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狎鴎亭・清潭の一店あたり売上、明洞・梨泰院よりも上

江南駅北部は「食事」、南部は「会食」中心/梨泰院・弘大はステーキ・パン・コーヒー専門店/会社員の多い鐘閣は素朴な遊興酒店多く 

◆大韓民国100大商圏/ソウル外食商圏◆

  • 狎鴎亭・清潭の一店あたり売上、明洞・梨泰院よりも上
  • 10~30代の若い人口が主に訪れる弘大入口駅前景。大学を中心に形成された商圏なので、ベーカリーやコーヒー専門店などの人気が高い。[イ・スンファン記者]

江南が強く、江南が強かった。外食産業が密集しているソウルの主要食道街の主な業種と売上げを見てみると、規模と実質のすべてで江南駅一帯が圧倒的に1位を占めた。毎日経済新聞とSKTジオビジョンは今年の2月、ソウルの代表的な外食街である江南駅、鍾閣駅、明洞、新沙・論覬(ノニョン)駅など、11カ所の外食産業の売上げ(クレジットカードの決済額)を分析した結果、江南駅の北部商圏の一ヶ月の外食市場の規模は520億6586万ウォンと調査の結果明らかになった。

地下鉄2号線の江南駅から9号線の新論覬駅につながる外食商圏の威力は強力だった。江南駅北部は2位の鐘閣駅一帯(452億355万ウォン)と、70億ウォン以上の差を広げた。江南駅南部(422億7753万ウォン)と新沙・論覬(297億7040万ウォン)、狎鴎亭(191億6498万ウォン)の順だった。漢江以南の主な外食商圏6カ所のうち4カ所が5位以内に入る気炎を吐いた。

江南駅北部の食卓を率いる原動力は、やはり韓定食(約73億ウォン)だった。サラリーマンの流動人口が多い地域であるだけに、単価の高い韓定食が1位を占めた。店舗あたりの売上高(1億476万ウォン/月)も、調査地域11カ所のうち唯一1億ウォンを越えた。

高校生と大学生を主なターゲットにする「プンシク(粉食=簡易食)」も2位を占め、「薄利多売」の威力を見せた。語学学校が密集する江南駅北部では、のり巻きやラーメンなどで簡単にすませる需要が他の地域よりも多かった。江南駅~3号線・新盆唐線良才(ヤンヂェ)駅を結ぶ南部商圏とは異なり、時間の長引かない飲食店の人気が高かったわけだ。

一方、江南駅の南部は「夜の商売」の手腕が良い。団欒酒店・遊興酒店(約68億ウォン)が韓定食と粉食・ステーキ専門店などを抜き、最高の売上げを記録して注目される。伝統中華料理と日本食が売上げの高い10業種内に入り、コーヒー専門店とチキンバーベキュー、ホープチブ(ビール飲み屋)関連の店にも、仕事帰りのサラリーマンが集まった。20・30代の集まる江南名所の「街路樹キル」と、その付近一帯を含む新沙・論覬商圏も、外食業種の月当たり売上げが297億ウォンを記録し、江南駅南部・北部に次ぐ規模を誇った。

エフアール・インベストメントのアン・ミンソク研究員は、「新沙駅交差点は漢南大橋南端の交通の要所であるうえに、新沙駅~論覬駅にオフィスビルが立ち並ぶようになってサラリーマンの需要が増えた地域」とし、「表通りには有名な飲食フランチャイズ店とファッション・化粧品専門店が、裏通りには小さなレストランが続々とできた」と説明した。

意外なダークホースは狎鴎亭(アプクヂョン)駅一帯の商圏だった。全体売上げの規模は新沙・論覬商圏よりも小さい191億ウォンと集計されたが、店舗あたりの売上げ(9828万ウォン)は、江南駅北部に次いで2位に上がるほど高かった。新沙・論覬商圏は狎鴎亭商圏との距離が遠くなく、人気の業種が似ているにもかかわらず、店舗当たりの売上げだけは狎鴎亭が大きく上回った。

高級レストランが入った清潭洞(チョンダムドン)も同様。外食商圏の規模は同じ江南地域の狎鴎亭や良才にも押されたが、店舗当たりの売上げランキングでは3位になった。

主要外食商圏を業種別に分析してみると、最近人気を集めている商圏のあいだで特異な点が発見された。大部分の外食商圏では韓定食とプンシク(粉食)、ファミリーレストラン、ホープチブと遊興酒店などが上位に上がったが、上位商圏は様相が異なった。

20・30代が足を運ぶ梨泰院・漢南洞(ハンナムドン)はステーキ専門店や外国料理が売上げで韓定食を押さえ、10位内にベーカリー(5位)とドリンク専門店(6位)、コーヒー専門店(8位)が名を挙げた。毎日食べる韓国料理よりも風変わりな料理を試してみて、軽いデザートやドリンクを楽しむ20・30代が主な消費層という分析が可能だ。弘大入口駅一帯でもベーカリー(7位)やコーヒー専門店(10位)が売上げで上位10位内に入った。

最近、三清洞と通義洞(トンウィドン)や孝子洞(ヒョヂャドン)などに料理を学んだシェフが巣を張って、景福宮駅一帯にベーカリーが増えたことが分かった。これらの店は店当たり平均1億883万ウォンの月間売上げがあり、同じく江北地域の外食商圏である梨泰院(7309万ウォン)と弘大入口(4967万ウォン)よりも平均売上げが高かった。

江北地域の自尊心を生かした鐘閣駅一帯の商圏では、サラリーマンの好む食堂の順序がそのまま反映された。韓定食と粉食、本格的なホープチブ、チキン&ホープ、ステーキ専門店やファミリーレストラン、中華料理、日本食の順で売上げが多かった。鐘閣駅はさまざまな業種が布陣した「飲食百貨店」商圏に選ばれた。

鐘閣駅一帯の商圏はほかの商圏に比べ、素朴な遊興酒店が多いことも注目に値する。鐘閣駅一帯の全店舗数に比較した団欒酒店の割合(6.1%)は、江南駅南部や清潭・狎鴎亭などと同じようなレベルかむしろやや高い。しかし、店ごとに月1億~2億ウォンの売り上げを上げる江南地域の主要商圏とは異なり、平均売上げは3776万ウォンにとどまったことが分かった。

ソウル全域に雨後の筍のように生じたコーヒー専門店の売上げ成績表は、地域別にまちまちだった。

清潭駅のコーヒー専門店は、クレジットカード加盟店当たり月平均7550万ウォンを稼いだ。江北地域では鐘閣駅(5335万ウォン)と弘大(4379万ウォン)が店舗当たりの売上げが高い方だった。一方、小規模なコーヒーショップとサラリーマンを対象とした「デザート&コーヒー」の多い明洞と良才は、それぞれ月平均売上げが3348万ウォンと3487万ウォンで、清潭との差は大きかった。
  • 毎日経済_イ・ユヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-19 17:10:44




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