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[韓国100大CEO] 林炳鏞GS建設社長…経営正常化を成し遂げ成長予告


  • [韓国100大CEO] 林炳鏞GS建設社長…経営正常化を成し遂げ成長予告
GS建設にとっての2016年は、気持ちの良い1年だった。2年連続で売上高が10兆ウォンを突破し、2014年第2四半期以降の11四半期にかけて1回の赤字も無く安定した成長を続けてきたからだ。

GS建設は、去る2014年に営業利益510億ウォンを記録して黒字に転じ、翌年の2015年には10兆5726億ウォンの売上高を記録して創業以来初めて年間売上10兆クラスに突入した。この期間の営業利益も1220億ウォンに増加した。

また、昨年には売上高11兆ウォン(11兆360億ウォン、暫定基準)を突破し、再び創業以来最大の売上を更新した。昨年の営業利益(暫定基準)は、前年より17.1%増の1430億ウォンを記録する見通しだ。2013年のうんざりする業績不振に苦しんだものと比較すると雲泥の差だ。GS建設は2013年の営業利益で赤字を記録したのを最後に、3年連続で黒字を記録した。今年上半期には収益性の良くない海外工事が終わり、本格的に利益成長が始まると期待される。

GS建設がターンアラウンドに成功したのは林炳鏞(イム・ビョンヨン)社長のリーダーシップが奏効したおかげだ。

建設業界経営難に多くの建設会社がリストラというナイフを突きつけるときも林炳鏞社長はリストラをせずに経営正常化を成し遂げた。徹底した危機管理で時を待ち、ビジネスチャンスが来れば果敢な投資で主導権を握る「戦略的勝負師」と評価される。彼は就任直後、果敢な財務構造の改善により体質強化に努めた。2013年末にソウル文井洞のロッテマート敷地売却、2014年に龍仁技術研究所・ソウル駅の本社・グランソウルビルの売却やパルナスホテルの売却をはじめ大規模な有償増資まで陣頭指揮した。目まぐるしく行われた財務構造改善作業のおかげで、以後の危機克服の足場が設けられた。

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そして不動産景気が回復する兆しを見せた2015年、資産売却や有償増資により実弾を設けた林炳鏞社長は住宅部門に注力し、中東を脱して東南アジア・アフリカ・南米へと海外市場を多様化するなどの大規模な投資を断行した。その成果で2015年GS建設はなんと8兆180億ウォンの再建・再開発の受注を達成し、前年度(2兆270億ウォン)よりも4倍ほど高い成果を出した。また、昨年には土木市場への進出が活発なシンガポールで1兆7000億ウォンの大規模な土木工事の受注に成功し、昨年末にはアフリカのボツワナで6000億ウォン規模の海外発電事業を受注した。

それでも林炳鏞社長は「まだ始まったばかり」と靴ひもを締める。彼は今年のGS建設の経営方針を「内実強化を通じた事業正常化の軌道進入」と定め、本格的な経営正常化の足場を設けることにした。「Xi」ブランドを前面に出した住宅事業の競争力と国内外のプロジェクトを通じて積んできた土建事業遂行能力・EPC(設計・調達・施工)競争力を最大限活用するが、5年・10年後にも持続可能な事業のために成長動力を苦悶するという計画だ。
  • 毎経エコノミー1901号
  • 入力 2017-05-07 06:53:57




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