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[韓国100大CEO] 張東鉉SK(株)社長…強い実行力でコアポートフォリオを牽引


  • [韓国100大CEO] 張東鉉SK(株)社長…強い実行力でコアポートフォリオを牽引
昨年、SKは組織改編を断行した。 1社2システムのSK株式会社の持株会社とC&Cは、SK株式会社の単一システムに移行し、ICT事業を担当していたSK(株)C&Cは社内独立企業(CIC)の形で「C&C事業部」になった。 C&C部門はICT技術・事業の専門グループ「DT総括」組織を新設した。人工知能(AI)やクラウド、ビッグデータなど、これまで進めてきたICT技術力を強化するための人材の再配置も行われた。

新しい単一システムの首長に立った者は、2015〜2016年にSKテレコムの代表取締役を務めた張東鉉(チャン・ドンヒョン)SK(株)社長だ。チャン・ドンヒョン社長はSKテレコムで長いあいだ戦略企画とマーケティング業務を担当してきた「企画通」だ。経営企画室長、戦略調整室長、マーケティング部門長などの要職をあまねく経験して能力を認められた。 第4次産業革命の波の中で技術革新を図っているSKを、安定して導いていく適任者だという評価で重責を担うことになった。

チャン・ドンヒョン社長はSKテレコム在任当時、通信事業の根源的競争力を強化すると同時に、将来の成長のための「次世代プラットフォーム企業」への変身を主導した。そのノウハウを土台に、SKの新成長動力の育成とポートフォリオの革新にも拍車がかかるものと期待感を集めている。今年の初め、グローバルな総合半導体素材企業としての跳躍のために、半導体ウェハーの輸出企業LGシルトロンを買収したことが代表的だ。医薬品原料メーカーのSKバイオテックも今年の上半期、世宗市の新規生産設備の竣工後に本格稼動に入る。

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将来の新事業は企業の安定した成長の上で成り立つということが、チャン・ドンヒョン社長の持論だ。このことから、SK(株)はコアポートフォリオの「Deep Change(根源的変化)」を推進する一方で限界ポートフォリオを調整するなど、企業価値の向上に注力する計画だ。

今年はいくつかの新成長領域での成果が、本格的に可視化される見通しだ。独自開発中のてんかんの新薬の臨床3相が早ければ年末に仕上がり、技術輸出した睡眠障害の新薬は今年末にNDA(新薬承認申請書)の許可が期待される。中枢神経系の分野で積んできた開発能力を基盤に抗がん分野にも進出し、革新的な新薬の開発を推進する計画だ。人工知能・クラウド・スマートファクトリーなど、ICTとの融合領域でも活発な投資が予想される。

チャン・ドンヒョン社長は年初の新年のあいさつで、「今まで踏襲してきた古いパラダイムが残っているなら果敢に捨てて、新しい視点と専門性で再武装する内的革新を追求しなければならない」とし、「Deep Change」をリードする持ち株会社の役割を強調した。特に「覇気のある人材育成」を変化の核心要件としてあげて、慣行から脱皮して急変する経営環境に応じた「働き方」の革新を要請した。チャン・ドンヒョン社長が「思い切った意思決定のための水平的組織文化、自律と責任基盤の結果中心の文化が根付くように最善を尽くしたい」と語ることも同じ脈絡だ。すばやい意思決定と強い実行力を通じて、SKグループの根源的変化をリードするチャン・ドンヒョン社長の動きが注目される。
  • 毎経エコノミー 第1901号
  • 入力 2017-04-30 08:53:13




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