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コラム > 人物 > 東京国際フォーラム、ソフトバンク孫正義&元・米国務長官コリン・パウエル対談
< 左側から孫正義、コリン・パウエル >
「ソフトバンクの孫正義会長は韓国系移民者、私はジャマイカ移民者の子孫で、日本と米国で成功を収めた共通点がある。ヨーロッパなどですでに経験したように、高齢化による人口減少で移民者を受け入れ、多様性(Diversity)をもつことは避けられない選択だ」。
10日午前、日本の東京有楽町駅近隣の東京国際フォーラム。ソフトバンクの孫正義会長と向かい合って座った元・米国務長官コリン・パウエル氏(右側)は、「ジャマイカの移民者としてニューヨークのハーレムで育った時、レストランに入るとハンバーガーでも食べていろという話を聞いたりもしたが、それは私の問題でなく、そのようなことを言う人の問題だっただけ」だとし、人種差別を乗り越えて成功を収めるまでのストーリーを聴衆4000人余りへ興味深く伝えた。
コリン・パウエル元・長官は、「今も多くのヒスパニックが米国に入ってきている」とし、「重要なのは米国を率いる次世代のリーダーを育てること」だと強調した。彼は、「リーダーは熱情とうまくやり遂げられるという意志も重要だが、"小さなことを確認すること(Check small things)"が必要だ」とし、「下級職員でも私を幸福にしようとする言葉よりは、論争(Argument)をさせなければならない」と強調した。
孫会長は、「熱情と信頼が重要だという意見にすべて同意する」とし、「私も子どもの頃差別を受けたが、けっきょく皆がひとつであるという事実に目覚めた」と語った。