを選挙に活用すれば、支持率に影響を与えるほどの事件が発生したとき、プッシュアラームでリアルタイムの分析データを与える候補者側が迅速に対応することができる。リビのキム・ソンファン共同代表は、「選挙キャンプのオンライン担当者が大きな関心を見せている」と語る。

将来的には投票所を訪ねることなく、投票期間中いつでもどこでも携帯電話で接続して投票できるシステムも完備されるようだ。KTは昨年6月、中央選挙管理委員会と業務協約を結んで発売したオンライン投票サービス「Kボーティング(K-voting)」がこの可能性を示している。中央選管の管理下で、機関・団体の代表選挙や小・中・高校の学校単位の選挙などに活用できる。

これを導入した光州広域市河南2地区の「中興Sクラスアパート」の棟代表選挙では、投票率が70%を超えたりした。以前は各戸のドアをいちいち叩いて投票を督励しても、投票率50%を超えることは難しかった。

建国大学のハム・ユグン経営学科教授は、「近いうちにすべての選挙担当者がビッグデータで武装しなければ淘汰される時期が来るだろう」と語った。
  • 毎日経済_ファン・ヂヒェ記者/ホン・ヂャンウォン記者/チュ・ドンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-03 17:06:28