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ホ・ヨンマン画伯の漫画「食客」評判の店9か所が集まった食客村

漫画の中の評判の店9か所が鍾路のど真ん中に 

  • ホ・ヨンマン画伯の漫画「食客」評判の店9か所が集まった食客村
  • < ソ・テギョン代表 >

漫画に出るようなことが実際に起こった。2009年まで連載されたホ・ヨンマン画伯の漫画「食客」の評判の店9か所がソウル鍾路のど真ん中に集まり、小さな村を成した。全国を歩き回ってこそ味わえた食べ物を一つの場所で探せるようになった。去る4月末にオープンした「食客村」の話だ。

鍾路清進洞のグランソウルビル1階。食事時間になるなり、ここへ近隣の会社員たちが満ち潮のように押し寄せてくる。オープン1か月後に溢れる客のおかげで、9か所の飲食店の合計売上が一日平均3000万ウォンを越えた。

ビョクジェ韓牛ソルロンタン・ボンウリ韓定食・烏頭山蕎麦家・満足五香チョッパル・釜山おでん・無名食堂・全州パプチャ・han6gam byチャムヌロンソ・スハドンなど各飲食店がもった独特なストーリーはここを訪れるまた異なる妙味だ。

ホ画伯とともに食客村をつくったのは食客村のソ・テギョン代表(44)だ。ソ代表はコンビニ用簡便食ブランド「食客」製品をつくって流通してきた。食客ブランドをつけた三角おにぎり・餃子・チョッパル・弁当などの売上は2011年発売以降、2012年GSリテイルのコンビニ流通網だけで102億ウォン分が売れ、毎年2倍ずつ増加した。

「食客を商品化しようというアイディアを聞いて、生面不知だったホ・ヨンマン先生を訪ねたんです。最初は大きく反対されました。自身が熱と誠意を動員してつくったコンテンツが、そのように産業化されることがこよなく気にかかったからでしょう」。ソ代表の考えは明らかだった。彼は、「食客漫画・ドラマ・映画が全て終わった状態だった。事業を通じてコンテンツが持続的に知られなければ、どれだけ良いコンテンツもいつかは寿命を全うするだろう」とホ画伯を説得した。

「食客27編をくまなく読みながら苦心しました。漫画の中の主人公がどうやって危機の瞬間を乗り切るのかアイディアを得ようと。そうして2か月が過ぎた末に、ついに先生が承諾されました。その瞬間を思い出せば今でも体中からアドレナリンが分泌されるようです」

ソ代表の事業を一言で定義するなら「コンテンツ事業」。大衆から愛されるコンテンツを食品ブランドにして販売する。製造はOEM業者に外注を託す。食客村事業もまた、このようなコンテンツ事業の延長線だ。ホ画伯も積極的に賛成した。しかし、越えなければならない山があった。食客で紹介された全国至る所の評判の店の社長たちを説得することだ。全国を回りながら店ごとに10回以上訪問していった。結局、9か所が選定された。彼らは食客村に売上の約20%程度を手数料として出して入店することにした。

韓国固有の食べ物を味わう名所になるか


ソ代表の熱情はここでとどまらなかった。2号店であるソウル食客村九老店も9月初めのオープンを目前にしている。「今後、釜山・済州を含め、全国に5か所の食客村をつくり、海外にも進出するでしょう。今まで"韓食世界化"を叫んだ人たちは多かったですが、きちんと成功するのが難しかった。食客村はどこかのある企業でつくったフランチャイズブランドの飲食店ではありません。それぞれのストーリーをもった韓国固有の評判の店が集まりました。ホ・ヨンマン先生は食客を完成するため、10万枚の分量の取材をされました。そのストーリーを世界に輸出するのです。そうやって韓食世界化の夢も成し遂げるでしょう」

■ ソ・テギョン代表は
△1970年生まれ △延世大学経営学修士 △1997年サムスン金融小グループ △DISPERT代表取締役 △LIDROCKKOREA代表取締役 △2009年プレックスプレイコリア代表(現) △2013年食客村代表(現)
  • 毎経エコノミー_ソ・ウンネ記者
  • 入力 2014-06-16 09:01:12




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