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韓国企業、ネスレに見習え グローバル化には組織競争力が必要

インタビュー/Bain & Companyのジェームズ・ルート組織分野アジア太平洋代表/地域を移りながら専門性を構築する「ネスレ」ベンチマークを 

  • 韓国企業、ネスレに見習え グローバル化には組織競争力が必要

「韓国企業の組織、さらに速くなればこそ生き延びる」。

サムスン・現代・LGなどの韓国を代表する大企業だけでなく、中小企業もせまい韓国市場を離れて海外に出ている。企業の海外進出はこれまで以上に増えているが、経営陣の悩みは依然として似たようなものだ。海外でいったいどのように組織を管理するのか。

グローバルコンサルティング会社ベインアンドカンパニー(Bain & Company)のジェームズ・ルート組織分野アジア太平洋代表(写真)は最近訪韓し、韓国の代表企業からの質問を受けてこう答えた。

ルート代表は、「20年前は非常に韓国的な企業だったサムスンが、今日は完全にグローバルな組織へと変身したのはたいへんなこと」だとし、「とは言え、依然として多くの韓国企業が組織競争力を備えるためには敏捷性が重要な要素」だと語った。

韓国企業が事業経験のない新興市場で組織運営に困難を経験しているが、これを解決するには本社と現地組織とのあいだで、管理システムを最初に定立しなければならないということだ。

ルート代表は、「韓国企業のグローバル支社の場合、韓国から派遣された韓国従業員に過度に依存する傾向がある」とし、「最初の開始段階では大丈夫だが、組織が真のグローバル企業になるところには障害になりうる」と指摘した。

このような問題を賢く解決した企業として、グローバル食品メーカー「ネスレ」を挙げた。ルート代表は、「ネスレにはインターナショナルマネージャーという職責があり、これらの人々は3~5年に一度ずつ、海外支社を移動しながら現地組織のための専門知識を構築し、一貫性のあるマネジメントシステムを伝授する」とし、「ネスレは彼らのおかげで過去120年間、世界中の多くの国で膨大なビジネスを構築することができた」と語った。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者/写真=キム・ホヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-20 15:53:00




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