ウェブトゥーンは進化中…漫画からドラマ・映画・キャラクターまで

PCからモバイルに移りながら強力な力を持つウェブトゥーン、どこまで成長することができるだろうか 

ウェブ漫画の読者は、週単位で息をする。ネイバー、ダウムなどのポータルに定期連載するウェブ漫画の作家は、決められた曜日ごとに作品を新しく掲載し、読者はその日が来るのを指折り待つ。自分が好きな作品が上がる曜日は、なんとなくそわつくというネチズンが大多数だ。そうやって10年が経った。

今やウェブ漫画は産業としての姿も少しずつ持ち出している。有名なウェブ漫画はドラマ、映画として作られ、キャラクター商品としても売り出されていく。海外でも人気だ。たとえ不法に翻訳され流通されても、市場性は十分なものと見える。次世代韓流商品として遜色がない。PCからモバイルに移りながらより強力な力を持つようになったウェブ漫画が、果たしてどこまで成長することができるだろうか。


▶ 次世代韓流商品として浮上したウェブトゥーン「純情漫画」で始まり「未生」でにっこり

「単に会社員だけでなく、現代を生きていく人々の役に立つ指針書です」

「『未生』のために火曜日が待ち遠しい。本当にどこかに彼らがいるようで、今日も暖かくてそわそわしますね」

去る1月22日、ダウムの「マナソクセサン」(漫画の中の世界)にユン・テホ作家の作品「未生」98話が掲載された。ウェブ漫画がアップデートされるとすぐ、新しいコメントがずらずらとつき始めた。この日は「未生」が連載され1年と2日目になる日だ。通常1年を超える作品が連載されると、飽きを感じて離れる読者もいるのが当然だが、「未生」の読者は回を重ねるごとに増えていくばかりだ。

新入社員の日常と彼の目に映る社会を扱う物語「未生」がこのように爆発的な人気を得る理由を、ある大学生のブログで見つけた。

「『未生』を読んでいれば、社会に出る前に花嫁修業を受ける感じだ。学ぶことが多く本当に深みのあるウェブ漫画ということを感じることができる。このウェブ漫画は社会生活をして、人生を生きていくことにおいて、とても多くのことを投げかけてくれる」

それこそウェブ漫画の全盛時代だ。若者たちの間ではウェブ漫画を知らなければ会話にならないほどだ。10~20代の若者たちだけがウェブ漫画を見ていると思うと誤算だ。30代もウェブ漫画にどっぷりはまっている。人生の教科書と呼ばれる「未生」は40~50代も楽しんで読むことが分かった。

未生がダウムの代表作品ならば、ネイバー漫画の顔は断然チョソク作家の「心の声」だ。ギャグ漫画の真髄を見せてくれるこの作品は未生と同じように一週間に二度、火曜日と金曜日にアップデートされる。2006年9月に始まり現在700話到達にさしかかる長寿ウェブ漫画だ。

▶ 接近性・作品性・無料コンテンツの3拍子

現在ネイバー、ダウムなど主要ポータルサイトで連載されているウェブ漫画だけでも300編余りに達する。ポータルで原稿料をもらいながら連載する正式ウェブトゥーン作家は250~300人程度。連載を休んでいたり、準備中の作家、ウェブ漫画作家志望生まで合わせると、遅かれ早かれ1000人時代が開くこともあるという評価だ。

ウェブ漫画作家が増えることはそれだけウェブ漫画の需要が後押しされるためだ。韓国コンテンツ振興院によると、去る11月の一ヶ月間、ネイバー漫画の純訪問者数は609万人にのぼる。ダウムの「マナソクセサン」にも270万人が訪れた。

この数字はPC利用者数に限定される。スマートフォン・タブレットPCでウェブトゥーンを楽しむ利用者まで合わせると、訪問者数は1000万人をはるかに超えるものと見られる。大韓民国国民の5人中1人の割合でウェブ漫画を読む計算だ。

ウェブ漫画の歴史はそれほど長くない。今年で10周年を迎えた。2003年カンプル作家がダウムに発表した「純情漫画」が本格的にウェブ漫画時代を開いたとの評価を受ける。当時この作品は、一日の照会数が200万回という新記録をたてた。

草創期のウェブ漫画がロマンスを扱った純情漫画中心だったとすれば、2000年代後半にはコミカルなウェブ漫画が人気を集めた。最近では会社員の哀歓を扱ったウェブ漫画から、スリラー・SF、ファンタジー・アクションなど、ジャンルがより多様になる傾向にある。

専門家はウェブ漫画の成功の要因として、接近性が容易なポータルでの連載、無料コンテンツ、面白さと作品性、スマートフォン・タブレットPCなどモバイル機器の普及、コメント・ソーシャルネットワークサービス(SNS)を通した作家との疎通などを挙げる。

ソ・チャンフィ漫画コラムニストは「接近性が優れて無料という点がウェブ漫画の大衆化に相当な部分寄与をしたなら、以降には内容と作画の面で質的な成長を重ねた、水準の高い作品がウェブトゥーン市場を引っぱっている。ストーリーテラーと呼ばれるほどの作家群の登場と宣伝も一役買っている」と説明した。

去る10年間ウェブ漫画がずっと勝ち続けてきたわけではない。昨年のウェブ漫画は学校暴力の主犯として烙印を押された。一部のウェブ漫画の扇情性と暴力性が問題になった。政府はこれらのウェブ漫画に対して、青少年有害媒体物として指定するという立場を見せ、これに反対するウェブ漫画作家の1人デモが連日絶えなかった。

政府と漫画界が相当な鎮痛を経た後になって、この問題はウェブ漫画の自由規制の方向で合意がなされた。

「危うくウェブ漫画が出版漫画の二の舞を踏むところでした。1997年に青少年保護法の制定で漫画市場が萎縮した前例があったため、気をもんでましたよ。まだ安心する段階ではありません。児童・青少年の性保護に関する法律(児童青少年性保護法)のために作家が自己検閲に陥ることもあるんですよ。ウェブトゥーンの著作権確立と有料化作業も課題です。ポータルを抜け出してこそ、しっかりとしたウェブ漫画市場が開かれるでしょう」

ウリ漫画連帯のシン・ユギョン事務局長の話は10年の歴史を目前にしたウェブ漫画の過去と現在、そして未来を同時に見せてくれる。
  • 毎日エコノミー_キム・ホンジュ、イム・ヘリン記者 / イラスト=チョン・ユンジョン
  • 入力 2013-02-04 09:29:31